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ギックリ首たるもの

皆さんは知っているだろうか、ギックリ首という存在を。

鈍く痛く辛い。
発症すると三日間くらい首が終わる。

首に全ての活力と精力を持っていかれてものすごく疲れる。

とにかく嫌な痛み。
湿布を貼ったりストレッチしたりしても中々治らない。

しかも一度かかると癖になり、激しめの運動をすると再発するときがある。

僕はこのギックリ首と中1のときから戦っている。

僕のギックリ首が発動するトリガーは2つある。

まず1つ目は、寝転がっている体勢から立とうとするとき、かっこつけてネックスプリングをするとギックリ首が襲ってくるときがある。

ネックスプリングを知らない人は調べてください。
なんか仰向けの状態からかっこよく跳ね起きるやつです。

僕はギックリ首のせいでネックスプリングを封じられている。
つまり人前でかっこよく起き上がることができないのだ。

もし街中で無様にこけてしまったらどうしよう。
こけた後にネックスプリングで起き上がれば無様さを帳消しにできるのに、僕はギックリ首のせいでそれができないのだ。
いや、ここはギックリ首覚悟で無様さを帳消しにするべきか。

いや待てよ、こけた後にかっこつけてネックスプリングをしたら逆にださくないか?

(、、こいつこけたからネックスプリングしたんじゃないか、、ネックスプリングすることによってこけたことのダサさを払拭しようとしてるんじゃないか、、)

とか思われないか?

それならハナからこけたダサさにあらがわず、ネックスプリングをするべきではないか。

でもネックスプリング自体はかっこいいはず。
じゃあそんなこと思われようがかっこいいことをしてることに変わりはないのか。


やばい迷宮入りした。


ギックリ首さえなければこんなことも考えなくて済むのに。


そして、2つ目のトリガーについてだが、これには最近気付いた。

そのトリガーとは、遠投だ。

最近レーザービームの練習をすることが増えたので、ギックリ首になる回数も極端に増えた。

レーザービームを知らない人は調べてください。
なんかボールを遠くから低空かつ高速で投げ返すかっこいいやつです。

ギックリ首になるリスクがあるのに遠投は中々やめれない。
万波のようなレーザービームを投げれるようになりたいから。

あんな鋭く正確で爆速のレーザービームを投げれるようになったらとてつもなくモテるはず。

僕に足りないのはレーザービームだ、間違いない。


ちょっと脱線したので話を戻そう。


とにかくギックリ首は邪悪な存在なのだ。

最初にギックリ首を発症したのは中1の昼休み。

教室の後ろの方でネックスプリングを練習していたら突然、左の首筋に激痛が走った。

(痛っ、、何これ、、感じたことない痛みなんですけど、、)

焦った。
どうすることもできないのでとりあえず廊下を歩きまわった。

揉んだりほぐしたりしても痛みは治まらない。

保健室に行くのは恥ずかしかったので、その日はなんとかやり過ごした。

それからというもの、ネックスプリングをすると3回に1回はギックリ首が襲ってくる。
しかも痛くなるのは決まって左の首筋、右は今まで一度もない。

僕はギックリ首になるのを恐れてネックスプリングを封印した。

封印してからは安寧の日々が続いた。

平和で豊かで安らかな日々、ギックリ首におびやかされない生活。

そんな生活に急に亀裂が入った。

そう、レーザービームのせいで。

油断していた。

今まで一度もなかったのに。

だって右で投げるんよ?右で投げるのに左の首筋痛めると思う?おかいしいよこんな世界、理不尽すぎる。

でもレーザービームの練習はやめない。
万波になりたいから。

あ、万波を知らない人は調べてください。
日ハムの選手で主にライトを守ってます。
こないだオールスターでMVPを取ったかっこいいやつです。


ちなみに僕は、2年ぐらい前からギックリ腰も患っている。

もうこうなったらなんでもこいだ。

全ギックリを制覇してやろうと思う。

次はなんだ?ギックリ足か?ギックリ手か?それともギックリ顎とかもあるのか?

なんでもかかってこい。

僕が全世界の全ギックリを受け止めてやる。


もう僕に恐いものはない。

もし街中でこけたら迷わずネックスプリングで起き上がることにしよう。

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