AI ゼロベース思考2、革新的なアイデアづくり
AI ゼロベース思考とは「AI(ChatGPT)を利用したゼロベース思考」です。
ゼロベース思考では思い込みを取り除いて、革新的なアイデアづくりを行います。
ChatGPTを利用することで、ゼロベース思考の生産性の向上を図り、革新的なアイデアづくりを効率的に行う方法を考えます。
ゼロベース思考
ゼロベース思考では、これまでの前提条件や思い込みをなくして、ゼロからものごとを考えます。
過去の成功や失敗に基づく今までのやり方を一時的に忘れ、目標に最も適したアイデアを考えます。
また従来の前提や慣習にとらわれずに考えるため、新たな視点によるアイデアを生み出すことができます。
ゼロベース思考のポイント
ゼロベース思考をうまく行うポイントは「いかに思い込み(心理的惰性)を取り除けるか」にあります。
心理的惰性とは、次のような意味です。
今までの習慣に縛られた心の働き、状態
ゼロベース思考を妨げる心理的惰性として、次の2つの惰性があります。
専門用語の惰性
イメージ惰性
言葉は、思考に影響を与えます。言葉の中でも専門用語は、特に大きな影響を与えます。
さらに既存のイメージは、より強く深く思考に影響を与えます。
ゼロベース思考で新しいアイデアを生み出すためには、心理的惰性(専門用語の惰性/イメージ惰性)を取り除くことが大切です。
ではAI(ChatGPT)にも、心理的惰性が働くのでしょうか?
AIにも心理的惰性は働くか?
ChatGPTに、課題の解決アイデアを生成する時に、心理的惰性が働くかを聞いてみました。
ChatGPTの回答は次の通りです。(要約です。わかりやすくするために、一部を編集しています)
ChatGPTは学習データに基づいてトレーニングされているので、学習データの偏りや制約が一定の影響を与える可能性がある
学習データに偏りがある場合、特定の視点や情報源に偏ったアイデアを提供する可能性がある
このような制約や偏りによる影響を最小限にするために、幅広い情報源から学習データを収集しているが、完全なバランスを取ることは困難
従って、ChatGPTが提供するアイデアは参考として利用するべきであり、利用者(人)の判断や、他の情報と比較することが重要
ChatGPTの回答では「ChatGPTがアイデアを生成する時に、心理的惰性が働く可能性がある」ということです。
但しその原因は、AI側ではなく、学習したデータをつくった人間の側にあるということになります。
まとめると次のようになります。
ChatGPTが提供するアイデアには、学習データに含まれる心理的惰性の影響を受けている可能性がある
ChatGPTが提供するアイデアは鵜呑みにせず、利用者(人)が判断し、他の情報と比較することが大切
では次にChatGPTに「革新的なアイデアづくりができるか?」を考えます。
AIは革新的なアイデアを生み出せるか?
革新とは「従来の制度/組織/方法/習慣などを改めて新しくすること」です。
それで革新的なアイデアを生み出すためには、やはり心理的惰性を取り除くことが必要になります。
ChatGPTに、革新的なアイデアづくりができるかを聞いてみました。
ChatGPTの回答は次の通りです。(要約です。わかりやすくするために、一部を編集しています)
ChatGPTは革新的なアイデアを生み出す可能性があるが、完全に自律的(自分だけで調整したり、問題を解決すること)な創造性を持つわけではない
学習データは既存の知識と経験に基づいているので、提供するアイデアが従来の「制度、組織、習慣など」から切り離されたものであるかどうかは、アイデアの内容による
提供されたアイデアの革新性や画期性の評価は人の責任である
そのアイデアを、さらに発展させることや、新たな視点のアイデアを引き出すことは、人の創造力や洞察力に依存する
ChatGPTの回答を、まとめると次のようになります。
ChatGPTは自動的に革新的なアイデアを生み出してくれるわけではない
提供されたアイデアの革新性や画期性の評価は人が行う必要がある
そのアイデアを、さらに発展させる/新たな視点のアイデアを引き出すことは、使用者の能力による
結論「人+AI」のコラボ
現時点では、AI ゼロベース思考による「革新的なアイデアづくり」の完全自動化は難しいようです。
そのため、AI ゼロベース思考の進め方としては「人+AI」のコラボレーションによる「革新的なアイデアづくり」の共同作業が良いと考えられます。
但し「人+AI」のコラボレーションの主導者(リーダー)は人です。
ChatGPTが生成したアイデアの「革新性や画期性の評価」は人が行います。
そのアイデアをベースにして、新しいアイデアを考える作業も人が行います。
AI ゼロベース思考では、人が中心になりAIがアシストすることで「革新的なアイデアづくり」を行います。
具体的な進め方
次のシリーズ記事では、AI ゼロベース思考の進め方(2ステップ)をご紹介します。
ステップ1:言葉の影響を取り除く
ステップ2:イメージの影響を取り除く
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