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KNOTFEST 2023 1日目 at 幕張メッセ レポ

KNOTFESTに2日間とも行ってきました〜
延期に延期を重ねたノットフェス。
入社式直前ということもあって迷ったんですが、やっぱりSlipknotは見たいと思ったので行くことに。
まずは1日目。
5時起床で幕張へ。
海浜幕張には8:30頃に着きました。
メッセでは他に入社式や大学の入学式も行われていたようで、それらの会場を尻目に黒服集団の列へ。
ノットフェスTシャツを買い、9:00過ぎに入場しました。
クローク2000円かつ出し入れ不可は痛いなーと思いつつ、荷物を預けてからフロアへ。
荷物検査のゲートを超えた先に広がるフロアとステージに感動してる最中に、耳栓をクロークに預けてきてしまったことを思い出し軽く絶望。
せめて出し入れは自由にしてほしかった…。
それでもとりあえず前の方に向かいました。

ASTERISM

オープニングアクト1組目はASTERISM!!!
平均年齢20歳そこそこのインストメタルバンド(直近の作品ではボーカルアリらしい)ということで、ちょこちょこ話は聞いていたのですが、これが良かった。
流石はインストバンドということで、ドラム、ベース、ギターの音のみでサウンドが構成されているわけですが、そのクオリティが高い。
まず、手数の多いフレーズを華麗にこなすドラマーと、7弦ベースを器用に弾きこなすベーシストの安定感が段違いでした。そして、ギターも上手かった。リズム面での安定感はもちろんのこと、音が気持ちよく伸びていたのも良かったです。
また、序盤は割とシンプルなプレイ中心だったのですが、後半でスウィープなどシュレッドもし始めてびっくり。これで20歳ってマジ????
堂々たる佇まいも合わせて信じられません。
後、音自体が良かったのもこのバンドにとってはプラスだったかなーと思います。やっぱ幕張メッセなので場所とかバンドによっては音が変に反響したり広がったりして何がなんだかわからなくなることが結構ありました。しかし、このバンドはシンプルな構成のおかげか、全パートの音がクリアかつ上手に棲み分けされていて聴きやすかったです。
途中で披露していたボーカル入りの曲(「METAL」)も申し分ないクオリティで驚かされました。この曲はシュレッドも多めだったし、テンポも速いしで前半にやってた曲とは少し毛色が違う感じ。
リリースされたばかりの曲ということなので、彼らの現在地はここなのかもしれません。
SLIPKNOTのカバー(「Before I forget」)もやってたのもあってか、フロアのウケもかなり良さそうでした。

Ailiph Dopa

2組目はAiliph Dopa!!!!
SOAD直系のニューメタルバンドだと言われたり、はたまた何故かブシロード関連のCMに起用されたりと様々な場所で話題を呼ぶバンド。ちょうど気になっていたところでした。
演奏したのは3曲ほど。最後は「Machu Picchu」でした。
ギターの方がランドセルを背負っていたり、ベースの方はピエロみたいなメイクをしていたりと、インパクトは抜群。所狭しと動き回るステージングもわちゃわちゃしていて楽しそうでした。
しかし、あまり音が良くなかったのが玉に瑕。ギターの音はこじんまりしていたし、ボーカルもラップ(的な)パートを中心に抜けが悪かったです。
「Machu Picchu」のホーン(?)のフレーズなど、印象的なメロディーが多いバンドだけにそこは残念でした。
それでも盛り上がりは凄まじく、この時点(午前10時ごろ)で既にサークルモッシュが発生していました。手を上げている人の数も相当でしたし、シーンでの存在感が伺えました。

