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535 誰が日本国債を買っているか?

日銀は2024年1〜3月期の資金循環統計を発表した。
資金循環統計では、
①部門別状況(誰が何をどれだけ購入<フロー>し、何をどれだけ保有しているか<ストック>)
②インスツルメント別状況(何を誰がどれだけ購入している<フロー>か、何を誰がどれだけ保有しているか<ストック>)
が四半期単位で分かる。金融の流れを追った膨大なデータである。

報道では、前者①から家計の金融資産保有がどうなったかという記事が多いが、
『3月末時点の家計の金融資産は前年同期比で7.1%増え、2199兆円となった。株高で株式や投資信託の含み益が膨らみ、金融資産残高を押し上げた。』、
ここでは、後者②から日本国債にスポットを当て、日本国債を誰がどれだけ購入しているか、誰がどれだけ保有しているかを見てみる。

資金循環統計では、日本国債を中長期債と国庫短期証券とに分けて集計しているが、以下は、両者を合計したものである。また、残高は時価ベースである。
参考まで、資金循環統計では、前期末残高+今期純購入額(フロー)+評価損益増減=今期末残高(ストック) という構成である。

前置きが長くなったが、まずは、2024年3月末の、部門別日本国債(中長期+短期)保有割合は、

その他預金取扱機関とは在日外銀・農林水産金融機関・中小企業金融機関等。 ゆうちょ銀行は中小企業金融機関に含まれる。 「その他預金取り扱い機関」の大部分はゆうちょ銀行。
かんぽ生命保険は保険に含まれる。「保険」のかなりの部分はかんぽ生命 。
その他は、証券会社、民間非金融法人、政府系金融機関、ノンバンク(貸金業者、証券金融会社、産業再生機構、整理回収機構など)など

保有残高の推移、部門別購入額の推移(四半期単位)は、

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