レート日記 4日目 クイブレロイヤルについて【Shadowverse】
今日は仕事がゆるかったので6戦やった。
ほぼ35-15ペースなので(意味ない)落ち着いてRDを下げていきたい。
ゆるい平日に5戦、休日に10戦積んでなんとかRD規定すれすれのところでの着地を狙う。
AFネメシスが、毎回先投げにも関わらず勝率をよくあげてくれている。
相方はいろいろなデッキを試しているのでまとまった戦績はない。
10/17時点の競技環境について
相変わらず窓などに一切所属しておらず、ガラパゴス考察と化しているので世間の認識とずれている可能性あり。
https://xn--gck7ah6dsb1hyh.game-box.xyz/rating
①Tier2群では《結晶ビショップ》のシェアが頭抜けた
プレイヤーの練度も追いついて来、勝率も安定してきている。
一見弱点である序盤のテンポロスも、相手との出力差がそこまででなければ《干絶の飢餓・ギルネリーゼ》や《ダイヤモンドマスター》で跳ね返すことができる点、後攻4ターン目《サファイアプリースト》+《ダイヤモンドマスター》のコンボによって《AFネメシス》に悩ましい択を強要できる点、単純に出力次第では全対面を貫通することのできるデッキパワーがシェアを支えてくれている。
一方で偏差の大きいデッキである点は否定できず、《金剛の拳聖》抜き《カースメイデン》入り構築の一般化によって多少改善こそされたものの、とはいえ嗜好のあわないプレイヤーは《結晶ビショップ》(とあわよくば《AFネメシス》)を咎められるデッキを探しに行っている印象。
②《人形ネメシス》が再台頭しつつある
ネメシスクラスのシェアが10/13頃まで減少傾向にあったのち、再増加へ転じたのはおそらく《人形ネメシス》のせい。
序盤の攻めが《結晶ビショップ》に対して優位をとれることが評価され、同デッキのTier2一極化にともなってシェアを増やしていると思われる。
ただ《結晶ビショップ》に優位なだけでは唯一性を欠くが、環境一番手の《AFネメシス》と二番手の《結晶ビショップ》がともに偏差の大きいデッキであり、どちらかだけでも使いたくないプレイヤーにとって、従前は《結晶ビショップ》を外して別のデッキを持ち込む場合がほとんどであったが、メタ対象としての《結晶ビショップ》の増加も後押しして、《AFネメシス》を外す選択肢が現実的となった、というのが《人形ネメシス》にしかない評価点である。
また、デッキ内のキーカードが《奏絶の破壊・リーシェナ》《エンドレスワールド・オーキス》《アブソリュート・チェイスト》と3種もあり、いずれかを引き込めばそれなりのゲームができることから、偏差の大きいデッキが多い現環境にあってある程度再現性のある試合ができる点も好まれている。
能力変更を受けた《神器鳴動》は元々採用必須カードではなく、《アブソリュート・チェイスト》は純粋に出力を落としただけなので、アーキ自体はなんら綻びを生んでいない。とはいえ、回りまわって《AFネメシス》を外しうるレベルまで評価があがってきたのは面白い傾向である。
10/16JCG決勝T進出者の構築↑
③各種ロイヤルがシェア増加・高勝率をマークしている
Ratings開始後右肩上がりでシェアを伸ばし、とうとう《テンポエルフ》を抜いてクラス3番手にまで躍り出ている。自分のプレイ時においても上位レートから特によく飛んでくるクラスであった。
難しいのがロイヤルのアーキが複数存在し、かつJCGでの直近のシェアとの乖離が激しいことから、強い構築が上位勢のなかで隠されている可能性が非常に大きいことである。
情報源弱者にとっては厳しい状況だが、なんとか解釈していく。
現状、ロイヤルのアーキは3種に大別される。
a)《進化ロイヤル》
《干絶の飢餓・ギルネリーゼ》《ユピテル》《レジェンドソードコマンダー》《ウーラノス》といった後ろ寄せのカードが採用圏内となってくるのがこのアーキである。
《モノクロのエンドゲーム》まで外して《二刀の騎士》を採用し、回復と連携効率を重視する構築もみられる。
前期のロイヤルから《撲滅の兵団長》と《忠義の剣士・エリカ》を失ったところを《ロストサムライ・カゲミツ》といった空中打点で補おうとするのではなく、硬く盤面を抑えられるカード群で固めることによって地道にアドを重ねていこうという発想のデッキ。