我儘ラキア

3組目は我儘ラキア!!!!
4人組のアイドルグループ(!)だそうで、自分は名前だけは知っていたのですが、見るのは初めて。
アー写からはタイトかつビリビリしたステージの予感を感じていたのですが、予想は大当たり。
エネルギッシュかつキレキレのライブでした。
まず、流石はアイドルといったところか、メンバー4人の個性がしっかり確立されていました。
衣装から服装、振り付けに至るまでお互いに差別化されており、初見の自分でも個々のメンバーに惹きつけられるような魅力がありました。
後、ダンスを中心とした場を広く使うステージング自体にも驚き。当たり前なんですが、楽器がない分、メンバー全員がかなり自由に動けるんですよね。フォーメーションをしっかり組んでダンスとかはあまり無かったのですが、それでも新鮮でした。
また、カメラに抜かれた時の写りの良さにもびっくり。表情の作り方とかなんですかね、ライブ中しばらくスクリーンを見つめてぼうっとしてしまいました。
セトリとしては、1曲目の「GIRLS」以外はロック調の曲でした。特に、「GR4VITY G4ME」と「SURVIVE」は打ち込みとラップ、ラウドロックサウンドを上手に織り交ぜたサビに向かって上がっていくナンバーで、いいカタルシスを感じることができました。また、ショートヘアーの方のラップが良い味出してて良いアクセントになっていました。
音はバランスが良かったです。
バックバンドを起用したスタイルでしたが、バンドサウンドは抑えめだったため、メンバー4人の歌唱や打ち込みも埋もれることなくクリアに聴こえていたと思います。

THE冠

オープニングアクトのラストを飾るのはTHE冠!
この前のノットフェスでもこの辺の時間帯で見た気がします。
もう安定のヘヴィーメタルサウンド。いかにオープニングアクトと言えど、ノットフェスと言えど、こういうバンド1組は欲しいよね。
まあメッセなので、御多分に洩れずあまり音が良くなかったのが残念。せっかくのハイトーンがあまり良く聞こえなかったです。
「傷だらけのヘビーメタル」を聴くことが出来なかったのも残念。9/2にフェスを主催するらしいし、そっち行ってみようかな。

CVLTE

4組目、メインアクトトップバッターはCVLTE!!!
このバンドも名前は知っていたのですがあまりしっくりこずちゃんと聴かずに見ることに。
しかし、ライブで見ると印象がガラッと変わりました。
音楽性としてはオルタナティブメタル的サウンドにヒップホップの影響を受けたボーカルラインとエフェクトが加わっている、といった感じでしょうか。ラウドかつ軽快なテンポのバンドが多いノットフェスにおいては異色のダウナーなバンドでした。
そしてこの"ダウナーさ"がこのバンドの1番の魅力かと。終始エフェクトをかけたボーカルが甘めかつ艶やかに歌い上げる中、低音リフが怪しく蠢く様が、結果的に甘くも重厚という面白い世界観を作り上げており、サウンドが気づけば体に染み渡っていました。
また、このバンドも音の良さが味方したアクトでした。複雑なサウンドではありましたが、その分バンドサウンドの主張が抑えてあったため、結果としていい具合のバランスを保てていました。
フロントマンのカリスマ性が抜群だったのも印象的でした。ファッショナブルかつ気だるげ(語弊があったらすみません)で、ヴィジュアル系ファンとしては惹きつけられずにはいられませんでした。

ここから昼ごはんを食べにフロアの外へ。
この日食べたのはケバブ!!!
まあフェス飯王道ですよね。実際いつ見てもかなりの人が列作って並んでいました。
まあケバブは小ぶりだったので、おそらく700円のポテトが売れていたのかなーと思います。あれ価格にしては結構ボリュームありそうでしたし。

Red orca

昼ごはんを食べて、カラオケコーナー(客がカラオケ機器を使って自由に歌ったり演奏したりできるスペース)など見つつCrystal Lakeのためフロアに帰還。Red stageで待機しつつ見たのは今日8組目のアクト、Red orca!!!
RIZEの金子ノブアキ(dr)が中心となって結成されたバンドらしいです。
リハーサルとして思いっきり1曲やってからのスタート!!
しっかり"ミクスチャー"と言った感じのスタイルでした。
ラップ中心のボーカルやダイナミックなリズム、そこまで派手ではないながらも確実に主張する打ち込みや電子音など、自分がイメージするこのジャンルを体現したかのようなサウンドでした。
どことないRATMっぽさも自分の中のそのイメージを強めているような気がします。

