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やる気にまつわる火の表現

私が英語学習コーチングをやっていて、いちばんうれしいのは学習者のやる気に火がついたときです。というわけで、今回はやる気にまつわる火の表現を集めてみました。

ignite

例:What ignites your motivation?  点火、着火、火をつけることです。車にも「イグニッション」という装置がありますね。「そもそもどうして英語を学びはじめたんだっけ」と過去を振り返ったり、「英語を使えるようになったら…」と想像したりしているときなどに起こります。

spark

例:That idea sparked my curiosity. パチパチと火花が散るように火がつくことです。ちょっとしたきっかけから興味や好奇心がわきあがり、「もっと知りたい」「やってみたい」となったときなどに起こります。学習者の顔は明るくなり、目が輝きます。

light a fire

例:A fire was lit in me. 燃えるほどの火をおこすことです。こうなったときの学習者には、学びたいことや学び方のアイディアが次々と浮かんでくるようです。それに対して「いいんじゃない?やってみれば?」と背中を押すと、元気に飛び出していきます。また、少しぐらい失敗しても、へこたれなくなります。

fuel

例:Failure can fuel your success. 薪をくべたり、燃料を注ぎ込むことです。自分の学習に必要な情報を自分で探し、それを積極的に取り入れ、手や口、体を動かすことで、さらにやる気が高まります。たとえばこちらから「こんなのあったけど、どう?」とリンクなどを渡すと、「どうしてわかったんですか?」と驚いてくれたりします。

on fire

例:She is now on fire and unbeatable. ぼうぼうと炎を上げて燃えている状態です。やると決めたことに集中できていて吸収力が高く、さらに見るもの聞くものから新しい気づきが生まれてくるので学びが止まらなくなります。学ぶことにすっかりハマって、楽しくてしょうがない。そんな受講生の姿を見守るのは本当に楽しいです。

explode

例:My brain is exploding with learning. 爆発し、エネルギーと熱がぶわっと外へ吹き出してくるような状態です。少し前まで「忙しいから無理かも…」なんて尻込みしていた受講生が、いつのまにか英語の動画を見まくり、本やサイトを読みあさり、気づいたことを Wiki にびっちり書き込んで報告してくれるように。そんな急激な変化も、見ていてワクワクします。

burn out

例:What do you do when you feel burnt out? がんばりすぎて消耗し、心身ともに疲れ切った状態になることです。日本語でも「燃え尽き症候群」と言いますね。英語学習ではあまりないかもしれませんが、たとえば留学をやりきって日本に帰国した途端、学ぶことが虚しくなってしまうなどというのは、燃え尽きに近い症状なのかもしれません。

extinguish

例:Extrinsic motivation can extinguish intrinsic motivation. 水をかけるなどして、じゅっと火を消すことです。はかなく消えうるものだからこそ、灯っていること、燃えていることが貴重で大切なのです。英語学習の火を消すものとしては、先生や教材との相性、環境など外的な要因のほか、学習者自身の考え方や気持ちなど、内的なものが関わっていることがあります。

pilot light

 例:Find your pilot light in the darkness. 種火。常についている小さな火のことです。一見消えたように見えても、学習者の内側には小さな火が灯っていて、いつでも大きく燃える準備ができています。少なくとも私はそう信じています。

rekindle

例:I hope these tips help you rekindle the spark in your learning. キンドルというと電子書籍が有名ですが、実は動詞でじんわり火をおこすこと。're-' が付いて「再び」の意味になっています。「やる気が出ない」と感じたら、どこをどう変えると再び火がつき燃え上がれるのか、考えてみてください。


Photo by Ian Talmacs on Unsplash

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