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ラジオの「再スタート」と小粋さ

ナインティナインのオールナイトニッポンが「再スタート」

今朝Twitterをみると、
トレンドのおすすめにあがっていたのが
「矢部浩之」。

金曜の朝だからすぐに気付く。
オールナイトニッポンで何かあったんだなと。

トレンドから遡ってニュースを見てみると、
なんと矢部さんが昨日の放送から
オールナイトニッポンに復帰。
今後は「ナインティナインのオールナイトニッポン」として、
再スタートしていくのだと。

背景はニュースで多く取り上げられている、
岡村さんの「失言」によるものだ。
勿論この発言に傷ついた方は多くいるはずだし、
憤慨している方も多いはず。

発言自体は非難・批判をされてしかるべきだと思う。
が、その後昨日も含め3週間にわたって矢部さんが出演し、
「説教」という形で件の発言について謝罪をしたこと。
生放送の場で、自分たちの至らない部分を話したこと。
そこから、今回の形になったのは本当に一つの
「再スタート」だと思う。

何より、ラジオが大好きな自分からすると、
「ナインティナインのオールナイトニッポン」は
ラジオを聴きだした頃から放送されていた長寿番組。

深夜にも関わらず毎週のように大笑いをした番組だし、
自分が聴いてきた番組の中で、トップクラスで
長い期間放送されている番組だ。

だからこそ贔屓目は入ってしまう。
そういう世界であるとは知りつつ、
今回のことで一発アウトは切なすぎる部分がある。

今回の再スタートが、番組をより良くするものであると
信じて聴いていきたい。

ラジオの「身内感」「内輪感」

Radikoで昨日の放送を後追いで聴いてから、
再度Twitterを見てみると、
小粋だなと思うツイートがあった。

TOKYO FMの公式Twitterが、
自身の放送局の周波数に引っ掛けて
このニュースを取り上げたのだと思う。

在京のキー局と呼ばれる放送局同士、
言わばライバルとも呼ぶべき存在だが、
エールを送ってくれているようで嬉しかった。

ラジオの世界で見られる、
「内輪感」「身内感」みたいなものが大好きだ。

気にしながらも、東京であれば
「半蔵門」のほうで・・・・・・(=TOKYO FM)
「六本木」「ヒルズ」のほうで・・・・・・(=J-WAVE)
「赤坂」のほうで・・・・・・(=TBSラジオ)
「有楽町」のほうで・・・・・・(=ニッポン放送)
など、オブラートに包む形で他局の名前や話題を出すことがある。

テレビでもこういった言い方をすることはたまに見られるけど、
ラジオはその機会が多い気がしている。

でも、RHYMESTERの宇多丸さんは
「今は放送局の垣根なく、ラジオ局が一丸となって協力する時」
と言っているし、
他の放送局をメインにしている人の話題や、楽曲などを出してくれる
人たちや番組も多い。
もちろんポジティブな形で。

爆笑問題さんなんかは、
地方のローカル局の話題・コーナーを度々取り上げてくれる。
ラジオでは珍しい、でも全国のラジオが聴けるからこそ、
これがすごく有意義なものになる。

他局のことを挙げて・・・・・・というのは、
あまり地方のローカル局に見られることはない印象で、
もしかしたら東京の、キー局だからということもあるかもしれない。

でも今は、メインで活動する放送局が異なる人たちが
集まって展開される特番も、定期的に放送されている。
地方のローカル局でも、垣根のない広がりが出てくると
もっと違うラジオが生まれてくるのかなと思ったりする。

もう1つ「内輪感」「身内感」を挙げるとすると、
スタッフ・リスナーの存在だ。

ラジオ番組は、スタッフや作家の名前が出てきたり、
むしろ放送に声をのせて「参加」することも多い。
間違いなくこれがラジオを面白くしている一つの要因だし、
ラジオの特長だと思う。

番組によっては作家がメインパーソナリティの
「話し相手」になっているケースは多いし、
J-WAVEの「TOKIO HOT 100」ではクリス・ペプラーさんが、
毎回のエンディングにスタッフの名前を紹介する。
(しかもそれがすごくカッコいい)

テレビ番組でもスタッフの名前や映像が出てくることもあるけど、
ラジオのほうがもっと割合的に多いはず。
YouTubeなどの配信コンテンツでは
(自分がよく観ていないこともあるが)
まだスタッフに光が当たるということがない気がしている。

リスナーも、番組によく投稿をする人であれば
そのラジオネームが認知される。
ネタを中心とする番組であれば「面白い人」として
他のリスナーも知る存在となるし、
トーク中心の番組でも積極的に投稿をするリスナーには、
紹介という形で耳なじみが出てくる。

これはキー局でも地方のローカル局でも変わらない。
好きな番組に投稿するリスナーが、
ある意味で番組の「ファミリー」の一員になれる。

こういう「ファミリー感」がラジオの大好きなところだ。
「内輪感」「身内感」と言われると、
閉鎖的なイメージもあるかもしれない。
そうではなく、途中から聴きだした新参のリスナーだって、
すぐにその世界に入り込めてしまうのが、
本当にラジオのいいところだと思う。


朝早くから仕事が始まる影響もあって、
「オールナイトニッポン」は最近全然聴けていなかった。
ナインティナインのオールナイトニッポンの再スタートで、
聞き逃せない番組がまた増えてしまったな。

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