海のはじまり 子持ち人生のタラレバ

昔の恋人、そうだ私も高校生の頃大好きだったT君がいたなあ、いまどんな人生送ってるんだろうかと思いSNSをチェックすると、国立の難関大学を卒業した彼はまさかの日本一周系のYouTuberニート(登録者数2桁)になっていた…30歳過ぎて職無し旅人はキッッツイな(失礼)と思いつつ面影が懐かしくて投稿をついつい見てしまった。そこから高校の同級生達のアカウントにあれよあれよと飛びみんな今どこで何してるか覗き見。

海外で研究者になったり、建築家になって個展開いたり、アジアで農業広めたり、なんだか普通のサラリーマンで子育てと育児に追われてる私の味気なさときたら…とついつい比べてしまった、だからSNSは昔からやらないんだ。綺麗に見せてるだけでみんな日常は普通で何かしら悩みを抱えて生きるんだと頭では理解していても他人の人生への嫉妬が溢れてしまうから。

さて本題は、子無しの自由さ。
まだ結婚していない同級生達は学問や仕事に全力を注いで人生の脂の乗りはじめた30代を謳歌している様に見えて一瞬とても強い嫉妬を覚えてしまった。
分かっている、彼等には彼等なりの孤独感や不安だってあるはず、私も独身の頃は早く結婚して絶対の味方である家族が欲しい、子供を育ててみたいって思ってたし。でも今やいつ起きるか分からない夜泣きにビビりながら通販サイトみたりこういう投稿したりするので精一杯な自分時間。
仕事や学問に没頭したりはしばらく出来ない、子育てがひと段落したらってその頃自分の体力知力は低下してるのかなあ更年期かなあとか。こんなに可愛くて自分を幸せにしてくれる子供に出会えてこの上なく幸せなのに自分の人生が一時停止してる感覚がどうしても拭えない。
もし今まだ独身だったら?管理職の登用を断らずに受けて海外プロジェクトどんどん成功させてたかな?MBA留学してたかな?ないものねだりって分かっていても、タラレバが止まらない。

海のはじまりの夏くんは、社会人の、青春時代真っ最中って時期にある日いきなり、これからこっち(子持ち)の世界に来るかもしれないんだ、しかも妻はもうこの世にいないし、今の彼女と築こうとしていた家庭はもう違った形になるわけで。ドラマだと分かっていても心情図りかねる。もーどうなっちゃうのー!って思ってゴリゴリの理系夫に

『ねえ、もしあなたが夏くんだったらどうする?』

って聞いてみたら

『いやー、ハードモードすぎるでしょ。
うーん、今の俺に起こりうる可能性がないのに、この質問を考える意味ある?』

と返された。
うんやっぱり男女の脳って違うね笑
私は一緒に考えて共感してほしかったのにこの質問を考える意味あるのか聞くのは反則だろ笑

まあ何はともあれ、一般的な段階を踏んで親になっても子持ち故に感じる幸不幸があるわけで。これを今後の夏くんがどう向き合うのかがこのドラマの楽しみなところだったりする。

しかし最近イケメンシングルファザーと娘のドラマ多くないか…

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