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奈良にたどりついたお話。

10月から奈良に住むことになりました。

奈良市内の、奈良町(ならまち)というエリアにあるお店で働く予定なのです。まだ具体的にどんなことをやるかは分からないけど、そのお店にある商品(洋服やうつわ、食べ物)は大好きなので今からとてもわくわくしている。

この話を、久しぶりに会った友だちにすると「え!なぜ......奈良?」とよく聞かれる。もともと奈良には知り合いが住んでいたとか、そういうつながりは全くない。ただ、最近知り合った人たちの縁がつながって「奈良にたどり着いた感じ」としか説明しかできなくて、この話をするとさらにポカンとされることが多い。

でも、この、「たどり着いた感じ」が今の私の状態を説明する、とてもしっくりくる言葉だなぁと思う。次の働き先を考えていたとき、会社名や分野から探すのではなく「こんな人と働きたいな」と「こんな空気のところ(場所の雰囲気)で働きたいな」のイメージがはっきりと頭の中にあった。言葉にするとボヤッとしちゃうけど、この景色は私なりにちゃんと見えていて、そのイメージに近いところをたどっていったら、奈良のとある会社にたどり着いた。


今までずっと神奈川・東京エリアに住んできて、修学旅行でしかいったことがない場所、「奈良」に住むって決して小さいことではない。少しは悩んだし、知らない土地だから不安もあった。でも、ここ最近何回か奈良へ通って、実際に働く人たちに会ってみると、会えば会うほど昔から知っていたような感覚になって、不安な気持ちは薄まっていった。
一番大きかったのが、最初にかけてもらった言葉。今でもずっと心に残っていて、決断を後押ししてくれた大きなきっかけになった。

『僕たちはものを売ることが目的じゃなくて、本気で人の心を動かしたいと思っている』

動揺してしばらく気持ちがざわざわした。この話をしていたときの表情や身体から発せられる空気が忘れられなくて、もう本当に驚いた。これから働く人に、こんなに気持ちを込めて話をしてくれるなんて、私はうれしくて感動したし、その本気が込められた言葉にちょっと鳥肌も立ってすぐに言葉を返すことができなかった。それから少し深呼吸をしてじっくり考えてみたら、私もこの言葉に乗っかって一緒にやってみたいなとじわじわ思えてきたし、奈良の柔らかい空気に安心して身をゆだねることができそうだと思えるようになっていった。また、そこにはきっと、いま私が想像している以上の「本気」があるんだろうとも思えてきて日が近づくごとに気持ちが高まっている。

前に、鎌野さん(先日noteでインタビューしたうつわ屋の店主)から『心には力があるんだよ』と言われたことがある。小さなことでも自分が本当に叶えたいこと、願うことがあるのなら心の中で思い続けていればいつかきっとチャンスはやってくる。なんだか、結果論っぽくなっちゃって嫌だけど、当時悩んでいた私はこの言葉をもらって救われたしこれをきっかけに強く、思うようになった。鎌野さんとの出会いから始まって、色んなご縁がつながっていったのはいま振り返るともしかしたら、本当に心の力だったのかもしれないと思うと、不思議でありがたいことだなぁと思う。

とはいえ、奈良に行くことは私にとってはきっかけにすぎないし、色々浸っているヒマはない。本番はこれから!

今までよりもっと良いものやひとに出会って、心が震える体験をたくさんしたいし、その魅力を言葉や写真で届けていきたい。それが、自分やひとの人生を揺るがす経験にだってなるかもしれない。がんばるぞ。

と、いうことで!
10月からは、奈良から色んな情報をお届けします。

鹿はもちろんだし、寺や神社系もたっぷり。西日本の伝統工芸品もたくさん見て紹介したいし、おいしいものもたくさんありそう。もちろん!お店のことも、出会った人たちのこともたくさん書くぞ......って考えるだけで楽しみ盛りだくさんだなぁってわくわくする。

東京で出会った人たちへ。奈良に来るときはぜひ、連絡くださいね。
関西方面の人たちへ。関西のことが全くわかりません。これから仲良くしてください、よろしくお願いします!

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