Mリーグ12/7① 沢崎誠、リーチ判断ならお任せあれ!
11月30日の試合を見てから、1週間Mリーグ"を見れていなかったけれど、間をすっとばして、心機一転、昨日の試合から見てみた。
勉強とかと一緒で追いつかなかったカリキュラムを後追いするのは精神的に疲れるもの。そういう時はすっ飛ばして、現在進行形から始めよう!
Mリーグ37日目。(これって、試合があった日が37回目ってこと?)
実況、解説は、コバミサとツッチー。またチグハグなコンビ技を見せてくれるのか?
【試合前の導入部分】
ツッチー「サクラナイツの土田です(笑)」
薄ピンクのシャツとピンクネクタイの土田先生。今日登場の🌸サクラナイツ🌸にかけて。
コバミサが、現時点でのサクラナイツの成績が悪いことに触れると、
ツッチー「3月12日がレギュラーシーズン最終日。(サクラナイツが)桜🌸が咲く前に退場されるのは、いかがなものかと思っております。」
なんかご機嫌良さそう。なかなか良い出だしだね。
コバミサ「(良い感じ!今日は大丈夫そう。)」
ここで、コバミサがツッチーに「ポイントマイナスのチームは、年内はどういう気持ちで対局に挑むのが良いですか?」と問いかける。
ツッチーの返答は、
①現在のポイントを忘れて、ゼロからスタートしたと考える。
なるほど。マイナスポイントを取り返そうと無理をすると悪循環になったりするもんね。良いこと言うじゃん。
②月を見る!?
ツッチー「夜、チーム全員を連れて、ビル群から離れて月を見る。」
コバミサ「(気分転換、いや、心機一転てことかしら?)」
ツッチー「月の満ち欠けが影響します。 いい月を見て、良いツキをもらってくる。僕が監督ならそうしますね。」
コバミサ「えええ〜。」
えええ〜、はホントに言ってた(笑)。早速いつもの土田節。
コバミサ「(初っ端からこれかよー。トホホ、、、)」
【出場選手】
赤坂ドリブンズ 村上淳
個人3位 アガリ率 0.27
EX風林火山 勝又健志
個人8位 アガリ率 0.27
TEAM RAIDEN/雷電 萩原聖人
個人30位 アガリ率 0.11
KADOKAWAサクラナイツ 沢崎誠
個人28位 アガリ率 0.14
上位陣2人と下位陣2人の対戦。チーム成績も同様。アガリ率ってこんなに違うものなのね、、。まぁ、まだ10戦程度、上振れ下振れもあるし。
ツッチー「雷電とサクラナイツにとっては、節目を変える一戦になるなも知れませんね。」
沢崎と萩原、二人にとってもそうなることを切に願う。
【対局開始】
◯東1局 萩原、渾身の2000点!
東家・村上、南家・勝又
西家・萩原、北家・沢崎でスタート。ドラは南。
萩原 4巡目 西ポン、打發
鳴けるじゃん!?
イメージだと、ここは鳴かずに9ソー引いて、2万引いて、チャンタまで見ていくかと思っていたら、鳴いた。
その後、
萩原 8ソーポン、打3万テンパイ
カン6ソーテンパイ。いいね〜。あとはアガリ切れるか。ハギーは、東場でマンガン級の振り込みをしてそのままずるずるラスになるケースが多いんだよね。
コバミサ「この4人の中で村上選手と萩原選手がいち早く仕掛けていくとは、チョット意外な、、、」
ツッチー「萩原は、やはり、どうにかして主導権、アガり点は安いんですけど、自分のペースで進行していきたいという気持ちが前面に出ていますね〜。」
わかるわかる。今日のハギーは仕掛けるタイミングも早いし、愚形でもテンパイとったし、いつもとは違う気がする。
ここはハギーにとって大事な局面。千点以上の価値があるアガりになるだろう。
ツッチー「これは勝負手ですね。どうしてもアガリたい手。」
この時の他家の手↓
村上(親) 7巡目
白をポンしてこの形。ドラの5万がくれば親マンが見えてくる手牌。
勝又 7巡目 ツモ4ピン、打4ソー
こちらもドラの5万が引ければマンガンが見えてくる。
沢崎 8巡目
123の三色のイーシャンテン。
奇しくも萩原以外の3人はマンズの奪い合いの状況。ソーズ待ちのハギー、これはチャンスだ!
