200時間遊んだので『サイバーパンク2077』を落ち着いてレビューする

※Steam版しかプレイしていないのでコンソールのことは詳しく知りません。悪しからず。

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・なぜレビューを書いたのか

ゲームに限らずコンテンツのレビュー記事というと、好評か酷評かではっきりと分かれがちで極端過ぎる(あばたもえくぼ、坊主憎けりゃ袈裟まで憎い的な)と僕は思っています。ですので、未プレイの人が正確なイメージを掴みづらい、と言った状況があるのではないでしょうか。まあ、極論言った方が注目を集めてPV的にも美味しいっていう経済的なメリットもあるのでしょうがないとは思いますけどね。

なので、僕はこのゲーム大好きなんですけど、あえてこの記事では可能な限り主観を排除して、また別ゲーと比較しつつレビューすることにします(努力目標

・キャラクターメイキング(容姿)について

目や耳の形状、髪型の色や種類の数についてはまあ普通です。Fallout4やOuter Worldとプレイしてきた筆者としては特段多いとか少ないとかは感じませんでした。男性器のサイズとかを変更したり出来るのは草生えましたが。

ただ、髪型や髪色が後から変更出来ないのは残念過ぎました。特に髪色についてはキャラクターメイク時とフィールドに出てからの印象が光の加減もあってかなり違うので変更できないのは大問題です。今後のアップデートやDLCに期待するしかありませんが、後述する大量のバグもあることだしどうなることやら。

・武器、防具などについて

武器は通常のバットや日本刀などの近接武器やライフルやピストルと言った銃器の他に主人公の体を改造して腕からロケランを撃てたり、両腕をブレードに出来たりすることが可能です。また、骨や眼球まで改造することも可能で、これはサイバーパンクというタイトルに恥じない良さです。

ただ、防具についてはその数の議論をする前に全体的にだっっっさいものが割合として多く、実際あまり選択肢がないです。

さらにエリアに配置されている最高ランクの防具(以下レジェンダリー防具と呼称)は取得レベルによって性能が大きく上下するうえ再配置されない為、知らずに取ったらそれで終わりですし、こだわる人にとってはレベルをカンストしてから取得しなければという仕様があります。

また、素材を集めてクラフトする場合もレジェンダリー装備を作成するためにはレジェンダリーの設計図が必要、という仕様になっておりレジェンダリー装備で固めようとする場合はさらに選択肢が減ってしまいます。

一応、特定の装備はエピック(レジェンダリーの1つ下)のものからレジェンダリーを製作可能ですが、他のレジェンダリー装備とは比べ物にならないほどの素材を要求されます。個人的にはもっと設計図を店売りしてくれるか、設計図を買って、スキルさえあればレジェンダリー装備を作らせて欲しいですね。

・スキル振り、ビルドについて

このゲームは世界観的なことからか、とにかくハッキングが強くそれに関するものにステータスを振っておけばボスも含めたあらゆる敵、ステルスなどの状況に対応できる一強環境的なところは正直あります。特にステルスに関しては敵の目と耳が死んでいるのでまっっったくステークスを振らなくても屈めば(ステルス状態になれば)敵の真横をすり抜けていけるのでちょっと問題ありですかね。

ただ、現状他プレイヤーと競うオンライン要素はないためそこまで大きなストレスにはならないかなと。ほかの近接ビルド、ステルスビルドも特段弱いわけではないです。少なくともストーリークリアに問題があるレベルではありません。

あとスキル振りによってクエストの問題解決の幅が広がるのは良いポイントです。古き良きFalloutやOuterWordよろしく筋肉系にステータスを振っていれば扉をこじ開けたり、筋肉による脅迫で説得出来たりします。逆に知力に振ればハッキングによる選択肢やスマートな解決方法が選べるようになるという感じです。

・ステージについて

グラフィックはきれいですが近年のゲーム、特にトリプルAと言われるゲームでは特段賞賛されるほどの出来ではないです。ただ、サイバーパンクな近未来観と退廃した街の雰囲気が個人的にドストライクでした(隙自語)。エリアによってオフィス街があったり、露店が立ち並んでいたり、砂漠があったりとユニークで、少なくとものっぺりとした印象は受けないでしょう。

ただ、必要最低限の広さこそありますが、スカイリムのような広大さは感じられませんでした。バグによって削除されたという地下があれば…という感じです。また、僕の環境では描画バグが頻発してせっかく雰囲気がぶち壊しになるということも多々あってそこはうーんといった感じでしたかね。

・クエストについて

「お使い」と揶揄されがちなオープンワールドのクエストには変わりはないのですが、前述したステ振りによる解決策の幅があることと、それぞれのクエストに登場する個性的なキャラクターでそれほど飽きは感じませんでした。例えば、不良品によって男性器がオワタした男性NPCが股間を抑えながら悶絶していたりすると思えば、腐敗が蔓延した町で正義を貫こうとする警官たちがいたり(逆もまた然り)と、これっきりというNPCでも手を抜かずに作られています。

・ストーリーについて

サイドクエストを進めることでエンディングが変化するマルチエンディング方式が採用されています。途中主要NPCとの会話も含めて工夫すると隠しエンディングと言われるルートも用意されているなどよく作り込まれています。なんでこんなに早く死ぬんだよ…というNPCもいるのが残念は残念ですが、まあ代わりになるような相手がこのゲームの鍵になってくるので仕方がない気もします。

・バグについて

ベセスダゲー慣れしてる筆者的にもバグは酷いなという印象。それほど多く遭遇するわけではありませんが、メインシナリオでも進行不能になるようなバグが散見されて正直擁護しづらいです。前述した描画バグもあってしらける場面も何度かあり残念でなりません。

・総評

100点とは少なくとも言えませんが、オープンワールドゲー好きとしては概ね満足できる出来でした。今後のアップデートやDLCで「NoMansSky」的な展開を期待してレビューを終えたいと思います。お目汚し失礼しました。


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