Crystal Lake

そして9組目、Crystal Lake!!!!
個人的には2019年にツアーで見て以来。もちろんボーカルが変わってからは初めてです。
フロアの中盤、VIP席の横あたりで最初待機していたのですが、そこから前はもうぎっしり。後ろもかなり人が詰まっていました。
もちろん既にマンウィズ/Slipknot待機勢がいたということもありますが、それにしてもここまでのバンドとは違う異様な熱気を感じました。
さあ何でライブが始まるかと思ったところで突如始まる「DISOBEY」。このバンドもリハをやってくれました(笑)
その後一旦はけてからもう一度ステージに上がって始まったのは「Hail To The Fire」!!!!
新加入のJohn(vo)やYD(gt)のMCを交えながら、アルバム『Helix』からの曲を中心としたセットリストでした。
彼らのライブはまず、雰囲気からしてビッグでした。確かに彼らに対する期待値が高いのはフロアを見て分かったつもりでしたが、ここまでのオーラがあるとは。ステージのシンプルな進行や個々の立ち位置など、とにかく一挙手一投足からスケールの大きさを感じさせるライブでした。
そして注目の新ボーカルことJohnですが…流石はメンバーの人選。めちゃくちゃ馴染んでいるどころかさらにブルータルになった印象。特にガテラルがよく響いていました。また、キャリアのおかげか、ライブ中の煽りなども慣れていて良かったですね。早く彼込みでレコーディングしてほしいところです。
他メンバーもタイトで、「AEON」や「Apollo」ではキレの良さが光っていました。まあそこは前にライブハウスで見た時の方が良かったんですが。何度も言いますがやはり幕張メッセなので、音がぼやけてしまいデジタルかつタイトなプレイを主にするバンドにはどうしても合いません。それは去年のダウンロードの時のCode Orangeを見た時も同じでしたし。
それはさておき、良いライブでした!Johnのパフォーマンスがこちらの期待値以上だったのが嬉しかったですね。また見たいです。
余談ですが、フロアが「AEON」でノリ損ねていたのは面白かったです。ヘヴィーなのはいいけどあそこまでくるともう腕組んで頷きながら音浴びるしかないですよね。Crystal Lake、邦ロックフェスとかにも結構出演してる印象ですが、他のバンドのファンには一体どういう目で見られてんのかな。「AEON」の勢いを感じながらそんなことを考えました。

この後も少しフロアの外へ。
大体カラオケフロアにいました。やはりSlipknotやホルモン辺りを歌っている人が多かったのですが、中にはAll That Remainsや摩天楼オペラなどを歌ってる人もいて面白かったですね。
結構な時間ぼーっと見入ってしまいました。

ENTER:SHIKARI

12組目はENTER:SHIKARI!!!!
見るのはもちろん初めて。
元々名前は知っていたのですが、ポストハードコアか何かかなあと思って聴かずじまいでした。
それが今回ノットフェスに出るというので予習をすることになったのですが、まあこれが面白い。
確かに初期は典型的なポストハードコア/メタルコアといった感じなのですが、最近の作品ではエレクトロやポップの要素も上手に組み込んでいて、とてもキャッチーかつ明るいサウンドを作り出しています。そのため、これがライブではどう化けるのかなーと楽しみにしていました。
結果、思っていたよりも骨太かつどっしりしたライブでした。
とは言っても、美しいハーモニーは音源同様映えていて、バンドサウンドがそれを支えるように重厚になっていたのが印象的でした。まあロックバンドのライブあるあるではありますが。
MC含めたパフォーマンスは日本語も交えたかなり気さくなもの。これは個人的にイメージ通り。この曲調で厳ついライブはまあやらないでしょう。
予習時に惚れた「(pls) set me on fire」が聴けて良かったです。ヘヴィー路線も好みなんですが、あまりのメロディーの美しさにガッツポーズしてしまいました。てかこの路線ならサマソニとかもいけそうですね。

