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427 米消費者物価 下がらない

2024年2月のCPIが発表になった。

2%の物価達成には、灰色のスーパーコアサービス(住居・エネルギーを除く)が赤点線まで下がってこなければならないが、その兆しは見えない。
黒の住宅(主に家賃)は下がってくると思うが、物価目標の達成が、見えなくなっている。

上図でもわかるが、家賃の上昇が大きい。
家賃の上昇は、供給が少ないという特殊事情があるので、その点はFRBも勘案するだろう。
特殊事情:高金利⇒多くは固定金利fで借りており、それを維持するために、買い替えをしない⇒中古住宅、賃貸住宅の供給がでない

なので、住宅を除いて物価を見る。ほぼ2%である。但し、パンデミック前は1~1.5%程度だった。そして、今回は2%程度であるが、そこから下がるメドは見えにくい。

インフレ再燃というほどではないかもしれないが、インフレ鎮静化が中途半端(不十分)なところで止まってしまった感がある。

これを受けて、利下げのタイミングは見えづらくなった。そして、長期金利は上昇、金利差拡大を反映してドル高。
一方、このことは株価には全く影響していないようだ。株価は利下げを要求していない。業績が伸びるかどうかの一点である。

今のところ、インフレ再燃⇒利上げ継続 というところまではないようだ。しかし、金利堅調、ドル堅調は続きそうだ。


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