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子どもがすきっ歯なんです…

大丈夫です!
これは人間の体に備わっている機能ですので基本的には心配いりません。

ということで、今日はお子さんの歯並びの話。

お子さんが生まれ、お乳を飲み、離乳食を食べるようになると、あらあら、ついに下の前歯が少しだけ見えてきたんじゃない?という時期に来ると思います。

そうなると乳児用の歯ブラシを購入!

子どもが虫歯にならないように、少しギザギザした小さくて可愛らしい前歯を一生懸命磨きますよね。私もそうでした。

そのうちどんどん歯が生えてきて、そのころには自分で歯磨きをするようになり、「あぁ、少しずつ成長してるんだなぁ…」なんて子供の成長を実感したりします。

ところが、子供の歯をよく見てみると何だかやけに歯と歯の間に隙間が空いている気がする…
いや、気がするじゃなく実際に隙間が空いてる!
しかも前歯に!!!

こんな風に感じて歯医者へ行かれる方は、とてもよくお子さんを観察されていると思います。
引き続きお子さんの口の中も大事にしてあげて下さい。
子どもの時期に口腔環境が決まると、大人になってから改善は難しくて、虫歯のできやすい環境になってしまうなんてことも可能性としてはありますので。

さて、話が少しそれてしまったのですが、この歯の隙間が大丈夫なのだろうかということですね。

ご心配はいりません。大丈夫です!

この現象にはちゃんと名前がついていて、

 「みにくいアヒルの子の時期(アグリーダックリングステージ)」

と呼ばれる自然に起きる現象なんです。

単純なことなのですが、子供の歯は小さいですよね。
大人の歯はそれより大きい。
では、歯が抜け変わるときに子供の歯の隙間に大人の歯が入りますか?

入るわけないですね。

つまり、大人の歯が入る隙間が自然とできているわけです。
正常な状態であれば隙間は歯の生え変わりによって自然となくなってしまうんですね。

なんとも不思議な現象が子供の口の中で起きているんです。
しかも、偶然ではなく自然に起きている、誰にでも起きる現象というのがすごいことだと思います。

人間の体は、成長に伴って骨格が大きくなっていくのが一番分かりやすいと思いますが、実は普段見えない口の中で、こんな素晴らしい成長過程が繰り広げられているんですね。

隙間が埋まってくれば、正常ならばきれいな歯並びが自然と形成されてしまうという、とても神秘的な現象…

なんだかわくわくしませんかw
(こんな風に感じるのは私だけですかね…)

ちなみに歯は「面」では「点」で接触しています。
隣同士でバランスを取りながら口の中に収まっているんですね。
さらに、唇、頬、舌で押さえることでその位置に留まっている・・・

ますます神秘的・・・www


さて、この歯並びがキレイに並んでいる状態は、体の左右のバランスがキレイに保たれる要因にもなっているんです。

つまり歯並びが悪い人は、それだけで体の左右のバランスが崩れてしまうので、背骨が曲がってしまったり、足の長さが左右で違ってしまうなど、骨格にまで影響することがあるんです。

さらに人によっては肩こりや頭痛の原因になったりするそうです。

ちょっと怖いですよね。

でも本当の話です。

ですから、ぜひお子さんが小さい時から歯を大事にしてあげて下さい。
そして歯並びが悪いようなら矯正をしてあげてほしいと思います。

大変高価な治療になりますが、お子さんが将来健康で過ごせるために最高の投資になると思います。

ぜひお子さんの口腔環境を今から守ってあげてほしいと思います。


余談ですが、歯科技工士はお子さんの小さい小さい歯も作ります!

一般的に銀歯と言われるものだと、5~10mmくらいの大きさしかありません。それをエバンスと言われる彫刻刀のようなもので形にしていくんです。
(本当はもっと複雑な工程がありますがあくまでイメージです)

こういう作業が嫌いな方からすると「ひーっ!」ってなって投げつけたくなるやつですw

私はこういう作業が楽しくてたまらないタイプです。

だから歯科技工という仕事が好きです!

自分の作ったものが患者さんの口の中で何年も使い続けてもらえることもやりがいの一つです。

だからこそ歯科技工を広く知ってもらって、少しでも歯科技工を認知してもらいたいと思っています。

もっともっと歯科技工について知ってもらって、歯の必要性を感じてもらえたら嬉しいと思います。


資産形成のために投資、健康のために歯へも投資を

To Be Continued...


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