Mリーグ11月17日 石橋、オーラス完全支配、内川のアガり牌を食いとる3種類の鳴き

11月17日のMリーグ第一試合

出場選手は、

KADOKAWAサクラナイツ内川幸太郎

U-NEXT Pirates石橋伸洋

赤坂ドリブンズ丸山奏子

TEAM RAIDEN /雷電 黒沢咲

の4選手。

結構じっくり見ちゃうから大体第一試合の感想しか書けないんだよね、、、。書いているうちに次の試合の日がきてしまう。今日も面白い試合だといいな。

実はMリーグ見始めたのはこの3シーズン目の10月からで、それまでプロの対局をほとんど見たことないんです。だから誰がどんな打ち方をするのかとか全然知らない。今日の4人も初めて。

YouTubeの動画で内川さんが黒沢さんにスッタン振り込むのは見たことあって、あれは伝説の一局。もちろん、黒沢さんのセレブ打法や赤ギリマンのことは知っています。

ということで、4人の打ち方が楽しみ。

◯東1局 お嬢、オコ

西家 丸山 1巡目

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ツモ1ソー打東

この手牌から、打東!真っ直ぐでいいね〜。現代的。普通のメンツ手で赤もあるし、役牌なんていらないよね。東がドラでも捨てちゃうよ。(やりすぎ?) イーソーは3ソー先に引いて135のリャンカンにならない限り捨てるだろうけど、とりあえず残しておくと。

丸山 3巡目

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ツモ9ピン、打南

安パイ候補の南を切って、真っ直ぐ前進。いいね〜。南残して、8ピンや9ピンを切っていく人もいそうだけど、どっちのピンズに手をかけても裏目は存在するから、裏目がない打南と。

丸山 4巡目

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ツモ6万、打8ピン

4トイツに。チートイよりもタンヤオを視野に入れての打8ピン。899と落とす模様。

丸山 5巡目

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ツモ8ソー、打9ピン

リャンメン変化とドラの受け入れが可能な形に。タンヤオ目指して9ピン連打か、とりあえずチートイは見切りですな。

ちなみに、この後9ピンツモッてきて9ピンアンコを逃す。捨て牌に9ピン3連打。安パイの🀄️を手元に残す。仕方ない。

丸山 10順目

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ツモ6万、打5ソー

6万アンコになって、メンツ候補が決まったので、ここでは安パイの🀄️を残して打5ソー。やっと進んだ、間に合うか?

丸山 11巡目

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ツモ赤5万、どうする?ここは場に1万が4枚切れで、打2万。冷静だわ。これで鳴きやすい手牌になった。全部鳴ける。逆にドラの9ソー入って欲しくないまである。

結局、この手はここまでで、アガれはしなかった。だけど、流れるような手牌進行でいいね。丸山プロは育成枠でドリブンズに選ばれたと思っていたけど、ここまで見た感じではすごく良いじゃん。好きな打ち方〜!

他の三人はどうだろう?

内川 6巡目

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ツモ1ピン 打6ソー

カタチ的には打9ソーにしたいけど、ドラを使い切りたいと言うことかな。役牌トイツだしね。

内川 7巡目

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6ソー切った次巡、不要な7万をツモってきて、打7万

ソウズ待ちを目立たなくさせるために打4ソーかと思ったら、ツモ切りの打7万。(次巡のツモを見るまで意図がわからなかった、、。) もしくは、6ソー切った後、数巡後に打4ソーとすれば、3446から6を切って、その後に4を切って25ソー待ちが残ったように見せて、他の待ちを目立たせることでペン7ソーをアガリやすく、又は鳴きやすくしたのかと思ってた。

内川 8巡目

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ツモ5ソーで打8ソー

そっかぁ、三色を見ていたのか。全然思い浮かばなかったよ。フリテンとは言えリャンメン待ちならドラを切り飛ばしてもOKということね。6巡目に打9ソーとしてリャンメン、リャンカンを残していればここで25万待ちのテンパイ。こう打つ人もいるんじゃないかな。まぁ、白がトイツで鳴いていける手だから、白を鳴いた後の形を考えるとやっぱり4ソー、6ソーを落としていく方が打点も見えるし良いのかな。

黒沢 4巡目

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ツモ5ピン 打5万!?

