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453 米国経済が強い背景


パンデミックの経済対策が大きすぎた。個人所得の補填どころか、とんでもなく増やした。その後は、経済はより速いスピードで伸び続けている。それはけっこうなことで、永久に続くならいいことだ。しかし、続けばインフレが起きる。沈静化し始めているが、再度拡大するだろう。そこで経済は行き詰まる。

行き詰まれば、実質個人消費が落ち始める。今のところはそうはなっていない。

金利の上昇は個人の利払いを増やしているが、金利収入も増やしている。好景気で配当収入も伸びている。

もう、米国経済は止まらない。行くところまで行きそうだ。

次はFRBの純資産だ。大幅債務超過になっていて、拡大し続けている。
FFレートが高く、当座預金などに対して多額の金利を支払っているからだ。
つまり、FRBが市中銀行に多額の金利支払いをしているということ。市中銀行は、FRBから受け取った金利を企業や預金者などに払っている。企業や預金者はウハウハだ。
これに気が付いたパウエル議長は、はっきり言わないが(FRBが大赤字になっているからとは言いにくい)、このままではいけないと市中銀行への利払いを減らすため、利下げしようとしている。何だか変な状態にいる。

米国事業会社の純利息支払い(支払利息-金利収入)は恐ろしく減少している。利上げして、企業の利払いを増やして景気抑制とは逆になっている。

なんでこんなことになったのか?
パンデミック対策としての金融政策で、FRBが固定金利の国債を市中からすいあげ、その対価として市中銀行の当座預金等を増やしたから。

パンデミックの経済対策は米国経済をどこへたどり着かせようとしているのか?

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