見出し画像

X-S20|トラベルカメラ(説明編)

小さくて軽いのに、全部入っているカメラ、FUJIFILM X-S20。

※今回は説明編、次回は撮影編となります。

このカクカクしたデザイン、かわいい。

買った経緯

2023年5月にXsummitバンコクで発表されたX-S20、最初に見た時はエントリーモデルだし、動画やVlogに特化したイメージだったので自分向きじゃないなと感じた。

しかし、発売前にデモ機を触らせていただく機会があり、これは良いかも!と速攻予約を入れ初期ロットを確保した。

結果して、その行動は正解だったようで、その後予想以上の反響に供給不足・受注停止という流れで最近まで手に入れにくい状況が続いていた。

XシリーズSライン

供給不足も解消し最近このカメラを持っている人をよく見かけるようになったけど、買った人からは思ったより良いという感想をよく聞く。私も同感。

X-S20という名前のとおりX-S10の後継機なワケですが、X-S10の持つエントリー機なイメージが払拭され、ProでもTでもHでもないSラインという独自ポジションを確立させるカメラになっているように感じます。

ちなみに、富士フィルムによると、Sラインには、
「Small&Slim」(小型軽量)、「Secure」(握りやすいグリップ)、「Stabilization」(手ブレ補正)、「Simple」(シンプル)
の4つの意味が込められている、らしい。

”引き算と足し算”

X-S10を過剰なスペックを削ぎ落とした「引き算の上手なカメラ」と呼ぶとしたら、このX-S20は「引き算と足し算がよくできたカメラ」と呼んでいいと思う。

キットレンズXC15-45mm/3.5-5.6は、値段以上の使いやすさ

詳細なスペック比較は、そのようなサイトでご覧いただくとして、

<引き算>
・ファインダー、操作ボタン類はX-S10譲りの標準的な仕様(強い感動はない)
・撮像素子はX-Trans CMOS 4とひと世代前(十分ではある)
・防塵防滴・耐低温には非対応(激しい現場に持ち込むのは躊躇う)

<足し算>
・バッテリーが大容量に(電源のことを考えなくて良い)
・最新エンジンによる被写体検出AF(どんな被写体でも怖くない)
・最大7段の手ブレ補正(どんな場所も怖くない)
・動画・vlog機能がハイクラス同等レベル(個人レベルの撮影なら十分こなせる)

になるだろうか。

X-H2やX-T5より後に出たモデルだけに、Sラインとして何を引いて何を足せばいいか的確に判断できたのだろう。製品ポートフォリオの観点からも、リリースタイミングに恵まれたラッキーなカメラと言える。

細部を見てみる

X100Fと同じくらいの幅

私の所有するX100Fと並べて置いてみる。
レンズが交換できるのにこのコンパクトさ、しかも画像のレンズ込みで626gと驚くほど軽い。これなら、持ち運びが苦にならない、周りにも威圧感を与えない。友達に一人はいる一緒にいて気持ちのいいヤツ、そんなキャラクター。

バッテリーはX-H2やT5と同じ大容量タイプ

グリップの中には、従来より大容量のバッテリーNP-W235が入っている。
公称値で800枚ほど撮影できるということで、朝から夕方まで撮影してもよほどのことがない限り保つだろう。動画を回す際も時間を気にしなくて良い。

グリップ横に3.5mmヘッドフォン端子もあり、動画性能も高い。

モードダイヤルにvlogモードが独立してあるのがウリ。
軽量コンパクト、バリアングル、被写体認識AF、で自撮りも気軽に撮影ができる。ちょっとした動画を撮るならX-S20はとても良い選択肢になる。
実は、小さくてすごいヤツ。

ポップアップ内蔵ストロボが嬉しい

記録用にあると便利な内蔵ストロボ、カメラ慣れしていない人に撮ってもらうシーンも想定されている。また、左肩のダイヤルで19種類のフィルムシミュレーションが選べるのも写真の楽しみを広げてくれる。
こういうところは、こうあるべきに縛られるフラッグシップではできない芸当、カメラも人間と同じように求められる役割がある。

つまり、トラベルカメラ

X-S20の特徴を言葉にするなら「いつでも、どこでも、誰でも、いくらでも」。
つまり、旅や日常の中で活躍するカメラ。
一般の人がスマートフォンで撮るようなシーンも、このカメラならより楽しくより美しく撮れますよ、富士フィルムからそんな提案が聞こえてくる。

旅のお供に、おひとついかがですか?

以上、簡単だけど、手元に来て半年くらいたったX-S20について書いてみました。

次回実際にX-S20を持って旅に出た写真とともに、このカメラについて語りたいと思います。果たして、X-S20はほんとうに最強の旅カメラなのか?

更新お楽しみに!


この記事が参加している募集

カメラのたのしみ方

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?