節電ポイントという短期的視点ではなく、長期的視点がほしい
■節電ポイントの導入は短期的にはGoog!
6/17の日経新聞には以下のような記事が。これは朝のワイドショーを見ていても取り上げられていたが、ソフトバンクなどもこのような取り組みに参画しているようだ。
確かにポイントという仕組みを使うと、10円というよりも、10ポイントと言った方が得した感覚が増す。ただワイドショーでも触れていたが、頑張っても年に480円という。そのようなインセンティブを使って目先の電力不足を補うのは良いが、では今後のエネルギー施策はどうするのか。
■長期的な視点に立つならば・・・そもそも長期視点はあるのか?
その電力不足が発生している原因を見たときに、ロシアによるウクライナ侵攻が発端となり、ロシアに対して経済制裁をしたが故にLNGや石油の輸入ができなくなることがその大きな原因ではあるが、原発についても稼働をどうするかという点を明確にできておらず、そのような中で再生エネルギー分野でも中国が、一気に洋上発電を進めているという状況で、完全な戦略不足にしかみえない。
ちょうど6/17の日経新聞には、貿易赤字の長期を懸念する記事も出ていた。これは原油価格の高止まりと円安による影響。このまま、これまでのように単純に石油、LNGなどのエネルギー資源の輸入という方向で良いのか。。。
原発の再稼働もできていない中において、長期的な視点があるように思えず、このままでは経済力も地盤沈下をしていく状況であることは、明白でありなんとかならないか。
■エネルギー自給自足を考えられないものか
そのような日本の状況の横で、洋上風力発電市場は伸びているようだ。その中心には中国がいるようで、日経新聞の記事には、なんと「21年の新設量は中国だけで世界全体の8割を占めた。」とある。
日本がエネルギー大国になろうとすると、きっと国土面積は小さい一方で海に囲まれているという状況を見ると、海をうまく使う方向で進めるのがよいのではないか。となると、この中国が積極的に進める洋上発電だったりしないのだろうか。そこからグリーン水素(製造工程においてもCO2を排出せずにつくられた水素)を生み出せるようにしていく方向を、本気で考えるときなのではないか。火力発電所をどう動かすかということに頭や体力、お金を使う時ではないのではないか。原子力発電も、ビル・ゲイツも行っていた小型の制御可能な電子力発電という方向も、しっかりと考えた方がよいのではないだろうか。0と1の議論でなく。
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