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「点」「線」「面」の視点で経営を見る

目に見える内容は、時間的、空間的な視点で見え方が異なり、見る人によっても見え方が変わります。この「見え方の違い」を理解する方法のひとつに、「点」「線」「面」の異なる視点で見てみる、があります。
このアプローチは、ある特定のタイミングで何が起こっているのか(点)、その状態がいかに持続的であるか(線)、そしてそれがいかに多方面の個体に影響を及ぼしているか(面)、という3つの視点を、使い手に提供します。


既にお気づきのことかと思いますが、きづなPARKは、経営状態を「点」と「線」で把握することで、経営の問題点を可視化します。また、きづなPARK内の業界平均値との比較などは、「面」の視点を提供しています。

以下では、これらの視点が実生活の具体的な場面でどのように作用するかについて、見ていきます。

スポーツイベントを例に考えると?

サッカーの試合について考えてみてください。キックオフの瞬間を取り上げると、それは「点」の表現となります。特定の日時、場所、プレイヤーの陣容や、その時点での戦略など、すべてがその「点」に集約されます。
「線」で見ると、試合の展開やチームの戦略、選手のパフォーマンスの変化など、90分間という時間に起こる出来事や状況変化の経過が考慮できます。今、この時点でシュートを外した(点の視点)が、それがその後、その選手、チーム全体に、どのような影響を与えるか、というのが「線」の視点になります。
最後に「面」の視点では、観客全体、サポーターの反応、感情、経験など、試合が結果として与える全体の影響を捉えるイメージです。どのチームが勝利を収めるに至ったのか、結果としてどのようにそのチームやサポーターに影響を与えるのかなど、試合全体で生じる動きを把握しようとする視点です。

プロジェクト管理を例に考えると?

ビジネスで行われるプロジェクトでも、この考え方を適用することができます。プロジェクトのステータスミーティングを「点」、プロジェクトの全体の進行を「線」、そして組織全体としてのプロジェクトの影響を「面」とすることができます。
それぞれの視点でプロジェクトを概観した時、とらえ方が変わってくることが想像できるのではないでしょうか。

都市計画を例に考えると?

最後に、都市計画の例になります。「点」は特定の建設プロジェクトや交通問題など、その瞬間を捉えた考え方になります。
「線」は都市の長期的な発展と変化など周りへの影響を考慮した考え方を表します。
「面」は都市の住民全体、環境全体に及ぼす影響を表します。昨今、サーキュラーエコノミーなど、長期的に持続可能な、環境に配慮した考え方が重要な視点となってきています。影響範囲をすべて把握することは不可能ですが、子孫に地球を残すという視点は「面」の視点のひとつになると思います。

最後に

以上の3つの例から、物事を「点」「線」「面」の視点から捉えることで、更なる洞察を得ることができそうな感覚を感じていただけたのではないでしょうか。
「点」「線」「面」の視点から捉えるということは、一見単純な考え方のように見えますが、この視点の切り替えが、別の側面からの考えを促す役割を担うため、結果、私たちの視野を広げ、場合によって視座を高める効果が期待できます。

冒頭で述べたように、きづなPARKは「点」「線」「面」の視点で、ユーザー企業の経営情報を可視化しています。
きづなPARKがユーザー企業の皆様の経営改善に、更に役立つよう、きづなPARKを改良していきます。

きづなPARKへのご意見、お問合せは、お問い合わせフォームより、お気軽にお問い合わせください。


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