THE ORAL CIGARETTES

In Flames、Triviumのための待機中に見たのは本日13組目のTHE ORAL CIGARETTES!!!
マンウィズやホルモンと並んで今回出演するアクトの中で1番大衆に膾炙しているアクトの1つではないでしょうか。自分の友人にこのフェスに行くことを伝えた時に出演者一覧を見せたら「あーオーラルいるじゃん」って言ってましたし。
さて、そのオーラルですが、やはりアウェー感は感じていたらしく、「アウェーだって聞いてたけど楽しそうで良かった」といった感じのMCも交えながらのライブでした。
元々の彼らのディスコグラフィーを知らないのでまたあれですが、確かにダーク目の曲が多かったかもです。これもライブ前からこういったセトリで来るはずという情報が流れていましたがその通りでしたね。
音としては弦楽器隊はアレでしたが、ボーカルの抜けがよかったのは重要かなと。個人的に初見でもボーカルを主としたメロディーが追えればいいのですが、それもあまり追えないと厳しいので。
あと、「狂乱 Hey Kids!!」の存在が大きかったですね。オーラル自体をあたり知らない自分でもテンション上がりましたし、あのような知名度の高い曲を持っているというのは、こういう場でも強いんだなということを再確認しました。そもそもよくできた曲ではあるのも大きいんですが。割とフレーズや構成はコロコロ変わるのに一貫して歌いたくなるキャッチーさを保っているので。

In Flames

打って変わって登場したのは本日14組目のIn Flames!!!!
先に言ってしまうと、個人的には2日間通してのベストアクトでした。
まずなんと言ってもセトリが素晴らしい。
ここ最近の作品の中でも会心の出来の『Foregone』から「The Great Deceiver」で幕を開け、そのアルバムからはもちろん、旧譜からの曲も交えつつ飛び出したのが「Behind Space」(99バージョンかな?)。あまりの衝撃に雄叫びを上げてしまいました。そして、その後も「Only for the weak」や「I Am Above」(サビのシンガロングが最高でした)が続き、最後はまさかの「Take This Life」。自分はこのバンドのアルバムの中で1番好きなのが『Come Clarity』なので、感無量でした。今回のツアーではちょこちょこやってるらしいということは知っていたのですが、毎回やってるわけじゃなさそうだったので半分諦めてたんですが良かったですね。
「スウェーデンの外で初めて俺たちを受け入れてくれた国の一つが日本なんだ」というMCからの「Behind Space」の流れも胸熱でした。そりゃアガるって。
音もめちゃくちゃよかったですね。耳栓がいらないくらいの音量で、その中に全ての音が完璧に整っているバランス感が至高でした。個人的に音量はこれくらいでいいです。マジで。爆音でボワボワするより、少し小さい音でも細かい演奏の機微とかが分かる方が嬉しいので…。実際今回もリフの刻みがズクズクとしっかり聞こえてテンション上がりました。
まあしかし、Anders Fridén(vo)が所々歌いづらそうなのは気になりました。特に後半、高めのスクリームのところはほぼ歌ってなかったのではないでしょうか。気がかりです。

MAN WITH A MISSION

またもや反対側のステージを見つめていたら登場したのは今日15組目のMAN WITH A MISSION!!!
まずめちゃくちゃ人気あることに驚きました。まず会場内のマンウィズのマーチを着た人の割合が結構高かったし、加えてそのファンの年齢層が高めだったのも印象的でした。マンウィズって絶対的なヒット曲には欠けるイメージがあるんですけど、なんでこのファン層が形成されたんでしょうか。
続いてライブですが、まあ2019年のダウンロードで見た通りかなと。音はあまり良くなかったのですが。ほんとどうにかならんのか、メッセ。
途中で「Thunderstruck」のカバーやってたのは粋でしたね。こういうフェス以外でやってるんでしょうか。
あと、カメラが徹底してメンバーの顔を映さないようにしていたので、ドラマーくらいしかまともに顔見れなかったのはシュールでした。