これが噂のセレブ打法?

一通を見ているのはわかるんだけど、せめて3ソーでいいのでは?だって赤5万引いたら泣けるよね。解説の白鳥プロは、三色も見ているんじゃないですか?と言っていたけど、345の三色はさすがに遠すぎ、、。

これが黒沢咲の麻雀か。

あまりにも効率悪いなという感想と、その一方であの手で三色まで見ていたとするならば、手の構想力はハンパないなと思った。もしくは、三色は関係なく、あえて5万を切ることで一通にいくんだ!っていう決意表明かも。チップありの普通のフリー雀荘では全くオススメできない打ち方。一発、赤、裏のチップをゲットするために、一刻も早くリーチをかけてアガリ抽選の試行回数を増やす方が良い。相手にプレッシャーもかけられるしね。

しかし、どうしても点数を稼がないといけない局面では、今日の黒沢さんの麻雀を思い出そう。

ちなみに、打3ソーの場合 

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次に3万ツモなら、打1万切りリーチ

58ピンツモなら、打1万又は打4万切りリーチ手替わり待つの、これ!?

1万切っておいて2万引けば36待ちのリャンメン待ち、5万アンコにすれば364万の変則3メンチャンだけど。 

手役派の人はテンパイ崩しの打5万で、36ピン47ピン引きから、36万待ち高め一通テンパイを目指しそうだな。でも先に打5万切りで一通にいった場合に、ピンズで雀頭ができる前に3万引いて一通崩れのピンフテンパイしたらどうするんだろう。方向転換してのメンピンリーチか、まさかのダマテン6万引き待ちか、初志貫徹でフリテン覚悟の3万ツモ切りか。さすがにメンピンリーチだよね、、?

石橋 良いリーチが打てました。

13巡目に丸山がアンコにしたばかりのラス牌の7ソーを持ってきて、メンピン赤ドラのテンパイ

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この入り目は気持ちいぃ。当然のリーチ!

なお、同巡で黒沢が58ピン待ちのピンフのダマテンを入れていた。

そして、リーチ宣言牌の2万は、黒沢と丸山の2人の現物であり、かつ11巡目に親の内川がドラの9ソーを手出しした後に丸山が2万切っていたことから、安パイとして手に抱えていた牌。この辺は抜け目なく、よく見ている。

石橋さん流石です。

そして黒沢がリーチの一発目にアタリ牌の4ソーを持ってくる。

解説白鳥さん「これはファインプレーでそうか?」

パシッ!(打4ソー)

早っ!せっかく白鳥さんがファインプレー出るかもって言ってくれてるんだから、切るにしても10秒くらいは長考して盛り上げてほしかった。

黒沢「(↑そんなの知らんがな。怒りの)リーチ(よ)」

声は冷静だったけど、手には力入っていた。思い通りの一通にもならないし、リーチの一発目に危険牌持ってくるし、自分の手はメンピンのみだし、そりゃ怒っちゃうよね、、。

てか、せっかくダマにしたんなら降りれば良いのに。降りないなら、即リーじゃない?結果として振り込んだのはどうでもいいけど、これ、フリー雀荘だったら、「なんかぬるそう」って思っちゃう。だって役アリ先制リーチを打たないとか、ぬるくない??(あくまでフリーでの話です。毎回違ったメンツと打つので、相手からの印象って精神的に大事なんで)

白鳥さん「逆に捕らえるチャンスと見たんですかねー」

優しいな、白鳥さん!

◯東2局 まる子放銃

丸山 1巡目 打東!

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いいねー、まる子さん。アガリに積極的。ブレずに東から。グズグス持っていて、親に重ねられたら嫌だよね。自分が使わないなら重なる前に切る!っと。でもドラドラだし、役牌の重なりを見て西か北を切る人も多そう。

一見バラバラなんだけど、(マンズの下はともかく)ピンズとソーズの3、7を持っているから、何引いても面子候補がすぐできる。

そう言えば、多井プロがなんかの動画で、「3、7牌が好き」って言ってた気がする。こういうことか?