強みとして、《結晶ビショップ》のリソースが所詮有限なことを咎め、強固な盤面を毎ターン押しつけることで《ダイヤモンドマスター》《スカルフェイン》といったフィニッシュカードによる対話を常に要求し続けることが可能である。ついでに《テンポエルフ》に対しては一枚一枚のカードパワーの高さでマウントを取ることができる。
b)《進化連携ロイヤル》
《進化ロイヤル》との構築的な境界はいたって曖昧なものの、《ロストサムライ・カゲミツ》を採用してある程度攻撃性を高めようという大局観が反映されるのがこちらのアーキである。
その場合、連携数と進化回数を効率よく稼いでいきたいことから《空絶の崇拝者》や《二刀の騎士》といったカードがより採用圏内に近づいてくる。
……そうは言ってもやはり《進化ロイヤル》との区分を明確に行うことはできない。唯一確言できるのは、採用圏内のパワーカードが多種であるというのがロイヤルクラス自体の優位性を支えているということ。相手の一辺倒なケアを拒むことができるし、グッドスタッフを多く構築に組み込めることからデッキのどこを引いてきても戦える偏差の小ささは現環境にあって評価が高まる、というのは言わずもがな。
本記事の本番はここから
《クイブレロイヤル》について
概要
急に異質となったが、筆者が現状もっとも注目している(&2ndデッキとして使用している)とともに、意識の埒外から飛んでくると困るために対策必須なアーキである。
《神速のクイックブレーダー》に各種バフカードを乗せて、最速7PP、平均8PPに回避不能のOTKを叩きこむことのできるコンボデッキ。
OTK以外にも、
・序盤から低コストのフォロワーを並べることによるテンポムーブ
・《ゴールデンウォリアー》進化後の小型疾走の連打による分割リーサル
・上記により稼いだアドを切り崩しつつOTKパーツを揃えるスイッチプラン
などの勝ち筋を内包し、見た目の第一印象よりは奥行きのあるアーキである。
対応に窮しがちな6~7PPを《ビクトリーブレイダー》で祈るだけではなく、《華の大将・タケツミ》に加え本構築唯一の新カードである《千金武装の大参謀》によって凌ぐことができ、それによって地雷デッキの域を一歩抜けた印象。
・偏差の大きい環境であるからこそ、各種デッキの出力が鈍った際にはOTKまでたどり着くのが意外と現実的であること
・序盤のテンポムーブ(特に連携5達成後の《ペンギンガーディアン》)が《AFネメシス》に対して嫌がらせを超えた牽制となること
決してパワーの高いデッキではなく、上記のように環境の微妙なバランスによってなんとか立ち位置を得ているに過ぎないので、今後一瞬で賞味期限を迎える可能性もある。
他方でかつての《リオードロイヤル》のような意志の明確さを実現できており、構築が洗練されれば一線級にのし上がる可能性も秘めている。
以下、使う場合&対面した場合に思い浮かべておくべきメモを簡単に。
大まかなゲームプラン
■序盤から低コストフォロワーを並べてテンポをとりつつ、6ターン目前後での連携10達成を目指す(=《戦地への呼び出し》で1コストの《神速のクイックブレーダー》を確保する、《武装強化》を4点バフへ強化する)
↓
■《メタトロン》進化によってOTKターンを早めたり、《ゴールデンウォリアー》進化によって連携数をさらに稼ぐ&小型疾走により打点を詰めていく
↓
■EPを1つ以上温存しながら、ライフもリソースにしつつ《千金武装の大参謀》や《華の大将・タケツミ》、《ビクトリーブレイダー》によって継戦を図る
↓
■《神速のクイックブレーダー》と各種バフカードによって残り打点を詰め切る
主な打点パターンと対策
・連携10を達成している=《武装強化》が4点バフになっているものとする
・《戦地への呼び出し》によって《神速のクイックブレーダー》を事前に確保した場合、1コストで抱えておくことができる
8PP:《神速のクイックブレーダー》+《武装強化》+《武装強化》=20点(最頻出)
8PP:1コスト《神速のクイックブレーダー》+《武装強化》+《武装強化》+《天使の加護》=守護無視20点
8PP:1コスト《神速のクイックブレーダー》+《武装強化》+エンハンス《天使の加護》=守護無視18点
→7PP時までに《戦地への呼び出し》を使われていなければ、守護を貫通して8PP20点を出せないことを覚えておくとケアに役立つ。(逆に9PPならば出せてしまう)