Trivium

さあ16組目はTrivium!!!
高校生くらいの頃から「Strife」やアルバム『Shogun』に触れてはいたんですが、いまいちハマりきらなかったバンド。しかし、ちょっと前にニューアルバムを聴いたら完成度の高さに驚き、結局その後全アルバム聴きました。
さて、そんなTriviumを初めて見たわけですが、まず演奏がタイト。出音がいいのもあるのでしょうが、音の粒が揃っていてアンサンブルがバッチリと噛み合い、ソリッドな印象を受けました。やっぱりメタルコア〜スラッシュメタル〜ヘヴィーメタルを行き来するような音楽性なので、こういう風にリフとリズム隊がしっかりハマると活きますね。
セトリも良かったです。
『Ascendency』収録の「Rain」からライブがスタートし、新譜の曲やその1枚前のアルバムの曲、そして往年の名曲「Strife」や「In Waves」といったナンバーも組み込んだ選曲。個人的にはサークルモッシュ煽ってからの「To the Rats」が1番テンション上がりましたね。あの高速刻みリフ聴きながら走ったら絶対楽しいでしょ、と思いつつモッシュの起こらないPA席横で拳を上げてました。
Matthew(vo,gt)の旺盛なサービス精神も良かったです。サッカー日本代表のユニフォーム着て出てくるわ、自分が岩国生まれで母親が広島出身であることをちゃんと2回言うわで煽れる日本愛を表現してくれました。ほぼ日本語でMCしてたのも印象的でしたね。この一本しか日本でのライブはないのに、ここまで頑張ってMCを覚える気合いに敬服。Ibrakiの件もあるし、47都道府県ツアーしたいって言ってるらしいし、もう日本住んでくれていいのよ。
演奏そのもののクオリティは高いし、盛り上げるのも上手だしで流石のTriviumでした。まあ個人的には最近の曲の聴き込みが足りていなくて細部は楽しめなかったのが残念ですが…。次からはもっと体にリフを染み込ませてから来ようと思います。あと他のバンドと比べてオーディエンスのリアクションが低めだったのも気がかり。いや、盛り上がってはいたんですが、Triviumならまあ1日目の客層とは絶妙にマッチしないですよね…。

