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昔のスタッフは最高だった?!前編

これは医院に限らずある話しだと思いますが歯科医院にお伺いしていると院長先生から「開院時のスタッフは自分のことを考えてくれる優しいスタッフが多かった。最近は、自分のことしか考えてないスタッフばかり。」というお話を聞く機会があります。
果たして本当に昔のスタッフが優しくて今のスタッフが自分本位なのでしょうか?
そこで少し考えていただきたい事があります。
開院時と今、変わったのはスタッフさんだけでしょうか?
開院当時忙しい中、笑顔で患者さんに接してくれる衛生士さんに心から感謝していませんでしたか?苦労をかけてるなと思ってケーキを差し入れたり、なんならディズニーランドに連れて行ったりしていませんでしたか?誕生日に食事に行ったりプレゼントをあげたりした事はなかったですか?
医院のスキルを上げるために院長先生はもとよりスタッフさんに研修を受けてもらったりしていませんでしたか?
その頃先生も今より確実に若かったはずです。
ここは、一つのポイントです。先生だけ歳をとり(スタッフは入れ替わるので)医院経営の経験も豊富になります。開業当初あたふたしていたことも今では、悠々こなします。そして開業当初は、スタッフと一緒になって考え乗り切っていた荒波も院長はひとりで判断できるので指揮官として指示を出します。昔見えなかったものも落ち着いて見えてきます。スタッフのたりない点も気になってきます。それに対しスタッフは、口を開けば待遇や有給、残業のことばかり言ってきます。
そんな中、医院経営がうまくけばいくほど、スタッフが頑張ってることも縁の下の力持ちさんがいて医院が成り立っていることもだんだん忘れてきてしまいます。あるいは忘れていなくてもことばや態度に出して感謝を伝えることも減ってきます。
そしてある日、我慢が限界に達した信頼していたスタッフが退職してしまいます。そこからは、慢性的な人手不足で離職率も高くなり悪いスパイラルのはじまりになることも多々あります。
では、そうならないよう今からやるべき事はないのか?
歳を重ねた院長ならではのできる事はないのか?
次回はその辺りをシンプルに少し考えていければと思います。


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