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【3】完全破水しても生き続ける我が子。

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2018年の死産した時のお話です。
当時のことを
できるだけリアルに書いています。
苦手な方やショックを受けてしまうと
思われる方は見ないで下さいね。
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【2】はこちらからお読みいただけます☆⇊


退院間近だったのに、破水してしまいました。
16週の時でした。


ドップラーで聞く赤ちゃんの心拍は
いつも通り元気いっぱい。


でも、エコーで見ると
羊水がほぼありませんでした。


素人目で見ても、
明らかに今まで見ていたエコーと違ったんです。


赤ちゃんは苦しいのかもしれない、
と思いました。


それまで私は4人部屋だったのですが、
先生のご厚意で個室に移してくださいました。
そこで宣告されます。







先生「破水したということは、おそらく今日中にでてきちゃうと思う。


【先生は何を言っているのだろう。】


【出てくるってどういうこと?】


それが何を意味しているのか
理解できませんでした。




先生「今この週数で生まれてきても、今の医療では助けられないの。」


私「生きて生まれてきても、助けることはできないんですか?」


先生「22週を超えてから生まれてきた赤ちゃんしか助けられないの。」



22週という数字は、
 絶対に守らなくてはいけないの?
 22週にたどり着けなかったら
 生きて生まれてきても見殺しにされるの?
 それとも生きられないの?】


認めたくないという気持ちが大きくて、
理解することを拒否してたのかもしれません。
これ以上先生と話せませんでした。


こんな状況なのに涙がでませんでした。
事実に感情が追い付かなかったのだと思います。


いつ陣痛がおきてもおかしくないということで
その後、個室からMFICUに移動になりました。


助産師さんがずっと一緒にいてくれました。


けれども、
陣痛も起きることなく、
その日は生まれることなく過ぎていきました。


次の日も、そのまた次の日も、
「今日生まれてしまうかも」
という不安とは裏腹に、
赤ちゃんは驚くほど元気でした。

エコーでも元気に動いているし、
心拍も元気なんです。



そして1週間経ちました。



いつもの先生が

「完全破水したのに
 こんなに元気な赤ちゃんは初めて。
 もしかしたら
 keiさんの赤ちゃんは大丈夫かもしれない!」


と言ってくれました。


少しだけ光が見えてきました。


そしてMFICUから
一般の個室に戻ることになりました。


ここの病院はたくさん産婦人科医の先生が
いらっしゃり、
私の状況についても皆さんで
話し合って下さっていたようです。


「keiさん、
 このまま22週を超えれば
 赤ちゃん救えるかもしれないって
 新生児科の先生も言ってるよ。」


 と励ましてくれました。


嬉しかったです。


なんとか頑張ろう。
あと少し。
あと少し。

この時、
動くのはトイレ以外禁止になりました。
お腹に力を入れると
赤ちゃんが出てきてしまう可能性があるから
部屋にポータブルトイレを用意してくれました。


水洗ではないため流れないので、
都度助産師さんに
片づけていただくことになってしまい、
申し訳なさと恥ずかしさでいっぱいでした。


お風呂も禁止で、
寝たままストレッチャーで
助産師さんがシャンプーだけしてくれました。
体はタオルで拭いてくれます。


本当にありがたかったです。


赤ちゃんは元気に頑張っている。
母親になる私が弱気でどうする!!


なんとか気持ちを奮い立たせて
過ごしていたと思います。


続きます。


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