私に関わった選手達。Y.C編

まずはじめに、このY.Cに関しては本人の了解を得ているため、実名で登場してもらいましょう。笑

先日のR馬の2学年上、千葉悠平。この選手は私がまだ指導者になってフェニックスになる前のIW時代、彗星のごとく福井県に登場しました。
この選手は3年生の頃に卓球を始めました。お父さんとマンツーマンで練習して、地元のスポ少に在籍していました。
彼は敦賀という土地、福井市から車で高速を使って40分ほどの所に住んでいました。

この千葉選手は、3年生の頃は正直あまり覚えていません。しかし、私はよく覚えているのですが、彼が3年生の3月、小浜市選手権という試合で、私と同僚Hくんが飛び入りで試合にダブルスで出場したことがあります。
その時の1回戦が、千葉親子でした。この千葉選手、小3で当時は決して強くなかったですが、ふてぶてしい試合態度だったことをよく覚えています。笑
試合は当然私たちが勝ちましたが、彼は泣いていた記憶があります。真剣に勝つ気だったのでしょう。

そして4年生の時のHCB選手権、同級生の私の教え子K田くんが優勝。当時、何人出れたかは覚えてませんが、恐らく3位か4位くらいで通過したと思います。その時にこいつはきっと強くなるだろうなと思ったことはよく覚えています。

そして、夏頃だったか…突然千葉父から連絡が入りました。
「クラブに体験に行かせてください。」
当時、まだKスポ少が県で勝っていた頃、当クラブには実は5,6年生には1人しかそれなりの選手がいませんでした。是が非でも欲しい選手でしたので、凄く有り難かったのですが、まだ体験に来るだけです。

そして、体験が終わり、父親と話をしました。そしてビックリする言葉が出てきました。ここに体験に来る前に、MLにも行き、Kスポ少にも行ってきました。しかし、このクラブが一番悠平を強くしてくれる気がします。しかし、一つ確認しておきたいことがあります。
「笑われるかもしれませんが、悠平を日本一にしたいんです。」
私は笑うどころか、それならそれなりの覚悟と、行動をしなければ無理ですよと返答しました。

帰って少し考えてきますと言い、帰って行きましたが、すぐに返事が来て、クラブへの入会を決めてくれました。何が決め手だったのかというと、私だけが日本一という言葉に笑わなかったそうです。そこに、私の本気度を感じてくれたとのことです。私はすぐに、では実現できるよう精一杯お手伝いさせていただきますと言い、千葉家との付き合いが始まりました。

この千葉家、4年生の時には選抜には出れませんでしたが、ベスト8に入った福井県選抜の試合を愛知まで観に来て、来年は自分が出場すると言っていました。その言葉通り、5年生の時には選抜チームに入り、ベスト8入り。
6年生の時にも選抜チームを同じくベスト8入りさせました。

悠平が6年生の時、HCBで山場を迎えて当時1学年下の有名選手Kくんを倒しました。その時のHCBは、予選でいきなり力を出せずに負け、次の日、会場入りの際に緊張のあまり吐いていたのを覚えていますが、最終戦をなんとか勝ち、決勝トーナメント進出。そしてランク決定まで勝ち上がり、東京とのTくんに敗退しベスト16でした。これが、後に彼の人生を変える出来事に…。

彼は全日本カデットにも出場する権利を取り、熊本のカデットに出場。この時、彼は父親が自分で愛知のM中学に話をしていましたが、ちょっと対応を間違えて話は無かったことにと言われていました。本人も父親も、M中学しか頭になかったため、もう一度お願いしたいという状況の結果待ちでした。

しかし、何の運命かこの年、仙台からN学園に転校したH先生と、このカデットの期間中に偶然飲み屋でお会いすることになり、面識のない私は高知県のN氏に誘われるがまま、なんと同席して飲むことになりました。その際に、M中学の話をするやいなや、千葉君は実は私が目をつけていた選手ですと言っていただきました。

次の日、父親のそのことを話した瞬間に、N学園でお世話になりたいと言い出しました。そして先生も、昨日の話が嘘では無いというノートを私に見せてくれました。確かにそこには千葉の名前が。
私は凄く運命を感じていました。ここからH先生とのお付き合いが始まりました。

悠平は、N学園でも中学に入学第1期生として、しっかり頑張ってくれました。そして高校選抜では優勝メンバーに。左利きの優位と安定したプレースタイルで、ダブルスの名手として吉村選手とダブルスを組んでインターハイ入賞など、活躍してくれました。

そしてS工大に進学し、全日本選手権ミックスダブルスで3位入賞など、全日本でも活躍した選手です。現在は山口県のK発酵Bに勤務しています。

今までの歴代の教え子の中でも、私にもよく連絡をくれて、未だにつながりのあるかわいい教え子です。まだまだ20代前半なので、ガンガン頑張って欲しいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?