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スパイスでがちがちのインドカレーやと思ったら実家のお母さんが作るカレーライスやった。

B

SPYFAMILY、チェンソーマンの系譜のジャンプ原作のアニメ化です。前述した2作品より周囲の盛り上がりはやや小さい印象ありましたが作品の質はひけをとらない良いアニメだったと思います。個人的には中身が自分の中に定義している少年ジャンプ観にかなり近かったのも良かったですね。

感想

時は江戸時代末期。
抜け忍として囚われ死罪人となった元・石隠れ最強の忍“画眉丸”は、
極楽浄土と噂される島から「不老不死の仙薬」を持ち帰れば
無罪放免となれることを告げられる。
画眉丸は最愛の妻と再会するため、
打ち首執行人“山田浅ェ門佐切”とともに
仙薬があるという島へ向かうことに。
島に上陸した画眉丸と佐切に立ち塞がったのは、
同じく仙薬を求める死罪人たち。そして、島に潜む未知の生物、
人工的で不気味な石像、島を統べる仙人たち……
謎多き島で、果たして画眉丸は仙薬を見つけ出し、
生きて帰ることが出来るのか——!?

「地獄楽」公式サイトより引用

あらすじ書いてて気づいたことなんですが、江戸時代後期の設定でびっくりしました。ジャンルとしてはスチームパンクに近いものがあるかと思います。作中では普通に”スタミナ”とかの横文字が飛び交うのでどの時代かがわからなくなります。これは全く重要なことではなく枝葉な話なので気にすることはないですが一度感じるとずっと離れられなくなるのは面白かったです

かなり設定は色物感が出ているように思えますが、物語は王道な少年ジャンプ物です。すっごい量と種類のスパイス使ってカレーが作られて身構えたけど食べてみたら実家の母さんが作った味みたいな表現が自分としてはしっくりきます。それぞれの犯罪者と執行人がコンビになって仙薬を探すまでの過程は人間物語がありながらもちゃんとドンパチもしてくれて満足度高め。それぞれのコンビがそれぞれの事情が抱えていたのでキャラ被りや渋滞もなくて良い。登場人物が多いが故に多くなる情報量を上手く処理しながら構成をしてて良かったです。ありきたりで申し訳ないですが個人的には杠と仙汰のコンビが好きです。どちらかといえばあまりバディよりも生徒と引率の先生な関係性に寄ってました。別にそれはそれでよかったんですけどこれが最後の前フリとしてめちゃくちゃ効いててジーンと来てしまいしまた。

それで、犯罪者は重罪人なのでめちゃくちゃ強いです。それも色んな種類の強さです。結局のところ、強いキャラを集めておくと滾ります。自分はワンピースの頂上戦争編に似たワクワクで作品全体が覆われてました。

今回はアマプラとネトフリのみの配信で世間人気はそこまで振るってませんでしたが作品自体は良質でこれで終わるのは少し勿体なく感じるレべルです。少年ジャンプを感じたい人は是非試しに視聴してみれば?実家のお母さんが作ったカレーみたいな安心感を感じれるかもしれません。そして2期も期待ですね。

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