黒沢1巡目 打9万 なるほど

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一瞬、789の三色行きそうと思ったけど、123の三色も見える手牌。でもドラが5万で6万は当分切れないから、69万かぶりで打9万。三色と言えばハギーだけど、ハギーだったら何打ったんだろう。

ハギー「この手は123と789の三色も見つつ、ドラの受け入れも捨てられない。アタマ固定の打6ピンしかありません。」

まさかね、、、。

丸山2巡目 今度は打西

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1巡目は東打ったけど、2巡目は西を打つ。親のダブ東はケアして、🀄️は自分で重ねるルートも想定した模様。1万残しは、2万か3万引いたら三色へGO!鳴くかな?悪い配牌ながらもいろいろ考えているな。

石橋 3巡目、4巡目 順調順調!

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ツモ4ソー、打發

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ツモ2万、打🀄️ 超順調だな。


黒沢 5巡目

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ツモ5ソーでイーシャンテンに。そして打1ピン。

東発で満貫放銃の黒沢、当然の手順の打1ピン。結構多くの人がこう打ちそう。三色やらドラ引きがあるし。でも、テンパイは確実に遅れるよね。打6万としておけば、ピンズ1〜3、ソーズ6〜9でテンパイで。そのうちピンズ引きはリャンメンリーチが打てる。ソーズ引きも、1ピンもしくは2ピン待ちのリーチが打てる(さすがに3ピン単騎リーチはしない)から、早い巡目だし6万打ちもありじゃない?

やっぱり、こういう選択の時に失点してることが影響する。どっちの選択が結果的に良いかはわからないけど、原点持っていれば両方の選択肢があったと思う。でも17000点待ちだと点数ほしくなるから、のみ手のリーチは打ちたくないよね。それでも、東2だしコツコツ点棒を増やしていった方がいいかな。一発狙いはドツボへの入り口だよ。

ということで、自分なら打6万としてるなぁ。だって三色になるまであと3枚不足してるんだよ。そんな都合よくこないって。

実況「黒沢の手順を見ていると、打点はこうやって作るのよって教えてもらっている気持ちになりますね」

白鳥さん「黒沢さんってー、黒沢さんが座っている段階で威圧行為みたいなとこあるんでー」

白鳥さん、盛り上げる。てか、全然思ってなさそうだけど。初めて白鳥さんの解説聞いたけど、分かりやすくて、常にコメントしてくれるし、すごく聞きやすかった!実況者の桃さんもやりやすそう。

桃さん「あんな上品な笑顔で座ってらっしゃるのに!?」

あえて敬語をつかってお嬢を持ち上げることで、「威圧感」を増長させる実況松嶋桃。

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黒沢 ツモ6ソー これで三色まであと2枚、、

白鳥さん「これもだって9ピンすらありますよ」

白鳥プロなら打3ピン仮テンってことですね。同意。

黒沢 打9ピン

桃さん「9ピンだぁ〜」

白鳥さん「(テンパイに)とらないからね、こういうの」

そういえば黒沢さんの所属する雷電って、さらにハギーもいるんだよね。すごいチームだな。瀬戸熊さんも大変だわ、、、。でも、すっごい目立っているチームだし、Mリーグ的にはかかせない存在だよね。やっぱりハギーが出る日は、今日こそはトップ取れるかな?って気になってしまう。本人的には今期は全然トップとれずに焦ってるかも知れないけど、みんな応援してるよ!(きっと)

まぁ、麻雀ガチ勢や競技系の人からしたら、不満もあるかも知れないけど、自分みたいなライトユーザーからしたら、楽しみでしかない。

なお、プロ野球で言えば、日ハムの斎藤君もいろいろ言われているけど、個人的にはすっごい応援している。頑張って現役を続けてまたマウンドに立ってほしい。プロ野球を全く見ない人でも、(巨人の坂本選手は知らなくても)斎藤君は知っている。それだけ抜群の知名度とストーリーを持つ選手。ハギーも同じ。実力のほどは分からないけど、麻雀界と一般人をつなぐ架け橋であることは間違いない。

