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呪術廻戦 単行本扉絵 1と14

扉絵の差異と解答


呪術廻戦単行本には謎の扉絵が1巻に1枚ある。
これは本誌にも掲載されておらず単行本のみに収録されている。
長らく謎の一枚絵として注視されていた扉絵シリーズは2020/01/04発売の14巻を機に大きな意味が見出されていく。

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1巻と14巻の背景の一致

しかし決定的に違うものが二つある。
・虎杖の存在
・人間の血痕と呪霊が死ぬと発生する煙

他にはトリミングの違いで可視範囲が14巻の方がやや小さい。
1巻では見えている手前の電灯は14巻では切り取られている。
が、そこに大した意味を見出してはいない。
着目すべきは上記の2点。

結論から言うとこの変化は
呪いを知らない学生から他者を救う呪術師になった事を表している。


1巻扉絵の解釈


1巻での虎杖は呪術師ではない。
呪いを知らない。見えない。救えない。
虎杖悠仁は呪いの被害を食い止められない。無知で無力な学生だから。
宿儺の指を飲んで呪いを認識出来るようになっても彼は呪術師ではない。
誰にも認めてもらえず、扱われるのは宿儺の器。
呪術師虎杖悠仁はまだ存在しない。
人が呪霊に襲われていても助ける事は出来ない。
だから扉絵に虎杖はいない。

14巻扉絵の解釈


14巻虎杖悠仁は呪術師となった。
切っ掛けは七海の死。
後は頼みます 証明しろ 俺は/君は 呪術師だ(14巻121話)
虎杖が呪術師としての道、真人を殺すと再び覚悟したシーン。
この決意には過去の七海とのやりとりが秘められている。

里桜高校で真人を撃退後、遺体安置所での会話。
「今日君がいなければ私が死んでいたように君を必要とする人がこれから大勢現れる。虎杖君はもう呪術師なんですから。」(31話)
しかし虎杖はこれを受け入れてはいない。
真人から七海を救ったのは宿儺の気まぐれ。改造人間は救えず、殺しの選択しか出来なかったから。
俺はまだ呪術師を名乗れない。それが31話時点での虎杖。

話は戻り14巻のお話、師七海が認めた事に自身も決意した。
七海は自分を呪術師だと認めてくれた。七海を殺した真人を殺す事で呪術師であると証明しようとする。
扉絵にはその決意が反映された。
人の血痕はなくなり呪霊の死骸に変わる
虎杖がいなければ人は死んでいた。虎杖悠仁を必要とする人間が現れだした。
なぜなら14巻、虎杖君はもう呪術師なんですから。

まとめ


単行本の扉絵はその巻に登場する人物の状態を表す。
未来を予言した一枚絵ではなくその巻の現在を簡単に表したもの。
1巻で誰も助けられない子供が14巻俺は呪術師だと自負するまで成長した。
みたいな感じ


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