萩原 8巡目 ツモ7ソー、打5ソー
カン6ソーから東と7ソーのシャボに受け替え。6ソーは場ゼロだが、7ソーは1枚切れ。東はション牌。
ハギー、運命の選択!
結果は、、、
村上よりすぐに東の出アガり!!
萩原「ロン。2000点。」
トップが決まるオーラスかのごとく、見てるこっちも手に汗握った。トップを取れない萩原聖人というプロ雀士のストーリー性が、東パツの2000点をここまで熱く盛り上げる!
ふぅ〜〜。
◯東2局 ハギーが乗った!!
萩原 9巡目 ツモ1ピン、打6ソー
ツッチー「あっ、リーチですね。」
うんうん。
萩原 打6ソー!?
ツッチー「あれっ、發が2枚出ているのか。」
ハギーごめん!自分も全くもって土田さんとシンクロしてた。ハギーだけにリャンメン待ちにするためにテンパイ崩したのかと思っちゃった、、。
萩原 12巡目 ツモ4万、打6ソー
この形にしてリーチ。
ツッチー「萩原は、裏ドラが乗りにくいタイプの打ち手なんで、あまり期待はしていないとは思いますけど。」
言いたい放題の土田先生。
コバミサ「それ、どういうところで決まるんですか?体質ですか?」
コバミサも乗っかる。
ツッチー「体質ですね。30年くらいそうやって打って来てるんじゃないですか?」
ツッチー「まぁ〜、乗らないっすよ。」
そこまで言うか(笑)
でも、ここ最近のMリーグの対局では、確かに裏ドラ乗ってないかも。
このリーチは、赤々のイーシャンテンの勝又から3万を一発ロン!
裏ドラ表示牌に1ピンがペロリ。
ツッチー「あっ、乗った!?」
コバミサ「裏!?乗りました〜!乗りましたよ土田さん!!」
ツッチー「珍しい。ビックリしてますね、本人も。」
この5200点の出アガりで、32200点を持って、親番に突入。
ハギー良い感じ。トップ目にいると、いや、原点以上あるとホッとするね。ここまでは完璧。
◯東3局 沢崎誠のリーチ判断
沢崎 11巡目 ツモ5ソー、打9ソー
ドラの9ソーを切って、ダマテンを選択。
ピンフ赤ドラドラでマンガンのテンパイ。
2巡前に村上がドラの9ソーを切っているため、沢崎のドラ切りは目立たない。そして、69万特に、9万が止まる人は誰もいないだろう。
リーチしても良いくらいだが、ここはまずマンガンをアガッて、1段目のエンジンをかけておこうというところか。勝負を急がない沢崎。
結局は、次巡9万をツモッて、2000、4000の満貫ツモアガり。
ハギー4000点の親かぶり。リーチかけていたら一発ツモでハネマンからの手だったから、まぉ良かったね、、、。
ツッチー「萩原、楽屋で言ってましたね。」
コバミサ「アハハ😅はい、私も聞いてました。」
ツッチー「今まで親が20回きて、16回くらい親っかぶりしてるっていう話。」
◯東4局 沢崎誠の手順①
この局、村上が沢崎のリーチに6ピンで9600点の放銃。(リーチ🀄️裏)
沢崎 4巡目 ツモ6万、打8ピン
北は2枚切れ。2巡目に3ピンを切っているので、どちらにせよ5ピンは切るはずだが、ここを8ピンから切る沢崎の恐さ。
そして、5巡目リーチの沢崎の捨て牌がこれ↓
ピンズは全て手出し。
村上の手には安全牌はなく、マンズ、ソーズも出ていない分切りづらい。持っていたピンズの6と7のうち、切りやすそうな6ピンを切ったというところか。
3ピン出だしの後に西ツモ切りで、その後の手出し8ピンには、村上ももちろん違和感を感じていただろう。だからと言って69ピンが絶対に危ないとは言えない。
例えば、35568から3を切って5568、
その後8を切って556、
