血統ニワカはもう卒業!みんなで血統勉強会!!(サンデーサイレンス編その②)
血統ニワカはもう卒業!みんなで血統勉強会!!
第2回はサンデーサイレンスとはどの様な馬なのか、調べてみた情報をまとめました。
前回のnote
【1】サンデーサイレンスとは?
・競走馬Sunday Silence
〈プロフィール〉
1986年-2002年 米国、ストーンファーム生産 14戦9勝
〈主な勝ち鞍〉
1989年サンタアニタダービー(D9F)
1989年ケンタッキーダービー(D10F)
1989年プリークネスS(D9.5F)
1989年スーパーダービー(D10F)
1989年BCクラシック(D10F)
1990年カリフォルニアンS(D9F)
〈タイトル〉
エクリプス賞・米国年度代表馬(1989年)
エクリプス賞・最優秀3歳牡馬(1989年)
・種牡馬サンデーサイレンス
〈代表産駒〉
ダイワメジャー(皐月賞 天皇賞秋 マイルcs 安田記念)
ディープインパクト(牡馬三冠 天皇賞春 宝塚記念 ジャパンc 有馬記念)
スペシャルウィーク(日本ダービー 天皇賞春 天皇賞秋 ジャパンc)
ゼンノロブロイ(天皇賞秋 ジャパンc 有馬記念)
・サンデーサイレンスの血統
父Haloは肉食獣に例えられたほどの気性が激しい馬で、激烈な気性は父譲りとも言えます。サンデーサイレンス以外にも、産駒であるデヴィルズバッグからはタイキシャトルが、グッバイヘイローからはキングヘイローと、日本に与えた影響がかなり大きい種牡馬です。
母Wishing wellは血統的背景に乏しい事で有名で、母、祖母、曾祖母、4代母は全て未勝利馬又は不出走馬。近親にも活躍馬は見当たりません。5代母ベルメアはモールコームSの勝ち馬で、さらにその曾祖母ラフレッチェは英1000ギニー・英オークス・英セントレジャー・アスコット金杯・英チャンピオンSなどを制した歴史的名牝ですが、これだけ遡らないと活躍馬が出てこないという牝系でした。
【2】サンデーサイレンスの特徴
・競走馬Sunday Silenceの特徴
①サンデーサイレンスは気性がとても荒く、調教助手やジョッキーが一度騎乗しただけで担当を拒否するほどでした。
②勝ち鞍はダートマイル〜10F(だいたい2,000m)に集中しており、ライバルであるイージーゴアに8馬身差をつけられたベルモントsは2,400mで開催されたレースである事からも日本のレース形態に当てはめると1,600〜2,000付近を得意としていた事が分かります。
③アメリカ三冠競走の二冠目、プリークネスsは特にSunday Silenceの根性が発揮されたレースです。並んでも絶対に抜かさせまいと喰らいつくド根性がSunday Silenceの特徴でした。
④Sunday Silenceは好位で追走→コーナーで加速→根性で粘り込み、という戦法を得意とし、特にコーナリングの上手さは目を惹きます。
コーナーで他馬を置き去りにして先頭に立つ、そして驚異の粘りで勝ちきる。「コーナリングのss、直線のイージーゴア」という言葉が生まれるほど、コーナーの上手さはSunday Silenceの特徴として知られています。
・種牡馬サンデーサイレンスの特徴
①SS産駒は父の殆どの特徴を受け継ぎ、スピード・柔らかなストライド・コーナリングの上手さ・闘争心・強い精神力・瞬発力・激しい気性を持ち、仕上がりも早く、短距離馬から長距離馬まで幅広い距離適性を誇りました。
この様にSSは日本競馬を席巻した種牡馬だったと言えます。
②SS産駒は日本の芝に高い適性を示し、産駒の多くは中央競馬で活躍しました。
逆に地方競馬における成績は中央競馬に比べると明らかに低く、地方競馬の種牡馬ランキングはゴールドアリュールが地方交流GⅠ競走を3勝した2002年の6位が最高で、10位以内に入ったのはこの年しかありません。
中央競馬で13回も首位種牡馬を獲得したにも関わらず、中央競馬のダート競走限定ランキングでは1回も1位になった事が無い事からも、芝適性の高い産駒を多く生んだと言えるでしょう。
今回はここまで!
次回は何故サンデーサイレンスは種牡馬として成功したのかを、父と母の血統を読み解くことで明らかにしていきたいと思います‼️
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