Slipknot

大トリを飾るのは…Slipknot!!!!
予定通り19:50頃に暗転し、不気味なSEと共にババーンと写し出されるロゴ。もう最初っから猟奇趣味的激烈音楽集団すぎる。
ライブは「Disasterpiece」からスタート!!
セトリはバランス良くて最高。
1stから最新作まで満遍なく演奏し、ヒット曲は外さない。順番も、5曲目に「Before I Forget」で暴れさせたと思ったら7曲目には歌える「Dead Memories」を仕込んでくるなど、オーディエンスのリアクションを完璧に予想した仕様。こういうとこ流石エンタメとして徹底しているなーと思いました。アンコール前ラストの方でコリィが"One more song!"って言いながら毎回曲始めてたのも最高の振りでしたね。またその導入で始まるのが「Duality」や「Custer」、それに「Spit It Out」なのがまた…。
アンコールは「(515)」の不穏なサウンドで幕が開き、鋭くもおどろおどろしいリフで始まったのは「People=Shit」。ここまで長丁場、体全体が限界を迎えていたのですが、ここは全力で飛び跳ねました。もちろんサビも全力で歌いながら。中学生くらいの頃からこの曲の爆発的なエネルギーとヘヴィネスに心酔していたので、生で音圧を全身に浴びながら絶叫できたのは流石に嬉しかったです。その後の「Surfacing」で締め。この曲のイントロも一発でDNAから声が出ました。やはり1st〜2ndくらいまでの得体のしれない怪しさに惹かれたので、この頃のサウンドが一度鳴ると自然に声が出てるんですよね。それもハイな感じの嬌声みたいなものではなく、肺の底から漏れ出たような深い声が。
セットが前までのバンドと比べて急に豪華になっていたのは、このバンドのショー的側面を強く感じさせてくれました。パイロはもちろんのこと、高い位置にもメンバーが配置されていたり(まあそもそも人数が多いというのもあるが)、小さいスクリーンが設置されていたりと視覚的にも派手なステージでした。しかし、いくら派手なセットでもそこはSlipknot。照明は全編通して赤系、スクリーンでは炎のイメージを演出、そして蛆虫の蠢く映像を映したりと妥協のない表現。Knotfest自体のコンセプトが”ダーク・カーニバル”だということは耳にしていましたが、正にそれを表すようなステージセットでした。
音は、正直1番後ろの方で聴いていたのであまりよく分からなかったです。まあ、極端にボーカルが聞こえないといったこともなかったですし、全体的に纏まっていたので気にはなりませんでした。Slipknotには美しいギター・アンサンブルとかは無い代わりに、混然一体となったなんだか分からないサウンドが放たれているため、むしろある程度纏まっているくらいの状態がちょうどいいんですよね。
そしてフロアの盛り上がりも流石のもの。正直今日は結構帰っちゃう人いるんじゃないかなーと思ってましたが、そうでもなく。フロアの埋まり具合は(トリなので当たり前っちゃ当たり前ですが)この日1番だったかと。Slipknotのスケール感を見せつけられましたね。マンウィズやオーラルなど、この日のアクトの方がメタルからは距離があったにもかかわらず、ここまで人を惹きつけられるとは。もちろん頭では理解していましたが、こう目の前でそれが証明されると、改めて驚かずにはいられませんでした。
まあ後ろで見ていたので、流石に周りの人はぼんやりと見ている人が多かったのですが。まあ気力とか終電とか色んな問題あるしね…。
あと、今回改めて気づいたのですが、Slipknotはシンガロングで盛り上がる曲が少ない。いや、サビは歌える曲(「Psychosocial」など)や掛け声を入れられる曲(「The Heretic Anthem 」など)はあるのですが、基本歌いにくいフレーズが中心です。そんなバンドが世界、そしてメロディー至上主義である日本でここまで人気がある現状。もちろん時代が味方したというのもありますが、この暴虐的なサウンドと暗いイメージで何故ここまで人気が出たのか。卒論のテーマにするべきでした。
何はともあれ、流石トリ、そして主催者の貫禄でした。このバンドを凌駕するステージング、そしてスケール感を持つバンドはなかなかいないでしょう。いいもん見れました。

Slipknot終了後はクロークの荷物を回収し、急いで海浜幕張駅へ。なんとか23時前には最寄駅に辿り着きました。

まとめ

以上、KNOTFEST1日目でした!
初日から国内アクトから往年のメタルバンドまで様々なアクトを見ることができたのは良かったですね。
毎回KNOTFESTとかオズフェスとかのメンツが発表されると結構燃えたり燃えなかったりしますが、個人的にはこのごちゃごちゃ感は割と好きなんですよね。例えば、オーラルなんてこういう場がなければ見る機会なかなかなかっただろうし。
それでも、一日目から比較的ヘヴィーかつダークよりに固めた布陣かなとも思いました。円安で海外勢をあまり呼べない以上、国内アクトでしっかりコンセプトを固めなければ、という意図があったのではないでしょうか。自分は見れなかったのですが、この日は他にBAND-MAID、Survive Said The Prophet、Rottengrafftyが出演していて、それを鑑みてもかなりカッチリした印象。オーラルがアウェー感を抱くのもわかります。
まあ、とりあえずこの日のベストアクトはIn Flames!!!!

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