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FX必須情報#001 為替相場と金利差 異変

ここにきて、様々なことが起きている。
英国トラス新政権が23日に打ち出した大幅な減税を柱とする経済対策が嫌気され金融市場に大きな動揺を与えた。
トラスショックを受けて上昇した金利を抑えるために、BOEは国債売却計画を先延ばし、28日に国債の買い入れの緊急措置を発表。

日本では、21日、新発10年国債の業者間取引が、前日に続いて成立しなかった。2営業日連続で売買未成立となるのは、1999年3月に新発10年物が指標銘柄となって初めて。
22日には、24年ぶりに円買い・ドル売り為替介入(2兆8382億円)を実施。円買い・ドル売りの1日の介入額としては過去最大規模とみられる。

ロシアから欧州へ天然ガスを供給するパイプライン「ノルドストリーム」で原因不明のガス漏れが発生し、欧州はロシアからまとまったガスの供給が得られず、経済的打撃が急速に拡大しつつある。

25日、イタリアの議会選挙では、メローニ党首が率いる「イタリアの同胞」を中心とする右派勢力が上下両院で過半数の議席を獲得した。EU=ヨーロッパ連合に批判的な右派政権が誕生する可能性が高まり、EU結束への悪影響が懸念されている。

プーチン大統領はウクライナ東・南部4州のロシアへの一方的な併合を宣言した9月30日の演説で、核使用を示唆してウクライナや米欧を威嚇する一方、停戦協議をウクライナに提案。追い詰められている感じだ。

こうした中で、為替相場にも異変が起きている。世界的スタグフレーションの中では、為替相場はどう動くのだろう?
利上げすればするほど景気悪化が見込まれる。そういう金利が為替相場の決定要因になるのだろうか?
仮に、為替相場の決定要因として金利差が有効でも、逆イールドの環境下は、短期金利差か長期金利差か、どちらが有効なのだろう?

本題に入る。為替相場と金利差の関係、今後の展開についてだ。

為替相場と金利差の関係は、為替相場を見ている人には必須の基本情報。

相場は需給で決まるが、為替相場の需給を動かす大きな要素の一つは金利差。為替相場と金利差の関係はFXにとって最も重要で基本である。
常にその状況を把握する必要がある。
その関係は恒久的なものではない。しばしば形を変える。
定期的に、その関係の情報をフォローしている。

以下、定例のグラフ(ドル/円、ユーロ/ドル、ポンド/ドル、豪ドル/ドル、ユーロ/円とそれぞれの金利差との相関)を掲載し、FXの戦略を述べる。


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