話がそれたけど、対局に戻る

内川 6巡目

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ツモ7ピンで、テンパイとらずの打2ピン

ペンカン3ピンは、場況がものすごく良ければリーチ打つけど、マンズはかなり良い形だし、ピンズの一通や白引きもあるし、いったんテンパイはずし。

白鳥さん「今のはハズすのがセオリー」

フリー雀荘だとどうだろう。さすがにテンパイ外しが有利か。場況次第だね。

ちなみに打2ピンのテンパイはずしだと、2ピン引き戻しや、アガリ逃しの3ピン引きを含めて、15種の牌でテンパイとれる。広っ!?枚数考えずに単純に種類だけで考えると、テンパイ率は、1巡で44%、2巡以内で68%、3巡以内で82%

これならハズしてもいいか。

黒沢 7巡目

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ツモ發、打3ピン。6万へのくっつきに絞り、6ピンのアンコ筋の3ピンをきって、安全性の高い發を残す。6万くっつきなら最低でも5200リーチは打てるし、3ピン残しても4ピンしか嬉しくないからね。無理せずナイスバランス。

黒沢 8巡目

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ツモ4万で打發。タンヤオドラ1のダマテンにとる。三色やリャンメン変化待ちで、リーチはせずと。

お嬢、ちょっと不満そう。

黒沢「(何でこれ!?私のツモじゃない!)」


内川 8巡目

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ツモ9ピン、打8万。場況は普通、場に5ピンは出ておらず、自分で2ピンを切っている。冷静にダマ選択。

内川「(とりあえず一通テンパイっと)」


石橋9巡目

ツモ9ソー、打8ソー。リーチ!東1局につづき良い感じ。そして、3人同時テンパイ。

丸山 9巡目

真っ直ぐ進めていた割には1メンツもなく、後退を余儀なくされる。

丸山「う〜ん、困ったな〜」

リーチの現物の打7ピン。他の二人に当たらなくて良かったね。

メガネまる子の困り顔、最高。一瞬でファンになった!高宮さんとか亜紀さんは、男性人気が特に高そうで王道って感じだけど、まる子は、根強いディープなファンが多そう(笑)

黒沢 9巡目

石橋のリーチ宣言牌8ソーを受けての危険牌の9ソーをつかむ。(実際は入り目で通るけど、見た目的にはかなりヤバい)

黒沢「デジャヴ、、、、、、」

東1局の石橋への一発放銃が頭にチラつく。

黒沢「また石橋か、、、」

おりようと思えば現物の8ソー、7ピンと、6ピンの3枚壁と7ピンの早切りで8ピンか。この巡目で3枚あればおりきれるか。

黒沢、長考の末、ツモ切り打9ソーでダマテンの2600テンパイ維持。黒沢さんどうこうじゃなくて、ここの押し引きはどうすべき?自分なら、ドラ表カンチャン2600テンパイなら、とりあえず打7ピン、8ピンにして回る(ほとんどオリ)。ただ、テンピン東風だと、5万待ちは赤引きもあるし、白ポッチもあるから、親リーかかる前にテンパイ即リーの人が多そう。

同巡 内川 8ソーツモ切りリーチ

テンパイの三人はツモに力が入る。

12巡目 まる子安パイ切れる

そして中スジの5ピンで内川のマンガンに放銃

石橋のリーチだけらなら現物2ソーがあったので、結果的には内川の追っかけリーチが効いた形となった。

ドンマイまる子!

◯東3局 345の三色対決!

親 丸山 1巡目

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ドラドラ赤の配牌。ただテンパイ速度は遅そう。

黒沢 1巡目

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白鳥さん「キタ〜、345の三色イーシャンテン」

ツモ3万 打1万 三色へGO!

石橋、内川の配牌は良くない。親の丸山と黒沢の対決か!?

石橋 5巡目 

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まる子と黒沢の手が進まない中、いつの間にか石橋にも345の三色のイーシャンテンが。さらにこのあと4ピン、6ピンと引いて、好形のイーシャンテンに。そして、絶好のドラ7ピンを引いて、メンタンピン三色ドラのハネマンリーチ!

