見出し画像

155 米雇用統計 どころじゃない

パウエル議長の下院での証言で、ウォーレン議員と喧嘩。
Watch Warren Says 2 Million Jobs Will Be Lost Due to Powell Policy - Bloomberg
民主党ウォーレン上院議員は「金融引き締めで約2百万人が失業する。」と質問するが、パウエル議長は「引き締めしなくて6%のインフレのままの方がいいのか?」と言い返している。動画を見ればわかるが、パウエル議長はかなり激しい。
この時は、大幅利上げの可能性大。

何と言っても重要なのは、シリコンバレーバンクの経営破綻
(リーマンショックの前にパリバショックがあった。今回のSVBショックは何かの前触れではないか?)
米連邦預金保険公社(FDIC)は10日、米銀行のシリコンバレーバンクが事業を停止し、預金を管理下に置いたと発表。FDICの預金保護額は最大で25万ドル、「限度額を超える預金額は未確定」という。
取引先のテック企業の資金繰り悪化などで預金の引き出しが相次いでいると報道されていた。信用不安から預金の引き出しが続き、資金繰りに行き詰まった。
銀行預金に不安が起き、国債に資金シフト。国債の利回り低下。
背景には、利上げとFRBのバランスシートの縮小(マネーサプライの収縮)。足元の雇用より、先の景気不安が高まった。
大幅利上げに慎重に。

なお、こうしたショックがあると、投資家はポジションの中立化を計ることが多い。円キャリーポジションを縮小した可能性もある。⇒円高へ
いわゆる有事の円買いだ。金も買われた。国債も買われた。

マネーサプライなどのグラフは改めて。

雇用者の前月比増加
過去の水準と比べても、雇用者の増加数はまだ高い。

企業の景況感は低下してきているのに、雇用は強い。

賃金の伸びも依然高い。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?