最後に5を切って56
この形の方がありそうである。
実際には、35788から3を切って5788、
その後8を切って578、
最後に5を切って78
今回は、トイツが他に🀄️と北があったために8ピンを先切りして、不要な5ピンを残している。
↑このように↑5ピンと8ピンの切り順が逆であったなら、村上も69ピンをよりケアして、マンズかソーズを打ったかも知れない。
北が2枚切れでなかったなら、沢崎もトイツ系の手(三暗刻など)を意識して8ピンの縦受けを残したかも知れない。北が2枚切れの場況を捉えた沢崎の切れ味であり、村上にとっては不運な振り込みであったと言えよう。
◯東4局 1本場 ハギーやっちまったー
萩原 2巡目 ツモ4ピン、打9ピン
ツッチー「またノミ手?」
コバミサ「ソ・オ・デ・ス・ネ」
ツッチー「どうもノミ手に縁がありますね」
2巡目で好形イーシャンテンなのに、こんな言われよう、、、。他の人なら絶対言われないのに。マイナスポイントを減らすまでは、ネタとしていろいろ言われ続けるんだろうなぁ、、。
萩原11巡目 ツモ2ピン、打5ソー!?
ツッチー「あら?」
コバミサ「シャンポンにとってダマテンです!」
まさかの打5ソーのダマ😨
ちなみに北は1枚切れ、36ソーは見た目5枚残り。
メモ帳に書きながら見ていたんだけど、打4ソーリーチってもう書いちゃったよ!!
この5ソー切りは、さすがに30人のMリーガーで、萩原さんあなた一人だけです。
こりゃ、ツッチーに言われ続けても仕方ないですな。今日もトップは取れなさそう。
萩原さん、2着を目指しましょう!
ツッチー「え〜、え〜。そうですか〜。」
ほんと、え〜〜、だよね。ツかなかったり、手が入らなくてのラスは応援したくなるけど、これはさすがにまずいよ。全然だめだけど、せめてリーチを打ってくれよー。(対局後のインタビューで打点がほしかったから北待ちにしたと言っていたが、それなら尚更即リーだよ、、、)
萩原 12巡目 はい、ツモ3ソーです。
ド裏目一発ツモ!
こういうところは、絵になるわ〜(苦笑)
さすがです。萩原さん。
こうなると、次の行動はもうみんなわかっているよね?
そうです。得意のツモ切りリーチです!
今日、またひとつ階段を登った萩原聖人。
アガり逃しからのツモ切りリーチ
という、さらなる進化系の技を習得してレベルアップっす。
こうなると麻雀の面白いところで、次々と他家にテンパイが入り、アガり逃しをした萩原に襲いかかる。
村上 13巡目 ツモ1ピン、打9万
村上「リーチ!」
大きな通る声とともに、元気よく牌を横に曲げる村上。リーチ赤イチの58万待ち。
勝又 14巡目 ツモ西、打3万
ドラかつ自風の西を暗刻にしてのテンパイ。
コバミサ「うわっ、うわっ、うわっ、うわっ。3万切ればドラ4のカン8万テンパイ!」
2軒リーチに無スジの3万をしらっと切って、 マンガンテンパイの勝又。
ハギー安心しろ、8万つかんでも村上プロの頭ハネだ。珍しくついているな。
3人の戦いは、村上が早々に8万をツモって、
村上「1000、2000は、1100、2100。」
村上がツモった8万を遠い目で見つめる勝又。
この時ハギーは何を思っていたのか。
普通に打っていれば1000、2000ツモだったのに、、、。(裏ドラは乗っていなかった笑)
◯南1局 沢崎誠の手順②
各者の持ち点
村上(東家)16700点
勝又(南家)16700点
萩原(西家)26100点
沢崎(北家)40500点
あんなミスをしても原点以上持っているハギー。気を取り直して南場ガンバレ!!
