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若い女性というアイコン

若い子がどんどん入ってきてなんか職場の居心地が悪い…という実体験はありません。私は、職場に中年、高齢者がわりと多い職場にいたので、周りと比べて自分は年をとっている、と意識したりそれで嫌な思いをすることはなかった。
が、心情は理解できる。友人の話から、やっぱりそうなんだ、と思ったり。
居心地の悪さというのは、圧倒的な事例として、同年代男性が、同年代の女性を年より扱いすること。自分がよく知る、昔は好感度高かったはずの男性がそういう態度と聞くと、お前もか!そういう奴だったんだー!とがっかりします。
ドラマの世界だけではなく、そいうことってありがちなんだーと実感。どんなおじさまも、かつては恥じらいある少年だったはずなのに、いくつくらいからそうなるのかなあ。
数年前、職場とは関係ない某呑み会でのこと。20歳前後の美人姉妹と同じテーブルだった私。楽しく呑んでいたところ、酔っぱらっている40歳ぐらいの男性が来て…詳しくは忘れたけれど、何やら失礼な態度と物言いをしたことがある。自分は若い子が好きなんだよねえ…的な、私を見て。明らかに「おばさんはおよびでないよ」の態度。ああ、こういうことか。比較的若い男性でも、こういうこと言う人いるんだー。
露骨に、若い女性には鼻の下のばして、年配女性に対してはぞんざいに扱う、…比較的お堅い真面目な仕事と思われる職業の人でもよくあることなんだね。
で確かに、こういうことが、日常的にある職場はそりゃ不快だわとは思うけども…。
どんな高齢女性も、若い頃はあったわけで、若いだけでちやほやされるということ、みんな経験ある。美醜よりもとにかく若い、ってことが大事だったんだな。
そして、それは無意識であれ、やはり気分いいことだったし、意識的な部分としては、“男性が若い女性に甘い”ことに多かれ少なかれ“のっかり”ながら世を渡ってきていた…とも思うのです。処世術として。若い女性、というのは、男性中心社会において、強いインパクトを持ったアイコンだから。
で、そこから完全に降りたというのは、やはりらくちんです。男性から性的に見られたり扱われたりする恐れ(あえて怖れという…)がないのは、こんなにのびのびできるのかと。「人間」として存在していればいいんだ、という軽やかさ、悪くない。
男性で、自分の年齢は棚に上げ、女は若くなきゃ魅力なしって豪語する人、いつの世も必ずいる。でも自分が年を重ねるほど、そういう人との接点はなくなってくしね。
生きやすさにおいて、若くなくなることのメリットは、かなりあると思います。

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