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行動デザイン思考とWEBデザインの関係について

先日「バグトリデザイン(著者:村田智明)」という本を読み、行動デザインについて学びました。
デザインを仕事にするうえで大事な考え方だなと感じたのでバグトリデザインの簡単な要約とWEBデザインに置き換えてみたらどんなことが考えられるか書いていこうと思います。

バグトリデザインについて

世の中は色々なデザインで溢れていてその中で人々は暮らしています。
生活をするうえで「バグ」が発生したことはありませんか?

例えば、エレベーターの開閉ボタンを誤って押したり、スーツをハンガーにかける際にジャケットから脱いでハンガーにかけてしまい、ズボンをかける時にまたジャケットを外さなければならなかったり。

このように自分が起こしたい行為が阻まれる事象が、この本では「バグ」として紹介されています。

"では、なぜ「バグ」が起こってしまうのでしょうか。"

それは「人の行為を時間軸で分析できていない」とこの本では書かれています。
ほとんどの会社では「今、何が売れているか」について着目しすぎていて、データベースからアイディアを生み出そうとしています。

ですが、また問題が浮き出てきて短寿命なアイディアしか考えることしかできず、根本的な行為が阻まれる事象の原因究明ができていないのです。

行為が阻まれる事象の原因究明をして、問題やメリットを理解することでユーザーの行為をデザインできるようになってきます。


WEBデザインの「バグ」

ここで自分なりにWEBデザインでの「バグ」を3つ考えてみました。

①ボタンだと思って誤ってタップしてしまう

主に影や枠線の問題かと思いますが、実際リンクが貼られているボタンと同じようなデザインのコンテンツは誤タップしてしまい「これボタンじゃないのか」となった経験はありませんか?

そんなユーザーの意図しないこともバグに含まれると思います。
その場合は、ボタンと他のコンテンツを分けて捉えられるようにページで使うデザインをあらかじめ決めておくことが重要かなと思います。

②フォームを全て入力したのにまた初めに戻ってしまう

せっかく住所や電話番号を全て入力したのに、一部変更するのボタンを押した際に全て初めに戻ってしまったり、タイムアウトになって初めに戻ってしまったりした経験はありませんか?

バグトリデザインでもタイムアウトのバグが載っていましたが、最近ワクチンの予約フォームで同じように初めに戻ってイライラした経験があります。

その場合は、ユーザーが修正するという行動を把握してない点と、フォームを入力する時間の設定を見誤ってる点に問題があるのかなと思います。

③急に動画が自動再生して音が流れてしまう

ページを開いた瞬間、音がなってしまうサイトはそこまでないかなと思いますが、ページに埋め込まれている動画に配慮が入っていないサイトはたまに見る気がします。

ページを開いたときに「音声が流れます」と告知があってONとOFFが設定できるよう工夫したり、ページ内の動画の音声は常にオフにしておくなどユーザーの閲覧シーンを想像して設計するのが大事ですね。


以上、3つのバグとその解決策を考えてみました。
パッと思いつくだけでもあるので、制作チームでバグについて話し合うもの良いなと思いました。

WEBの他にも日常生活でのバグがたくさんあると思うので、どうしたらこの問題を解決できるかと考えて生活すると新しい発見ができるかもしれませんね。

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