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石橋「これは行ったぜ!!」

と思うよね。牌の流れ、勢いが違うから(笑)

おっと、その前にお嬢も三色に必要な4万引いてリーチしてたんだった。

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確かに石橋と同じ三色だけど、だいぶ見劣りするよね、、、。でも、お嬢が勝った。低め6ピンを石橋からロン。2000点。

◯東4局 まる子、、、がんばれ

前局の三色対決を振り返りつつ、

桃さん「麻雀の面白いところであり、残酷なところでもあり」

白鳥さん「僕、牌山っていうより情緒が積まれていると思っているので」

白鳥さん、名言頂きました!!!

桃さん「ほ〜ぅ、情緒が積まれている笑」

桃さん「なんか、素敵(笑っちゃダメ、立て直さなきゃ)」

桃さん「みんな情緒、いや命を削りながらツモっているわけですね(クスっ、かぶせちゃったー)」

この局は以上!

アガッたのはまる子、、、。

ドラ5万で下の手牌から、

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①白ポン 打🀄️ ホンイツから方針転換

②1ソーチー マ、ル、コ、さ、ん!?(涙)

 そこだけは鳴いちゃだめー。

ドリブンズメンバー「おぃ、おーい!?」

控え室はきっとこんな感じで、後でご指導受けたに違いない。白鳥さんは優しいなぁ、ここのチーは全く触れなかったもんね。その後に、打1万や点棒状況から25万のシャボ待ちは読まれる可能性が高いと言ってたけどさ。

結局は、石橋さんから8万チーして、5万ツモるという僥倖。まぁ、これも麻雀か。

ちなみに、1ソーチーしないと、3万、8万入っていて、1フーロの満貫14ソーテンパイだった。(たまたまだけどさ)

頑張れ、まる子!

◯南1局 名探偵現る!

白鳥さんが前局の丸山の手牌の読みを解説していると、

桃さん「名探偵いましたね〜」

白鳥さん「名探偵出てくるんですよー」

桃さん「名探偵白鳥さんが来てしまいました」

軽妙な二人のやりとりは続く。石橋の白ポンから黒沢のフーロ率が低いという話になり、

桃さん「黒沢が鳴いた〜、クララが立った〜、みたいにみんな盛り上がりますもんね。」

名探偵からクララまで、スムーズに言葉の引き出しを開けてくるなー。桃さん準備万端!

この局はまる子のリーチと石橋の仕掛けをうま〜くかいくぐり、内川がまる子より5800の出アガり。

内川さん、華麗なるうち回し!

◯南1局 一本場 石橋1巡目チー

 石橋、1巡目からバラバラの手牌で仕掛けていく。実況、解説に絶え間なく話題を提供し続ける石橋さん。目立ちたがりですな。

石橋さん流石です!

この局は、黒沢がまる子より8000点の出アガリ。

◯南2局 石橋一人テンパイ

 この局は、石橋がメンピンドラ1の5800リーチを打つも流局、一人テンパイ。


◯南2局 一本場 まる子前倒れる

石橋 8巡目

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5ピン単騎のチートイテンパイに🀄️を引いて、打4ピンリーチ。2400点から7700点に打点3倍増。今日の石橋さんのリーチは全部高打点リャンメン待ち。調子いいね。ただ東初以外は空ぶっているのでそろそろアガりたいところ。

石橋の親リーチに対しての、トップ目内川とラス目丸山の対応は、

トップ目 内川

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メンツ手とチートイのイーシャンテン。なお、石橋のリーチ前にまる子が發をアンカンしていて、1ソーもドラになっている。現物ゼロ。

ピンズの下は安くなっているが、リーチ宣言牌は4ピンで25待ちは全然ある。石橋の河にマンズは一枚も切れていない。

内川はここから、石橋が捨てている4ソーのスジであるドラの1ソーを連打していく。手牌ドラ4で満貫、ハネマン級が見えている中、安パイないから目をつぶって真っ直ぐいく打ち手も多いと思うが、ここは我慢してスジを切っていく。

