203 CFTC 為替先物の投機筋のポジション 2023年5月2日時点
為替先物市場において、投機筋は円にはそれほど興味がないようだ。興味は専らユーロである。円は(先物市場でなく)FX市場でキャリートレードが多いのではないか?
ショートポジションは円も多少あるが、動きはユーロの方がダイナミックである。
ロングポジションについては、円は殆どない。一方で、ユーロは相当なポジションになっている。ユーロに強気である。
前回記事
2023年4月10日 180 CFTC 為替先物の投機筋のポジション
最初に、いつものように、念のため、
相場は投機筋のポジション動向で決まるわけではない。むしろ、彼らも相場の後追いをすることが多く、彼らもしばしば間違う。
しかし、投機筋の情報収集力は凄い。そしてそれに基づいてポジションを張る。投機筋の動きは参考になるときがある(いつも参考になるわけではない)ということだ。
では、為替先物における投機筋の円、ユーロ、豪ドルのポジションを見てみよう。(円については小口投機筋の動きも)
データは週次で、5月2日まで発表されている。
(1)円/ドルポジション (先物市場ではドル/円ではなく円/ドルである。
とにかく円のロングポジションが殆どない。
投機筋は円高になるとは殆ど考えていない。というか、米日短期金利差が大きすぎて、つまり円キャリーロス=いわゆるスワップ損が大きすぎて、円ロングを維持できない。
ということは、円ロングがないのだから、円売りを余儀なくされるということはないということだ。むしろ、有事があれば、円高になりやすい。
しかし、円ショートも大きくない。相場の方向感が見えていない感じだ。
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