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たった一人でも動けば変わる

一人の人間が動いても世界の大きな流れは変わらない…、実際にそういうことは多いけれども。
でも、一人の人間が動くことで変わることって大きい、と感じることもよくあります。
いろんな社会活動も、元をたどれば、一人の人間の強い情熱だったりする。初めは、一人でできる小さな小さなことをやっていただけなのに、やがて大きな活動へと繋がっていったりする。
最近、知ったのは、点字ブロックのこと。所属する会社のブログで知りました。
それによれば…
街中でよく見かける点字ブロックは、正式名称視覚障害者誘導用ブロック。
元をたどれば、三宅精一さんという方が一人で始めたとか。1960年代後半、岡山県の盲学校近くの歩道橋に埋め込んだのが最初でした。予算はつかず私財を投じて完成したものだそう。その後、様々な自治体に寄贈するも注文はなかなか入らず…が、あきらめかけたとき、東京都から声がかかり、その後全国へと広がっていったそうです。
今や、点字ブロックはごくあたりまえに、全国の歩道やホームにありますもんね。
30数年前には、駅のエレベーターだって設置されている駅は限られていました。その頃、ノーマライゼーションという言葉を初めて知りました。
どんな強健な人も、けがをすることや病気で体が辛いときがあるし、誰だって全員が高齢になっていく。障害ある身体になることは皆に起こり得ることで、そうしたときはエレベーターに乗りたい。駅のエレベーターはけっして特別な人のための特別なものではない。誰もが自然に社会生活を送れる状態であることが、ひとり一人にとって、そして社会全体にとって幸せなこと。こうした考えは今や広く浸透してきているけれど…。
駅のエレベーターだって、一人が…自分が使う駅が車椅子で使えなくて困ると訴えた人が発端となり、その活動がどんどん広がり、やがて、今のような駅のエレベーター設置が当たり前の時代になったわけで。
一人の行動に、賛同する人応援する人が生まれ、大きなムーブメントになる。そうしたこと、周りの人たちも見ても、わりとあるなあって思う。自分の思いが周りの人に伝わり、社会全体へも波及していく。
自分一人でできることは、実はそんなに小さくない。意外と大きいのです。

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