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春夏秋冬是好日#7
~小さな光を見つけた話~
新任教師には“新人研修”がある。
同じ地域の研修もあれば、市内中の新人教師が集まる研修。
地域の大きな工場研修や2泊3日で、ボーイスカウトのような経験もする。
スキー研修もあった。
これだけ聞くと楽しそうじゃないか!と思うかもしれないが、決して楽しいばかりではない。
例えば真夏のボーイスカウトの研修では、いくつかのグループが決められて2泊3日を過ごすのだ。
テントをはったり、朝晩のご飯は与えられた食材で決めていく。
そして最終日には、ポイントポイントで答えを導きだしながらゴールまで歩くのだ。
スタートからゴールまで20kmはあった。
これが最終日なもんだから、もうフラフラだった。
でもたった2泊3日だけど、かけがえのない出会いと経験になった。
そして同じ地域内に赴任した先生たちとも、研修を通して親しくなった。
その中で、これから長い長い付き合いが出来るようになる人たちがいるとは考えていなかった。
でも、何度も研修などで顔を合わせ、親しくなるうちに悩みや相談をお互いにするようになっていった。 そうこうしているうちに、研修以外でも頻繁に会うようになって行ったんだ。
親しくなった私たちは、全員彼氏がいないから「さ◯◯◯◯」と言うようになった。
25年近く経ってもこのネーミングも友情も続いて行くことになるとは、思ってもいなかったんだ。
ただ健在なのはネーミングだけで、みんな素敵な恋をして優しい伴侶を見つけて、強くたくましい母親になっている。
(私以外は…。この話は長くなるからまたいつか。)
社会人になって、素直に泣ける友たちに出会えたことは、毎日の生活の中に隠れている『小さな光』のようなものかもしれない。
手のひらで大事に大事に灯していたい『小さな光』。
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