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362 2023年12月13日FOMC 要旨

今回のFOMCで何が起きたか?
声明も記者会見も言っていることは従来と変化はない。利上げが終わり、利下げの検討に転じ始めたことも、11月28日のウォラーFRB理事の発言(インフレ率が低下し続ければ、数カ月先に政策金利を引き下げる可能性を示唆)からわかっていた。

・パウエル議長の口から聞くまで信じなかったということだろう。パウエル議長はこれまで利下げは考えていないと言っていたが、今回のFOMCでは金融引き締めの手を緩め始めるのはいつかという議論を今日の会合でしたと述べた。
注 しかし、パウエル議長は、前々から、インフレ率が2%以下にならなくても、実質政策金利が高くなり過ぎたら利下げするとも言っていた。
・ドットチャートから想定される来年の利下げ回数が2回から3回に増えた。また、9月のドットチャートでは来年末に政策金利が5%を超えるとの予想は10名いたが、今回は3名に減った。
・そして、投機筋の債券ポジションがショックを大きくしたのだろう。
 

パウエル議長2023年12月13日FOMC後の会見から

>FF金利の誘導目標レンジを5.25〜5.5%で据え置く
>計画に沿って国債、機関債、住宅ローン担保証券の保有量の削減を継続する。 

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