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ガラスとともに旅した1ヶ月。奈良での展示、原宿でのスナワチPOP-UPストアを終えて思ったこと。
4/9に飛騨高山へ行ってから約1ヶ月。
こんなに濃くて濃くて濃ゆい1ヶ月は初めてだったので、備忘録もかねて書いておこうと思います。
先週、安土忠久さん・天平さんのガラス展が無事に終わりました。
期間中は連日たくさんの方に来ていただき、ほんとうにありがとうございました。「たのしみにしていました」という方ばかりで、みなさんのガラスを見る眼差しがキラキラしていて、グッとくるような光景が広がる毎日でした。
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今回とくにお酒を飲む方がたくさん来てくれたのですが、
「グラスにロックアイスを入れたときの音が違う。すごくいい音がする」と教えてくれた方もいました。
さらに、「グラス越しに見える景色が天平さんと忠久さんは違う」と教えてくれた方もいました。
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ゆがんでいるグラスを見て、「人と人が寄り添っているみたい」「身体のラインみたい」と話す方もいて、もうほんとうにみなさんの感性の豊かさには感動することばかりでした。
忠久さんの書いた「ことば」を見にきてくれた方もいました。
ウルっとしていたり、それぞれの解釈や大事にしていることの話にも広がったりもして、それもまた、忘れられない体験でした。
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後半は、ガラスの作品たちを連れてスナワチPOP-UPストア原宿へも行きました。GW前半で天気が良かったことも重なり、これもまた4日間たくさんの方が来てくれました。久しぶりに会う方、はじめましての方、普段草々には来ないであろう外国の方までたくさんの方に見てもらい感激感謝感激の毎日でした。
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いつか東京でもガラスをたくさん並べられたらいいなぁ…と思っていたことが叶って、初日から感慨深い気持ちでいっぱいでした。これも、安土さんが「せっかく来てくれたお客さんをガッカリさせてはいけない」と在庫をかき集めて、奥の奥の方からも引っ張り出しまくって自ら梱包までしてくださったおかげです。
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そしてなによりうれしかったのは、みなさん帰って使ってすぐに感想をSNSにあげてくれたことです。毎日エックスのタイムラインには「グラスにこんなものを入れたよ」「お皿はこういうふうに使ってみたよ」が溢れていて、しかもイベントの告知までしっかりしてくれる方もいて、もうなんなのだろう、みんなスナワチPOP-UPストアの広報担当なの?!と頭を抱えながら眺めていました。うれしくてありがたい気持ちでいっぱいでした。
毎回こんなすてきなレポートを書いてくれる方もいます。早川さん、ありがとうございます…。「いつもの缶ビールが6倍おいしく感じられる」というお言葉、うれしすぎたので忠久さんにも必ず伝えておきます。
また、今回あらためて勉強になったこと、唸ったこともたくさんありました。
とくに印象に残っているのは、今回スナワチさんの隣で店主の前田将多さんの接客を近くで見れたことでした。私は前田さんのこと、同じ小売業をやっている先輩として密かに大尊敬しているのですが、お客さんに対する接し方が常に「一定のトーン」で心地よかったのです。知り合いであるとか、初めての方であるとか関係なく、興味持っている方にはまんべんなく商品の紹介を丁寧にする。しかも端的でわかりやすくて、スマートな佇まいで、常連さんに限らずお客さんの名前や特徴もさらりと出てくるし、私がお客さん側だったらこれはうれしいなと思う小さな気遣いをたくさん目撃しました。
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あと、レザー製品の品質の良さはもちろんなのですが、スナワチオリジナルTシャツがすごかった。やっぱり近くで見ているとかっこいいし、欲しくなる。みんながユニフォームのように着てくるし、しかもキマっている人ばかりだからさらに欲しくなる。おかげさまで私も期間中に2枚買ってしまいました。コピーもデザインもかっこいいし、なにより着ていると自分がスナワチファンであることを誇りに思えてくる。昔、DA・PUMPのファンクラブに入ってプロマイドやポスターを集めていたり、ダンスを完コピして踊っていたことを思い出してワクワクしました。そうそう、ファン心理ってこういうものだったよなぁと。
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konoteさんとも一緒にできてすごくよかったです。つくり手のやすこさんは、スナワチや草々とは違って、自分でつくって自分で販売する形態です。だから作品に対する思い入れが直接伝わってきて、お客さんにもそのまま伝わるからその様子を側で見ていてひたすらに「いいなぁ」と思いました。とくに女性の「かわいい〜」がたくさん聞こえてくるもんだから、ほっこり。お客さんがkonoteさんのパンツやスカートを試着して出てきたらみんなで「かわいい〜」と言い合って、もうそれだけでたのしかったです。さらに、スナワチTシャツみたいにたくさんの方がkonoteさんの洋服をユニフォームのように着こなして来てくれて、「すてきですね」と何回言ったことか。私もうれしさで満たされました。やっぱり洋服って自分だけではなく色んな人に見てもらってナンボだよね!とあらためて思ったのでした。
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今回スナワチPOP-UPストアを春に開催するのは初めてだったそうなのですが、連日大盛況に終わりみんなでホッ。打ち上げで食べたハンバーガーがめちゃくちゃおいしくて忘れられません。バニラシェイクも頼んじゃいました。
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***
そうして奈良に戻ってきてから、2日間の営業を経て無事にガラスの展示が終わりました。
最後は完売間近ほどの数となり、私も安土さんもびっくり。
ガラスたちはこの1ヶ月で飛騨高山の工房から旅立ち、奈良や東京から、さらに色々な人のもとへ旅立ちました。彼らはきっとこれからそれぞれに色々な景色を見るのだろうと思うと、胸がいっぱいです。
そして、忠久さんが昨年のインタビューで話していた「橋をかける」お話や、「生まれた時 かたちはひとりぼっちでも ガラス達は新らしい世界を運んでくる」のことばを思い出して、この1ヶ月間がまさにその光景だったなぁと感じてさらにじーんとしました。
今回の展示へ向けて、忠久さんが書いてくれた「ことば」もそこに通じるものがあるのかもしれません。
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最後に、私なりの解釈についてお話させてください。
私はこのことばを初めて読んだとき、忠久さんやガラスの作品たちが遠くの存在であるような気がして「さみしい気持ち」が込み上げてきました。
日々目の前に起こる様々なもんだい、そういうことを乗り越えた先にたどり着いたであろう世界観。ものをつくる人にとっての理想の境地へいっているのだろうと感じたとき、色んな意味で「あぁ、やりきったのだな」と思いました。さみしいけれど、愛おしくて眩しくて羨ましくもあります。
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だからね、やっぱり、ガラスをともに旅をしたこの1ヶ月は、濃くて濃くて濃すぎたのでした。来年もなんらかのかたちで必ずやりたいなぁと思います。
ほんとうに、ありがとうございました。
そして5月の草々は、いよいよ「畑中篤さんの個展」がはじまります。
伴って開催する「初夏の茶会」も残席僅かとなりました。
これまたすばらしい作品たちや仲間が集う予定なのでぜひたのしみにしていてくださいね。
初夏の清々しい空気をめいっぱい吸い込みながら、5月もたのしみましょう。
畑中篤 展
日程:5/24(金)〜6/2(日)11:00-18:00
住所:〒630-0101 奈良県生駒市高山町7782-3
※畑中さん在廊日:5/24-25、店休日:5/27(月)
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うつわと暮らしのお店「草々」
住所:〒630-0101 奈良県生駒市高山町7782-3
営業日:木・金・土 11:00-16:00
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