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Re.大学のススメ② (若い頃の挫折を取り返すために、52才にして大学に入り直すことにした話 第2話)

 第2話で予定していた「学生証」が手元に届くのはもう少し先のようです。第1次募集に間に合わなかったので、一月くらい遅れの4月中旬に入学が許可される(と思っている)でしょう。

 今回はどの学科を選んだのかを書きますが、その前に、すでに大人になった私の趣味趣向を見つめ直しました。その興味のある事柄をもう少し学術的に説明できるようになれば、より趣味が広がるのではとも思ったからです。

 特に好きなものは車で旅に出てカメラで風景写真を撮ること。若いころはバイクでツーリング派でしたが、今は半自動運転の車で長距離移動もらくちんです。テレビ番組も旅や地域のグルメ紹介番組が大好きですね。クイズ番組も好きですね。伊集院光氏のファンなので、彼のような雑学知識満載に憧れます。

 最近では九州一周を旅しました。メインは高千穂峡だったのですが、古事記が幼いころから好きで、実際の現地と物語が紐づく立て看板などを読むと背筋がゾクゾクします。神話の世界が物から生まれたんだろうなぁという想い(これは何て表現するんでしょうね)と、その思いが文章となり、伝わって新たな物語に受け継がれている神秘さ。これがとても好きです。

 というわけで、今回は地理学科に入学することにしました。旅(風景)・物語・歴史の関係を、どうやって表現するのか、それを学びたいと思ったわけです。仕事では宅地造成の設計なども行っています。つまり地形や地物とは毎日自然に付き合ってきたのです。が、もうすこし大きな視点で、特に思想や思考に寄り添って地形を見てみたい。そんな気持ちです。

 はっきり言って私は完全理系型の理屈屋さんだと思います。特に今の仕事をしていると、法律の知識が必要ですから、なによりも根拠を大切にしてきました。「1M動かす」のと「1Mくらい動かす」のでは前者は簡単で、後者は難しく感じてきた種類の人間なのです。そんな人間が測れない人の思想や思考について考える機会を持つ。思い切った選択であるとともに、52歳の今だから選べる余裕を感じます。

 やがて迎える就職を考える18歳の若者では、こんな学科の選び方はなかなかできないですよね。私の場合は自分に足りない深い穴をこれから埋めるために大学に入ります。

 こんな選び方もいいじゃないですか。

 来週末には学生証も届くでしょう。そうなったら予告の「Re.学生証のススメ」が書けそうです。

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