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395 FX必須情報#031 為替相場と金利差 変化が起きているが?    

・米国の利下げ期待は明らかに強すぎる。FRBは利下げの根拠として実質FFレートが高くなり過ぎないようにとしか言っていない。それで今年6回も利下げを期待するのはありえない。(景気後退になるなら別だが)
・日本の利上げ期待も強すぎる。植田総裁は2%の物価安定目標の実現には①賃金と物価の好循環、②サービス価格上昇率の高まりが必要で、それが確実だと思える時に利上げと言っていて、今回の会合で「実現する確度は少しずつ高まっている」という見方を示したが、あくまで少しずつで、そんなに簡単に実現することはない。

こういう市場と当局で思惑が違うもとで、相場は複雑に動いている。しかも、それだけではない。米国経済は堅調も、中国、欧州の景気軟化。日本の新NISAによる資金異動、米国でソフトデータ(主観的、心理的データ)とハードデータ(実、実績データ)の食い違いなどと本当に複雑な状況だ。日本は、物価高により名目(金額ベース)経済は拡大しているが、実質(数量ベース)経済はイマイチ。

以上のように、ファンダメンタルズが為替相場をどのように決めているのかわかりにくいもとで、以下、例によって、ドル円レートと米日金利差、ユーロドルと独米金利差、豪ドルと豪米金利差 を掲載する。

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