FF16をクリアして

【結論】

良ゲーだけど好みの問題でFF15の方が好き


【感じたこと思ったことの羅列】

FF16を触って最初に感じたことは「FF14をアクションRPGにしたゲームだこれ」でした。

FF14は軽く触った程度で、あとは人がプレイしてるのを見てる程度なんですが、とにかくその印象が強かった。

今作はすべてのプレイヤーがストーリーの完結まで体験できることをマストとして作られており、それを実験するためにありとあらゆる手法がとられている。

その一つとしてFF14のノウハウ、リソースの流用が感じ取れた。
※書きながら調べたところ実際にFF14のリソースをそのままFF16に使ってる箇所があった

このことに対する評価はとても難しくて、個人的な体験と商業的な考えで分けて考えないといけない。


■個人的な体験
このせいでFF16の感動体験は大きく損なわれたと断言できる。

■商業的な考え方
この取り組みは非常に素晴らしいものであると言える。


商業的な素晴らしさについて書くと以下の要素になる
・使いやすさが約束されたUIや操作性である
・開発コストを抑え、然るべき箇所に資金を投入できる
・FF14が好きで吉Pつながりで流れてきたプレイヤーが嬉しい
・FF16が好きな人をFF14がキャッチして長期的な収益にもつながる


普通の会社の一般的な仕事であれば自社のリソースの流用は当たり前かもしれないが、これはファイナルファンタジーの話。

自分はFF7以降のプレイヤーで、多少のリソース流用は見てきたものの今作ほどがっりつ流用した作品は無く、完全新規の印象を与えるためなのか毎回1から作ってるような作品ばかりだった。
でもそれは作品が完成しないというデメリットにもつながっていた。


スクエニがFF16に求めるものは非常にシビアかつ具体的なものであったことは間違いない。
それはFF15によって多くの人から失った「ファイルファンタジー」というタイトルへの信頼を取り戻すことだけでなく、他のタイトルの失敗をリカバリーできる資金調達の役割も含まれている。

吉Pはビジネスマンとして確実にミッションをこなすために使えるものは全て使う。というプランを選んだと思われる。




そうしてFF16は重厚なストーリーを楽しめる作品として完成した。

ストーリーもバトルも楽しかった。
そこに嘘偽りは無いです。

景色は綺麗で、召喚獣の迫力もすごかった。
全て開発陣が楽しんで欲しいと願って作り込んだものだし、それを体験させてもらえた。
それでもFF15を遊んでる時のワクワクした感情を超える時は一度も無かった。


FF15はどう考えても神ゲーなんかではなく、金返せと言われても仕方ない作品だけど、オルティシエの街を散策する時、釣りで大物をゲットした時、レガリアが空を飛ぶ瞬間、ジャンプで飛び越えた方が早い柵の乗り越えモーションを見た時、プロンプトの写真を見る時、非戦闘時に仲間のそばで剣を出すと怒られるその一つ一つが面白かった。

クライブは最後まで縄跳びもカードゲームも球技もチョコボレースもしなかった。
それはストーリーに没頭してもらうという明確な目的のもと排除された。


個人的な感覚だが、FF15はゲームでFF16は映画や小説なんだと思う。

自分はファイナルファンタジーに対して楽しいゲームであることを望んでいたらしい。
だからFF16のデザインは好みではなかった。
ただそれだけなのかもしれない。




こんな書き方したけど吉Pの作るFFについては今後も期待してます。こう作る!と決めたら確実に作り上げる人だと信じているので、こう作る!のコンセプトが自分にとっての好みであれば、安心してプレイできるのも確か。吉Pの今後の動向とFF16のDLCを楽しみにしてます。



最後に。FF16にミニゲームが無いと文句言えるのはFF15でノクトが釣りとドライビングしてたことに石投げなかった人だけだからな(突然の喧嘩腰)

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