グルメなのかなんなのか
今日、会食で刺身を食べる機会があった。難なく食べられたのだが、実は昔から生魚が苦手だ。最近はなんとか食べられるようになったし、おいしさも分かってきたのだけれども、昔は一口も食べられなかった。
ただ、生魚嫌いの時代に一度だけ食べられたことがある。高校の修学旅行で漁師さんの家に泊まらせてもらったとき、その日に取ってきた魚をふるまってくれたのだ。「生魚苦手で…」とは言えなかったので、ここは我慢…と思って口に運んだら我慢どころかめちゃくちゃ美味しかったのだ。
「新鮮な、本当にいいものだったら食べられる…ってこと?てことは私ってただのグルメだったの…?」と、今まで庶民派舌を自負していた私はものすごくショックを受けた記憶がある。
以来、こっちに戻ってきてからもときどき生魚にチャレンジするようになった。しかし、やっぱり長崎で食べたあの味にはかなわない。結局こちらではまた生魚が食べられなくなってしまった。「私ってただのグルメ舌だったんだ…」とまたショックを受ける。
いや、私はまだグルメ舌だと認めていない。まだ庶民派舌だと信じている!
なぜならカニとかイクラとかそういう高級食材はやっぱり苦手なままだからだ!カニもイクラも別に食べられるんだけれども、わざわざ食べようとは思わない。世の中の人々は奮発したいとき、がんばったご褒美に、カニ食べたいとか思うらしいけれど、どうせ同じ金額を使うなら食べ放題とかビュッフェとかで好きなものをお腹いっぱい食べたい。
ちょっと興奮気味に語ってしまったが、やっぱり私は高級レストランよりもファミレス派。決してグルメなどではなく、生まれてからずっとこれから死ぬまで庶民派だと信じている。
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