ドラだし万が一これで当たったらリーチの一発目でほぼほぼ親マンだが、少しでも通る可能性が高い牌を切っていく内川。よく我慢できたなぁ。押し引きの判断が正確で、攻めるときの手順も理にかなっている。そつなく見えるけど、それが出来るのはすごいと思う。

ラス目 まる子

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發アンカンして、手牌ぶくぶくの状態で親リーチ受けての、ツモ6ピン。リーチの現物は4ソーのみ。しかしこれを切ったら手牌が終わる。

迷った挙句、6ピンを切って7700は8000点の放銃。ラス目だし發のアンカンはせざるを得なかったんだよね、まる子さん。

これがトップ目内川なら、發をアンカンせず、發を1枚ツモ切るか、5万切りをしていただろう。これがトップ目とラス目の置かれた状況の差なんだよね。トップ目なら最悪親マンツモられてもまだ逆転可能だから我慢出来るけど、ラス目だと發をアンカンして前に進んでいくしかない。

石橋はこのアガリで200点差のトップへ浮上!一方のまる子はマイナス100点に、、。

石橋「まだまだ行くぜ」

◯南2局 2本場 落ち込むまる子

まる子「リーチ(今度こそ、、)」

まる子の手牌がよい。6順目でメンピン赤の36万待ちのリーチ。さっきの8000点放銃を取り戻したい。

「ゴキュ、ゴキュ」

画面には映っていないが、まる子が水を飲む音が響く。かなり精神的にきてるね、、。そして、いっこうにアガリ牌をツモれず、その度にまる子の表情が曇っていく。首も傾いてくる。初めて見るからわからないけど、調子の良い時でもこんな表情なのかな?そう言えば多井プロもいつも苦い顔してるよね。

捨て牌が3段目に入り悲壮感が漂ってきた、、。解説、実況の二人も軽妙なトークはなりをひそめ、言葉を探す。

桃さん「(丸山さん)自身では、昨シーズンよりも分析して、すごく強気に攻められるようになってきたとおっしゃっていました。」

白鳥さん「うーん、でもまぁ、何かその、、、(強気に攻めてるというよりは、状況を把握しきれていないというか、、、やっぱり言うのはやめておこう、、)」

何を言おうとしていたかが、すごい気になる!

15巡目

「ふぅー」

誰かはわからないが大きなため息が音声から聞こえてくる、、、。そしてそのまま36万をツモることなく流局。一人テンパイ。

◯南3 局 まる子親リー

この親で頑張りたいまる子に4巡目にノミ手のテンパイが入る。そしてリーチ。そしてまたもや36万待ち。

まる子「今度こそアガりたい。アガらせて!」

ドラ3の内川と赤入り好形の黒沢が回りつつテンパイに進んでいくが、最終的にはオリ。しかし合間をぬって、石橋がまる子の待ち36万を5枚吸収してギリギリテンパイ。(スジの3ソーだけ押した) そして非情にもまる子はツモれず流局。

まる子「私の36万があんなところに、、」

とでも言いたげな感じでテンパイ宣言した石橋の手牌に目をやる。内川がノーテンであるため石橋にとって、このテンパイ料はでかい!

◯南3局 1本場

 南家 黒沢 ダブ南赤のセンニセンをツモあがる。

◯南4局

丸子がダンラスで、3着の黒沢からトップの石橋まで8100点差。親なら満貫一発で追いつける点差。

今期トップがない石橋は初トップがとれるのか!

石橋 持ち点37100点 1巡目

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白鳥さん「めっちゃいい!」

テンション上がる配牌だわ。

内川 持ち点33900点 1巡目

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ちょっと苦しいか!?

