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398 パウエル議長の憂鬱
最大の憂鬱は、
参照 2023年12月16日 363 2023年12月13日FOMC 妄想
長すぎる政策金利の据え置きのリスク
利上げに遅れたうえに、利下げにも遅れ大惨事を起こし、史上最悪の議長と言われるリスク
利下げへの転換が早すぎるリスク
かつてのバーンズ議長のように利下げへの転換が早すぎて手を付けられないような火事(インフレ再燃)を起こし、史上最低のFRB議長」と言われるリスク
目標は、ソフトランディング、つまり、景気後退を伴わず、物価を沈静化させることだ。
現状は、
物価(目標はコアPCE価格指数前年同期比上昇率が安定的に2%)
12月時点では、 %。まだ目標には遠い。
・しかし、パウエル議長は、それでは判断が遅れるかもしれないと、6カ月前比を見ていると言っている。その6カ月前比(年率)は既に %。もう利下げし始めてもいいかもしれないと思っているかもしれない。
・物価を押し上げているのは住宅。しかし、住宅(主に家賃)は特殊事情で価格が上昇している。住宅を除いた物価指数、つまり、住宅を除くコアPCE物価指数6カ月前比上昇率(年率)をキーとなる物価指数数と考えているかもしれない。
参照 2024年1月31日 399 最重要指標 PCE物価 (これから書く予定)
雇用
FRBの金融政策の二つの目標のうち、雇用の最大化は、今は目標から外している(というより、インフレが鎮静化すれば長期的に雇用の最大化につながると考えている)。
雇用では、賃金コスト・プッシュ・インフレを抑制したいと考えている。方法は二つ。生産性の上昇と賃金上昇率を抑えることだ。前者はFRBの力で直ちに実現できるかどうかわからないので後者。利上げ⇒需要抑制⇒供給抑制⇒雇用市場を緩和⇒賃金上昇率の低下 を目指している。
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