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TISTAという漫画が面白かった

 今日も書いとく。
 TISTA良かったー。
 もう、枕みたいな前口上要らん。
 TISTA良かった。
 TISTAについて書こう。
 ネタバレ普通に含むからご注意ください。






 TISTAがなんなのかと言えば漫画だ。
 なんの漫画かといえば殺し屋シスターの漫画ということになるんだろう。
 教会の指令で悪党に私刑を加える殺し屋の少女の話だ。時代は現代。舞台はNYだ。
 で、誰の漫画かといえば今をときめくSPY×FAMILYの作者、遠藤達哉さんの漫画だ。
 全2巻。2008年出版の漫画だ。雑誌はジャンプSQ。
 つまるところ遠藤達哉さんがSPY×FAMILY描く前に描いてた漫画ということだ。
 すごく良かったな。
 内容はSPY×FAMILY描いた人と同一人物とは思えんほどどシリアスだった。
 ギャグらしいギャグはあんまりなくて、殺しの宿命を負った主人公の少女ティスタのシリアスな内容が描かれている。ハード。

 教会に育てられた殺し屋『シスター・ミリティア』のティスタ。組織の指令に従い冷徹に自分を滅し、法で裁けない悪に罰を与えていく。そんな中でアーティーという普通の青年と関わり、なんかそこからどんどん話が広がっていく感じ。
 話の本筋はボーイミーツガールになるんかな。
 ティスタには殺しに特化した魔眼みたいな十字眼(ゼロイン)っていう特殊能力もあってそれもアツい。
 なんなんやろ。どう表現すればいいのか。

 今読み終わってすぐ書き始めてるけど言葉があんまり出てこないんだよな。
 余韻がすごくて。
 内容がすごく濃い。
 2巻を2時間半くらいで読み終わったんかな。
 すごく置いてかれた感じがある。ラピュタ見た後みたいな感じがある。
 内容が濃密すぎる。

 ティスタのことを忘れられないアーティー、アーティーのことを忘れられないティスタ。その中で繰り返される殺し屋の任務。ティスタと組織を追う警察たち。挟まれる過去の回想。
 悲痛な内容だけど、ティスタとアーティーにやきもきする部分もある。

 だめだ俺の語彙力じゃこれが限界か。
 だから小説が上手く書けないんだよ。
 頑張るしかない。もうちょっと頑張ろう。

 殺し屋の任務をこなしながら仮初めの大学生活をするティスタにふとしたきっかけで同じ大学の生徒のアーティーが関わるんだよな。
 それで、ティスタの任務にアーティーが巻き込まれて、それでお互いがお互いを隠すっていう感じなんだよな。教会の人間にティスタはアーティーを隠す。アーティーは殺しを追う警察からティスタを隠す。
 でも、2人はお互いを忘れられない。ティスタもアーティーも短いながらも楽しかった一時が忘れられない。ティスタはアーティーに会うまいとしながらどこかでアーティーを求めてしまう。アーティーは見つかるはずのないティスタを必死に探し続ける。
 暗い過去を持つティスタ。気持ちに反してどうしてもアーティーを遠ざけようとしてしまうティスタ。

 この、なんにも持ってない少女が日向に手を伸ばす感じというか、その少女の手を取ろうと必死になる青年というか、でもダメだって少女がその手をはね除ける感じっていうか。すごいんだよな。
 結局、ティスタとアーティーの話になるんだけど、そこにすごく色んな要素が絡んで複雑で、でも2人はお互いを忘れられなくて。こう、胸に来るんだよな。

 

 まぁ、一言で言えば良い漫画だったんだよな。
 正直、SPY×FAMILYの作者の過去作っていうことで読んだ。
 なんならノートのネタになるしなって読んだ。
 下世話だった。
 自分が恥ずかしいんだよな。
 もう、これ一個でどんなバックボーンも必要ない完成度だよ。
 もっと続いて欲しかったっていう思いもあるけど、これで完璧に終わってるようにも思える。
 まとまりがすごいんだよな。
 ていうか、造りのしっかり具合がすごい。
 話がすごくしっかりしてる。脚本が綺麗だ。
 話の輪郭自体もくっきりしてるし、導入はすごく分かりやすかった。
 登場人物の会話もウィットに富んでて良い感じだったし。
 クライマックスの盛り上がりも伏線の回収も、そして終わり方もすごく綺麗だった。
 ちゃんとした作家さんだって思った。
 すごく面白かったんだよ。面白かった。TISTAは面白い。

 まぁ、もう一回読み返したらまた気付くことある感じだな。
 Kindleで読んだから紙のも買おうかなって感じだ。
 スマホの画面小さいからな。単行本で読んだらまた印象変わる部分あるし。そういう風に楽しみたくなる漫画だった。
 伏線がいろいろあるからな。ちゃんと読み返したい。2人の記憶。お互いの思いの発端とかな。


 SPY×FAMILYでたまにシリアスっぽい雰囲気滲んでる時あったけど遠藤達哉さん昔はこんな漫画描いておられたのかぁ。
 全然雰囲気違うからびっくりだ。
 SPY×FAMILYはもちろん面白い。でも、こういう方向性も大好きだな。
 厨二病だから銃器シスター大好きだしな。
 いや、良かった。良いものだった。TISTAは面白かった。


 良かったなぁ。良かった漫画は良かったっていう感想が一番かな。あと面白いっていうのと。
 いや、良いものだった。
 SPY×FAMILYもどうなってくのか気になるな。
 Kindle版売ってるので興味出たらぜひ読んでもらいたい。
 この脈絡のないオタクの早口にどれほどのレビュー効果もない気がするけどぜひに。
 そんな良い漫画を読んだ記事だった。
 おしまい。

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