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空木岳2 戻るのも進むのもハード、ならば進むのだ

ハードな前日に少し心が折れ、このまま縦走するのか予定変更して来た道を下山するのか考えた。宿泊者の方たちとこの先の特徴などを教えていただいたのだが、たくさん検討した結果、どちらに進もうがそれなりにハードという結論になった。ならば進もう、そう決めた。ちなみに私より時間がかかって到着した三人組は予定変更して下山していった。


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お世話になった小屋、写真のアングルからわかるように、どちらに進もうがいきなりの急登が待っている


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昨日とは打って変わって天気は素晴らしい。東も西も雲海に覆われている。写真は西に見えた御嶽山と乗鞍岳。初めて見るアングルはいつも感動的。小屋からこのルートを選んだのは私ひとり、甲斐駒方面からの方とすれ違うのは当分先、この風景を独り占め。フォ〜!!!叫びながら歩く


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素晴らしい天気、素晴らしい稜線、雲海に浮かぶ山並み、凄い、素敵すぎる!


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この稜線は稜線歩きとは名ばかりで、急登の登り降りが連続する。しっかりとした登山と考えたほうがいい。


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檜尾岳、ここで二回道迷いした。一回目はこの山頂に来るまでのほんの少し。ハイマツが道を塞ぎ始めたのだ。見通しがよく山頂が見えていたためすぐに山頂に出て大きな問題はなし。二回目はここから避難小屋に進む道があり、その標識の先にも道があった。方向的には合っているので進んでいくと、藪で進みにくくなった。おかしいと思いGPSで確認したところ、登山道とほぼ一致していたのでさらに先に進んだ。するともうこれ以上進めないほどの藪になりもうこれは間違いなくおかしいと思い山頂まで引き返した。結果道を間違えていたわけで、少し西側に正規の登山道が普通にあった。藪の中にゲイターが1つ落ちていたのだけど、その方は無事なのだろうか?今までの道迷いで一番怖かった。

教訓として思うのは、いくら人が少なめの稜線とはいえ百名山、ハイマツが左右つながるとか、藪こぎ的なことになったら、それは間違いなく道迷い、引き換えして再度道を確認しないといけない


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振り返って歩いてきた稜線、左が空木岳、すばらしい、ほんとに素晴らしい


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宝剣岳が見えてきた。この稜線歩きも残すところわずか。


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宝剣岳には登らずゴンドラ駅まで降りてきた。一面真っ白で殆ど見えない。ここから木曽駒ヶ岳に登って山頂山荘でツエルト泊する予定だったのだけど、真っ白だし、あと2時間登るのか(この時点で行動時間9時間)。目の前にはあっという間に下山できるゴンドラ駅がある。んー、ゴンドラ乗って下山しよう笑。木曽駒ケ岳はいつでも比較的楽に登れる。何度でも来れば良い。

木曽駒ヶ岳は登れなかったけど、空木岳縦走は今年一番の登山といってよい。ツエルト泊などの装備、登山コースの計画など、いろいろと考えることもできて今後の勉強にもなる、ステキな山旅になった

おわり

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