7PP:1コスト《神速のクイックブレーダー》+《武装強化》+《武装強化》=20点(本デッキの最大の上振れ)
7PP:《神速のクイックブレーダー》+《武装強化》+《バイヴカハの福音》+《天使の加護》=守護無視18点
7PP:《神速のクイックブレーダー》+《バイヴカハの福音》+エンハンス《天使の加護》=守護無視16点
6PP:《神速のクイックブレーダー》+《武装強化》+《天使の加護》=守護無視12点(序盤から十分に打点を稼げていた場合に頻出)
★《神速のクイックブレーダー》が二回攻撃持ちの都合、基本的に偶数点しか出せないことを使う側も使われる側も常に意識する。
例えば使う側にとって相手の体力を19点から18点、17点から16点に落とす行為は価値が非常に高く、多少の盤面の無理を払ってでも検討すべき。
それゆえあと1点が足りないという場面がしばしば生じるが、そういった場合に《ゴールデンウォリアー》進化による《ナイト》1点疾走追加が役に立つ。《ナイト》にバフを乗せる、守護無視を付与するといった分岐までパターン化するのは難しいが可能性として覚えておく。
構築について
・各種1コストカード《ジャーニーゴブリン》《辺境の騎士見習い》《ペンギンガーディアン》
→連携数を手札を減らさずに稼げる。連携数稼ぎはフィニッシュにあたって必須なので、マリガンではこれらのカードを最優先で探す。《ペンギンガーディアン》は進化ターン前の連携5達成による押しつけが強力なほか、《ゴールデンウォリアー》進化とのシナジーも評価されて採用されている。
・各種バフカード《武装強化》《天使の加護》《三相の女神・バイヴカハ》
→打点効率は《バイヴカハの福音》が最良も、確保するのに縛りがあるので《武装強化》がもっとも汎用的。《天使の加護》は打点効率に劣るので採用枚数が抑えられがちだが、守護無視という唯一無二の仕事ができ、《AFネメシス》や《結晶ビショップ》に対するフィニッシュにはほとんど必須といってよい。
・各種サーチカード《ゴールデンウォリアー》《戦地への呼び出し》
→《ゴールデンウォリアー》は《天使の加護》《戦地への呼び出し》《武装強化》とOTKパーツのいずれかを確定でサーチできるだけで役割がある。加えて進化による《騎士王の威光》も本デッキでは打点源+盤面対応+連携数稼ぎとしてフル活用する。後攻だとしても《メタトロン》より優先して進化させる場合すらある。当然マリガンでは絶対キープ。
→《戦地への呼び出し》は《神速のクイックブレーダー》と《華の大将・タケツミ》を確定サーチする。連携10達成後は1コストの《神速のクイックブレーダー》を抱えることができ、これは実質《メタトロン》を進化させているようなものである。
・《華の大将・タケツミ》《千金武装の大参謀》《ビクトリーブレイダー》
→序盤から終盤まで、本デッキがおろそかにしがちな盤面戦をつないでくれるパワーカード群。《華の大将・タケツミ》は連携10達成後にEP回復を持ち、《神速のクイックブレーダー》用のEP確保&《バイヴカハの福音》確保&そもそもの継戦、など本デッキのあらゆるギミックに恩恵をもたらしてくれる。
採用圏内カードについて
・《光灯すルミナスメイジ》+《ルミナスナイト》
→本デッキがとにかく連携10の達成が大事なことを理解すると、EP温存も含めて《華の大将・タケツミ》《三相の女神・バイヴカハ》との交換候補に挙がってくる。
より序盤のテンポムーブが強固になる一方、リソースが枯れやすくなり継戦力は落ちる。
・各種必殺・確定除去カード
→《ビクトリーブレイダー》1枚で泡をふいて倒れるデッキのため、それへのメタとして。
その他、サーチギミックを邪魔するスペルカード、2コストロイヤルフォロワーは基本的に追加では採用できない。(たまに《戦地への呼び出し》確定サーチを崩して《マギウィッパー》まで採用する構築は見かける)
相性関係
基本的には自分のやりたいことをやるデッキなので、相手より自分との戦いになる。
当然、守護が増えれば増えるほど不利になるほか、回復に乏しくガードの薄いデッキなので、《秘術ウィッチ》や《ハンドレスヴァンパイア》には不利がつく。
まだまだ使い始めの段階なので以後認識が変わっていく可能性おおあり。
以上
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