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175 米国 ISM(景況感) 依然低調ではあるが・・・

米ISM指数は、従来投資家にとっては非常に重要な指標であった
景気状況を正確に表すこと、速報性からだ。
今もその通りだが、投資家にとってISM指数の利用が難しくなっている(後記の(3) )。

ISM製造業景況感指数3月データ

総合指数は46.3と47を割った。サブ指数は全体に弱い。新規受注も、雇用も、在庫も(顧客の在庫は増えているのもネガティブ)、新規輸出受注も、輸入も、ほとんど全てがネガティブ。日経記事によると、『3月10日に米地銀のシリコンバレーバンク(SVB)が破綻したのを機に、中小銀行の信用不安が強まっている。調査対象の企業からは銀行破綻の影響を懸念する声は聞かれなかったが、キャピタル・エコノミクスのハンター氏は「内需の伸びが急激に弱まるとの見方は強まっている」とみる。』

(1)ISM製造業景況感指数と実質GDP成長率

ISM製造業景況感指数が47を割ると、景気が後退していると考えていいだろう。(ISM社のレポートでは45になっているが、推計期間を初期から取っているからである。ITバブル崩壊後の構造変化により、今は47だろう。)

実質GDP前年同期比との連動性

実質GDP前期比増加率(年率)との連動性

(2)ISM製造業景況感指数と雇用

・雇用統計は2月データまで発表されている。3月データは7日発表予定。
・雇用統計は、ISM非製造業(サービス業)景況感指数との連動性がより高い。
いずれにしろ、今は、従来連動していたISM指数と雇用統計でギャップがある。

以下、ISM製造業景況感指数と金利、株価との関係。

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