内川 9巡目

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あの配牌がここまで育っていた。オーラスの最重要局面の9巡目の内川の打牌。そしてこの半荘一番の悩ましい牌姿。

この一打が勝者を決めることとなる。

トップ目石橋との点差は3200点。3900点出アガりか、ナナトーサンツモでOK。直なら2000点。(50符にはならなさそうなので除外)

打牌候補は、

①一通、三色両天秤の打4ソー  

 7種でテンパイ

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1万ツモ/三色赤5200テンパイ ダマ(アガりやすい単騎へ)

2万か3万ツモ/一通ドラ赤ドラ 8000テンパイ ダマ

4万ツモ/とりあえず打9ソーとして、1万引いたら打4万で三色確定単騎選択、4万引いたら打8ソーで高め出アガりか直撃かツモかでダマテン、7ソー引いたら147か258でリーチ、8ソー引いたら147ソーのフリテンリーチ

7ソーツモ/一通赤ドラ 8000テンパイ とりあえず打3万で、手頃な字牌などへの変化待ち

8ソーか9ソーツモ/リーチで出アガり3900以上確定。ただ高め1万出アガりか、直撃かツモでOKなのでダマもあり

②打8ソーか打9ソー ピンフ狙い

6種でテンパイ

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14万ツモ/ダマテンでは一番出そうな1ソーでの出アガリができないのでリーチか。

1ソーツモ/リーチして3900確定

4ソーツモ/高め1万でマンガン。直撃かツモでもOKなので、ダマ有利か。

7ソーツモ/ピンフ赤ドラ3900確定なのでダマ。

③マンズ払い 一通狙い

 4種でテンパイ

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2万ツモ/打4ソー 一通赤ドラ8000点

1ソーツモ/打2万リーチ 5200点

4ソーツモ/打2万ダマ 8000点

7ソーツモ/打2万リーチ147待ち12000点、ダマなら1ソーは役なし47ソーで12000点

内川は、45秒の長考の上、②の打9ソーを選択。

8ソーではないのは、下家の石橋の仕掛けをケアしてのこと。③のマンズ外しをする人はほぼいないと思うが、①と②の比較はどうか。①の方がテンパイチャンスは多い。しかし、②はどのテンパイでもリャンメン以上の待ちになるのが強い。

内川  10巡目

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ツモ3万。前巡に打4ソーとしていれば、ここでドラ待ちペン7ソーのマンガンテンパイだった。この時点では裏目る。内川、ここで打8ソー。ソウズでアタマを作りたいなら8ソーを残した方が良いが、マンズの233を残すと、ソーズの3ソー5ソーでもピンフのテンパイにとれる。

石橋 10巡目

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上家、内川の捨てた8ソーをポンして打2万。    147ソーテンパイ。(1ソーは役なし)

内川 11巡目

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石橋に続いて内川もテンパイ。1ソーだと役なしで出アガりできないので、リーチ。

石橋 11巡目

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「7ソーツモ!」

オーラス、厳しい接戦を制したのは石橋だった。7ソーをツモった手が落ち着かない。アガリ牌の7ソーを少し転がしてしまう。それだけ渇望していた初トップだったのだろう。

それにしても麻雀は一牌の後先とよく言うが、まさにその通りの1局であった。石橋がツモった牌がアガリ牌の7ソーではなく1ソーであったなら、当然の内川への放銃になっていた。

しかし内川にもトップへの道が1本だけ残されていた。それは、内川が9巡目に打4ソーとしていれば、10巡目の3万ツモでペン7ソーテンパイ。その捨て牌2万は石橋が鳴かないので、石橋に食いとられた7ソーで次巡マンガンツモだったのである。

と思ったけど、よくよく考えてみると9巡目に打4ソーとしていたら、石橋が23456から234でチーしてテンパイを取る可能性が高いな。(ドラ引きの47ソー振替に備えて456を残す) そして打4万のカン3万待ちテンパイして(まる子、黒沢が打5ソーとしていて、ドラそばの8ソー無さそうなので、8ソーと4万のシャボにはとらないはず)、この場合は内川の3万を食いとってツモアガり。

さらに言うと、内川が9巡目に打9ソーとした後の10巡目、打8ソーとせずに打3万でも石橋のチーテンが入って7ソーを食いとられていたのである。

石橋が倒牌したときの内川の表情。やられたー、と思ったと同時に自分にもアガリの道があったことに気づいていた表情であった。

でも実際には8ソー、4ソー、3万、どれを切っても石橋が鳴いての次巡ツモアガり。内川のアガりへの道は一本も開かれていなかったのである。

あぁ無情、、、。


おしまい。

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