歯医者さんの作戦?
歯の治療を放ったらかしにして10年以上。
なんとなーく気になっていたところに、歯が原因で始まった病気っていうのもあるよね。という話があり、これはタイミングだなと思って歯医者を検索。
家の近くの歯医者に行くことにした。
担当になったのは、ふんわりとした女性のお医者さん。担当の○○さんは、病院の治療方針から、これからの流れを丁寧に説明してくれた。
歯の全体チェックも丁寧だ。なんなら丁寧すぎるくらいかもしれないが優しい。口を開け閉めするタイミングも声掛けをしてくれる。ゆったりだ。
でも、歯医者さんってこんなに優しかったか?こんなにものんびりとした時間が流れているものだったのか?
10年以上の時が、歯医者を変えてしまったのか??
いや、そんなはずはない。歯医者はこんなに優しいだけの場所ではなかった。
何かある。何かを忘れている。一体なんだ!?
一通り歯の全体チェックが終わり、説明に入りそうな空気が流れたその時。
誰かが入ってきた。
男だ。
誰だあんたは!?
オーラが違う!戦士だ。戦士のオーラを纏っている。
戦士が何の用だ!?
・・・○○さん。なにを丁寧にその男に説明をしているんだい?その説明はぼくにすればいいのではないのか?その男は誰なんだ!?
「先生、大きな虫歯から治療を希望されてます。」
先生ーーーー!!!!!
そうだ。そうだった。忘れていたのはこれだ!
歯医者ってやつは、いつもいつも初めは無害な感じで接してきて、肝心な治療が始まる時になると、戦士がやってくるんだ。虫歯と戦い続けてくれている、歴戦の猛者がやってくるのだ。
「ちょっと見せて。ああ。ダメだわ。レントゲン。これ、抜くわ。」
スピーディーな判断。有無を言わさぬ治療方針。
ありがとうございます。よろしくお願いします。
そして始まる治療。
ゴリゴリゴリゴリ。ギュルギュルギュル。キーン。ガリガリガリガリ。
「神経抜いたから。しばらく通ってね。」
そう言って、隣の治療場所へ移動する戦士。
そしてまた別の治療を始めるのだ。
戦士、いや先生ありがとうございます。今度こそ通います。治してください
みんないいかい?
歯を大事にしなきゃって思うのって、早ければ早いほどいいよ。忙しくなったら歯医者に行けなくなるんだ。
歯磨きを怠るな。
歯のチェックに行け。定期的にだ。
重症になっていなければ、戦士が現れることはないんだ。
優しい先生だけで終わるんだ。
歯医者にはのんびりとした時間を過ごしに行くくらいが、お互いに幸せなんだ。
戦士(先生)を呼び出してはいけない。
戦士(先生)を戦わせてはいけない。
戦士(先生)が戦いに出る前に、終わらせるんだ(予防するんだ)
歯医者さん(先生)がちょっと怖いのも 『私に会いたくなければ歯を磨け』という戦略なんだろうな。きっと。
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