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ChatGPTに「アイデアづくり」を支援してもらう方法

アイデアづくりを行ううえでも、AI(自然言語処理AI)は欠かせない存在になってきたと感じています。

AIから得られる情報から、さまざまな気づきが得られるからです。

しかし優れたAIでも、うまく使わないと、そのポテンシャルを引き出すことは難しくなります。

では、どのように使えばよいでしょうか?

自然言語処理AIの中でも、話題のChatGPTに聞いてみました。

ChatGPTの効果的な使い方

ChatGPTに「アイデアづくり支援してもらうための効果的な使い方」を聞いてみました。

ChatGPTに色々な質問(プロンプト)を行って、さまざまな回答をもらいました。

ChatGPTから教えてもらったChatGPTを上手く使うためのポイントをまとめると次のようになります。

  1. 質問の目的を明確にする

  2. 質問の背景を伝える

  3. 質問を簡潔明確にする

  4. ChatGPTの回答を鵜呑みにせず、自分で確認補足を行う

このようにまとめると、まるで「に質問して、良い回答を得る」ための方法と同じですね。

4つのポイントを詳しく説明します。

1.質問の目的を明確にする

ChatGPTは、インターネット上の大量のデータを学習することで幅広い知識を持っています。

そのため質問の目的を明確にして、質問を絞り込むことが大切です。

アイデアづくりを支援してもらうためには「どのようなアイデアを得たいのか」を明確にする必要があります。

例えば
(a)問題解決のアイデアを得たい
(b)新しい製品のアイデアが欲しい
といったように「どのようなアイデアを得たいのか」を具体的に記述する必要があります。

上記(a)の場合には、まず問題の内容を具体的に示したうえで、その解決アイデアを考えてくださいと要求します。この場合はある程度、絞り込んだ回答を望むことになります。

また(b)の場合には、開放的な質問をします。開放的な質問とは、特定の答えにとらわれない、自由な回答を促す質問のことです。

例えば「もし時間を自由に操作(速くする/遅くする/止める)できるなら、どのような製品や体験が提供できますか?」といった制約を外した形の質問をすることができます。

「開放的な質問」の意味をわかりやすくするために極端な質問例をあげましたが、このような開放的な質問は、回答者(ChatGPT)に自由な発想を促し新しい視点を得るために効果的です。

2.質問の背景を伝える

2つ目のポイントは「質問の背景を伝える」ことです。

質問の背景を伝えることで、より適切な回答を得ることができます。

「問題解決のアイデアを得たい」場合には、問題の内容を示した後に問題の背景も記述すると、より具体的な解決アイデアが得られます。

例えば「家庭用エアコンの消費電力が大きい」という問題に対しては「エアコンの使用時の電気代を節約したい」という背景も記述することで、より適切な回答を得ることができます。

また「問題の背景」以外に、質問者の立場を伝えることも効果的です。「家庭用エアコンの消費電力が大きい」問題を、どのような立場から解決したいのかを具体的に伝えます。

例えば、エアコンの研究開発者の立場で解決したいのか、ユーザーの立場で解決したいのかを伝えます。

同じ問題(家庭用エアコンの消費電力が大きい)でも、質問者の立場(研究開発者/ユーザー)を変えて質問すると、回答内容が全く異なります。

研究開発者の立場で質問すると、技術的な回答(省エネ技術、スマート制御、再生可能エネルギーの利用など)が返ってきます。

またユーザーの立場で質問すると、使い方の回答(温度設定、掃除、設置場所など)が返ってきます。

それぞれの質問者の立場に応じた的確な回答が返ってくるので、少し驚いてしまいました。

【注意点】
質問の目的背景を伝える場合には、機密情報などは入力しないように注意する必要があります。特に研究開発者の立場で質問する場合には、会社の秘密情報(企業秘密)に関することはChatGPTに伝えないように注意が必要です。

3.質問を簡潔で明確にする

3つ目のポイントは「質問を簡潔明確にする」ことです。

ChatGPTは自然言語処理によって動作するため、質問の内容が適切でないと目的の回答が得られない場合があります。

長すぎる文章や複雑な表現を使用すると、ChatGPTが質問の本質を見失ってしまうことがあるそうです。

「簡潔で明確な質問」の例と「簡潔で明確ではない質問」の例をあげます。

【簡潔で明確な質問の例】

次の問題解決アイデアを考えてください。
・問題:家庭用エアコンの消費電力が大きい
・問題の背景:エアコンの使用時の電気代を節約したい
エアコンの研究開発者の立場での解決アイデアを考えてください。

【簡潔で明確ではない質問の例】

エアコンを使うと、家計に悪影響を及ぼす高い電気代が課題となっています。家庭用エアコンの消費電力が大きいという問題を解決するために、どのような手段や方法がありますか?
省エネのためには何をすべきか、どのような機能が必要か、そしてどのような特性を持つエアコンにすれば良いかを考えてください。

回答者の立場でそれぞれの例を比べると、どのように感じられるでしょうか?

簡潔で明確な質問は、回答者に対して明確で具体的な問いかけを行い、回答を得ることが容易になります。

これに対して、簡潔で明確でない質問は、回答者に混乱を与えたり、具体的な答えを得ることが難しくなることがあります。

ちなみに、上記の「簡潔で明確な質問」と「簡潔で明確ではない質問」の両方を、ChatGPTに質問してみました。

「簡潔で明確な質問」の場合は「エアコンの研究開発者」に対する技術的な回答(省エネ技術、スマート制御、再生可能エネルギーの利用など)が返ってきました。

「簡潔で明確ではない質問」の場合は、研究開発者の立場で記述したのですが、使い方の回答など「ユーザーの立場」に対する回答が返ってきました。

簡潔で明確ではない質問をした場合は、質問者の立場が正しく伝わらなかったようです。

4.ChatGPTの回答を鵜呑みにせず、自分で確認や補足を行う

ChatGPTは、膨大な情報を学習しているため、その中に誤った情報や偏った情報が含まれている場合もあるそうです。そのため、回答を利用する際には、情報の正確性について確認することが必要です。

「問題の解決アイデア」「新しい製品のアイデア」については、ChatGPTに質問する前に、自分でもアイデアを考えておくと効果的です。

ChatGPTから得られたアイデアを、自分で考えたアイデアと比較することで、ChatGPTのアイデアを評価することができます。

またChatGPTに同じ質問をしてみて、前の回答と比較することで、正確性を確認するという方法も(ChatGPTから)提案されました。

得られた情報は、他の情報と比較することが大切ですね。

まとめ

ChatGPTから教えてもらった「ChatGPTを上手く使うためのポイント」

  1. 質問の目的を明確にする

  2. 質問の背景を伝える

  3. 質問を簡潔明確にする

  4. ChatGPTの回答を鵜呑みにせず、自分で確認補足を行う

【注意点】
質問の目的背景を伝える場合には、機密情報などは入力しないように注意する

ChatGPTに質問する時には、人に質問する時と同じように対応することで、良い回答を得ることができるようです。

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