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187 米 中小銀行の資金流出動向など

179 米 中小銀行の資金流出動向など の グラフ更新です。

米国経済で、今注目されることの一つは、
3月10日にシリコン・バレー銀行が破たんしたことを受けて
(1)中小銀行に金融不安が起きていないか、つまり、
 (A)資金流出(預金引き出し)が加速していないか?
 (B)FRBからの借入に頼っていないか?
(2)銀行は融資態度を厳しくし始めているもようだが、銀行の貸し出し状況はどうなっているか?

(1)中小銀行に金融不安が起きていないか、つまり、
 (A)資金流出(預金引き出し)が加速していないか?
流出は止まっているようだ。まずは一安心。

最後は4月5日(水)
なお、原数値とは季節調整していない元の数値という意味である。資金動向には季節性、月末要因などなどがあるので、そういう要因を調整したデータが一般的であるが、あえて調整しないデータを見ることにする。下手に調整すると、却ってわかりにくくなる。

 (B)FRBからの借入に頼っていないか?
FRBからの借入も増加していない。新たにできた貸付制度(BTFP)の残高も減少した。
とりあえずは、銀行に信用不安が起きている様子はない。

最後は4月12日(水)

(2)銀行は融資態度を厳しくし始めているもようだが、銀行の貸し出し状況はどうなっているか?
銀行の融資には、企業向け融資(C&Iローン、商工業向け融資)、不動産開発融資、住宅ローン、消費者向けローン(自動車ローン、クレジットカードローンなど)などがある。
中小銀行の融資残高がの減少も止まった。融資に積極的とは言えないが、信用状況の逼迫とまでは言えない状態。多少、米経済の重しとなっている程度か?

最後は4月5日(水)

以下、参考まで

商工業向け融資などは、中小銀行と大銀行では状況が大きく異なる。
中小銀行の企業向けの融資がやや減っている。
このへんが、上記の「中小銀行は融資に積極的とは言えないが、信用状況の逼迫とまでは言えない状態。多少、米経済の重しとなっている程度か?」ということである。




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