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家族が俺たちを変える。

A

極めて個人的な文化活動で飛行機で海外行ってました。そこの搭乗前から到着までで一気見してしまいました。空港で見るアニメの良さは果てしないです。空港でアニメ見るために海外行くと言い切っても問題ないと思います。そんな今回はこちら、12話で完結でサクッと見れました。王道にまっすぐで見応えもあり大満足なアニメ体験でした。放送時期のせいで割を食った印象です。

感想

狙ったターゲットは逃さない。
そんな男2人の殺し屋バディが、4歳の女の子を引き取るハメに。
新たに始まったのは、ホット&クールな男2人組と
天真爛漫な女児との家族生活
どんな仕事もこなす2人でも、1人の娘に悪戦苦闘。
食事の世話から遊びの相手、保育園の送迎などで大慌て。
それでも仕事の依頼は断れない。
さらに、女の子2人が始末した
極悪マフィアボスの隠し子だったのだ・・・!
果たして、仕事と育児の両立は可能なのか?
そして、仮初めの家族に幸せは訪れるのか?

TVアニメ「Buddy Daddies」公式サイト より引用

あらすじだけ書くとSPYFAMILYの臭みがあります。SPYFAMILY1期直後の放送開始(2023年1月)だったこともあり2匹目の泥鰌感が強く出たのは自分が当時食指が伸びない原因でした。実際に見た後にはそんなことがないのですがミリとアーニャは完全に系統は一致しています。そこまで子供のキャラクターが得意じゃない自分はアーニャ直後のミリを受け入れられなかったのでした。確かに、心の声が聞こえてしまって自制が効くアーニャを見た後に普通の4歳児のミリを見たらウザったく感じるのは無理はありませんでした。とはいえ、今このタイミングにしたおかげでミリのノイズがそこまで頭をつんざくことはなくてさらには積み重ねることで愛おしさすら湧き出てきました。この点はこの作品の良さの1つでないかなと思います。

殺し屋が子供を預かるとか死ぬほど擦られてる気がする設定でしたが最後まで感情が揺さぶられる展開でした。今作品は一騎と零の殺し屋2人にフォーカスを当てたのが良かったです。最初は戸惑いを隠せていなかったミリとの共同生活だったのに実の母の元に戻ったら完全に空の巣症候群のやつでした。

変化が裏のテーマの作品に感じます。過去に苦々しい思いを持ち、どこが冷淡な一騎と零がミリとの出会いを通じて変わろうともがく姿はめちゃくちゃ良かった。実の母親に引き取らせる直前の遊園地はペーソスがしっかりで作品として箔がつきまくりでした。最後に背中を向けて去っていく零を撃てなかった実の父親も変化という点で示唆に富んでいました。

エピローグは観ている自分もグッときました。何ならここで5ポイントです。あんな4歳で天真爛漫だったミリが高校の制服を着ているってまじでヤバすぎ。心温まらん方が無理がある。見てる側も知らぬ間にミリを成長を見守るおじさんになっていたという幸せなオチ。12話だけ見てこんな気持ちになっちゃう時点で、自分が育てた子が成人になってそんで結婚なんかしたら泣く話でほんで変な恋人なんか連れてきたらぶっ殺したくなるよね。

ありきたりは設定から家族の暖かさと強さを感じられた隠れた名作。ミリが健やかに成長してくれてこちらと一安心です。今回は26歳のタイミングで感じた内容を書きました。この作品を10年後に見たらその時はどう感じるのでしょうか?この時は今より変われていたら良いのですが。。。


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