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165 米 不可思議な逆イールド

不可思議ではないのかもしれないが、米国で、期間1月の国債から始まって全ての残存年数の国債利回りがFFレートを下回っている。
銀行以外はFFを利用できないので、理論的に不思議ではない。
ましてや、「銀行預金は不安だ、国債の方がいい」というなら、なおさら国債需要は高まるだろう(MMFを通じての需要も含む)。
それでも不思議だ。

今のFFレートは4.83%、そして、FRBは年末のFFレートの予想を5.1%としている。にもかかわらず、6カ月物国債利回りは4.76%に、1年物は4.386%に低下した。

考えてみてほしい。普通預金金利が4.83%(しかも、年内は5.1%に上昇する方向)なのに、金利が4.386%の1年定期預金をするのはどういう時か?

市場は、米国経済は不況に陥る、または金融混乱に陥ると考えているということだろう。しかし、昨日も書いたが、株式市場は堅調だ?
解説では、金利低下を好感、つまり、その先の経済はよくなるからということらしい。まぁ、それしか言いようがないから。

この調子では、10年金利はあと1%は低下しそうだ。円高かな?


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