沢崎 1巡目
沢崎 4巡目
沢崎 8巡目
(場に9ピン2枚、6ピン1枚切れ)
沢崎 9巡目
沢崎 10巡目
コバミサ「ありゃ?こんな最終系ですか〜」
まさかの、高めタンピン二盃口に!
トップ目につき、安めザンクでもダマテンに。状況判断が冷静、というか、終始落ち着いていた。
これを萩原がすぐ9ピンをつかんで3900点の放銃。萩原は6ピンでもツモ切った可能性が高かったので、助かったとも言える。(6ピンならハネマン)
◯南2局 勝又、初アガり
親の勝又は打点よりも最速テンパイを目指す。そして、カン3ピンの出アガり3900点のリーチを打つ。
そして、萩原が真っ直ぐいって放銃。現物1枚しかなかったし、リャンメン+3メンチャンのタンヤオの好形で、致し方ない放銃。
◯南2局 1本場
萩原 1巡目
ツッチー「あー、萩原が萩原らしい配牌になっちゃったな〜」
これが勝又プロや園田プロだったら、「この悪い配牌をどう仕上げてくれるか楽しみですね。」とか言われていそう。
この局は、沢崎を除く3人がマンズ待ちでテンパイ、そして流局。2本場へ。
◯南2局 2本場 ハギーハネマン!
萩原 1巡目
萩原 2巡目
萩原 3巡目
細かく言うと気になる打牌はいくつかあったけど、とりあえずは良い感じで手が育ってきた。
萩原 6巡目
さすがに發を切ったけど、2万か5万を切ることもあるかもと、ドキドキしながら見ていた。 さすがのハギーでもそれはないか(笑)
萩原 7巡目
最高のツモ、来ました!!
萩原「リーチ!」
つもれ〜🏁つもれ〜🏁
萩原、手に力が入る。
ツッチー「柔らかくね。柔らかくツモるとツモれますから。」
コバミサ「アッは。そうなんですか!?力を抜いて〜?」
この後、村上のチーによって、
まず、親の勝又にカン7ソーのテンパイが入って追っかけリーチ!でもヤマゼロ。ハギー助かった。
そして、萩原がツモるはずだった7ピンが沢崎に流れる。沢崎は69ソー8ソーのテンパイを47ピン待ちに受け替える。(その後、親に通っていない牌を2枚も押す。)
村上にもタンヤオ赤ドラの3900点のテンパイが入る。
ハギーの今日イチの勝負手はアガれないのか!?
勝又7ピンをつかむ。
「ロン!」
発声は萩原。Mリーグではダブロンはないため、上家の萩原の頭ハネ!
メンタンピン赤ドラ裏で12000点。
ハギーがアガッた〜〜!
これは、本当に嬉しいアガり。萩原の持ち点は33900点になり、41400点トップ目の藤崎に7900点差まで詰めよった。
そして、南3局親番突入。
◯南3局 沢崎ダメ押し
なんとか加点したい萩原。しかし、沢崎から無情にも7巡目のリーチが入る。
完璧なイーシャンテンから、完璧な3面張のテンパイが入る。
沢崎「リーチ!」
すべきリーチはする。その判断が適切である。勝負所がわかっているのだろう。そしてヤマに6枚。
萩原もすぐに3ピンをつかんだが、最後の親番を犠牲にしてでも、オリを選択した。よくオリた。
369ピンが1枚1枚他家に吸収されていく。
しかし、流局間近の17巡目、沢崎を3ピンを引きアガる。
裏ドラなしの2000、4000のツモアガリ。
沢崎は、トップを決定付けるアガりを獲得した。
◯南4局 村上3着キープ
村上がチーテンのクイタンをアガり1000点。3着を死守した。
【対局を振り返って】
ツッチーが対局前に指摘した通り、下位チームの2枚が場を引っ張っていっていた。
沢崎プロは、勝負カンというかリーチ判断が完璧だった。また全般的に手が入っていた。
萩原プロは、5ソー切りダマでの北待ちには驚かされたけど、全般的にはいつもより良かったと思う。
おしまい。
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