土下座をする二人の男
35年かかってなんとか億り人達成、1988年に見たあの光景が僕に何かを感じさせた part2
土下座をする2人の男
人生で大切なもの
お金
人脈
歯
当時僕は大学生だった。まわりみんなそうだったがお金を持っている奴なんて全然いなかった。
同級生の1/3くらいは仕送りゼロだっと思う。
昭和の終わりなんて世の中バブルだって言っていたが地方にはそんなもの微塵も感じる雰囲気ではなかった。
その中で唯一高額のアルバイトが稼げるのは家庭教師だった
授業よりなんなら試験より優先だ
雪の中いつものように家庭教師先の家のドアを開けたところに
なんと二人の男が土下座をしていたのである
しかも玄関の下だ。家に上がってもいなかった
びびった、思わず後退りして靴箱のあたりにへばりついた
奥さんこちらを見ていつものように
あーら、センセ お入りください とあごでリビングの方を指す
上がってったって
でもその男たちを見ると、その筋の人ではなさそうだった
なんならかなりいいスーツを着て、頭のうすさから言って上司と部下と言った感じだ
(私の株を勝手に打ったのよ アイツら〇〇証券)
リビングで奥さんが僕の隣に座って言う
(でもさー儲けさせてもらってるから、あんまり強く言えないのよねー)
頭の中混乱していたがどうもそう言うことらしい
今でももちろんだが、当時でも顧客の株を無断で売るなんて違法だ
この証券会社は自主廃業した例の証券会社ではなく
なんならもっと有名な会社だ
どうりでいいスーツを着ているわけだ
バレたらかなりまずいのだろう
それであのような行動に出たようだ
世の中バブルだった
確かに当時住んでいた雪国でもタクシー捕まらないとか言っていた
でも何かお金に関する大きなうねりがあるように感じた
この奥さんのテーブルの上にも
この株で勝負
新日鉄1000円時代の到来なんて本が無造作に置かれていた
何か僕の中でも疼くものがあった
何かおかしいぞ
でも僕にも何かできるかもしれない
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