クレーマー観察日記

クレーマーってやつを遠目からまじまじと観察した。
午前中、スマホの機種変更をしようと思ってショップに行った。
iPhone14をやたらと買わせたがるスタッフの営業をなんとかかわし、目当てにしていた小さめのサイズの機種を無事にゲットした。
なぜあんなに新しいものを買わせたがるのだろう。本体代金はあまり変わらなかったから、売り上げ的にはどちらでもよさそうなのに。

スタッフが席を離れている間、ぼーっとしていると、店の入り口に、いかにも頭の悪そうな派手な服を着た背の低いおじちゃんがやってきて、
「どういうことだよ!こんなモン使い物になんねーんだよ!!なめやがってよ、ぶち殺すぞァ!!」と、女性のスタッフに対して凄んでいる。
まずこの時点で店中の人間が入り口に注目しているが、そんなことは気にも留めず、ギャーギャー騒ぎ続けている。
どうやら、数日前にこの店で購入したスマホが思うように使いこなせないらしい。スタッフが、具体的に困っている点を尋ねると、
「これはだめなんだよ!!すぐ、熱を持ちやがる!!どうなってんだよ!?」と叫んでいた。意外と表面的な問題だった。
マスクは一応していて、口は隠れていたから唾は飛んでいないと思った。

驚いたのは、その人は同い年くらいの女性と来ていて、指輪もしていたから、結婚しているということだ。
自分には理解の及ばないことは、この世の中にあふれている。

女性は、騒ぐ夫の横で静かに様子を見ていた。同じような服装だった。
女性としては、おそらく、スマホの解約なり機種変更なり代金の返金の手続きだったりをしたそうな、してやってもいいぞ、的な雰囲気がありそうだった。が、男があまりにも怒り狂って大声を出し続けていたから、傍観者になっていた。と勝手に解釈した。

怒る人は、ふだん、どんなセックスをするんだろう。
高校生の頃から、「キレやすい人」に出会う頻度が増えた。その中のどれも、20歳を超えた大人だ。男女問わず。
「叱る」ならまだしも、「キレる」はすごい。周りが全く見えなくなり、周囲に不快な感情をもたらす害悪行為。
自分勝手な子どもとやっていることは同じだけど、子どもよりも筋力や社会的地位がある分タチが悪い。



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