見出し画像

昔のスタッフは最高だった?! 後編

前編のお話し

前回は、昔のスタッフの方が良かったと思う前に先生ご自身にも変わったこともあるのでは?
というお話しでした。
だからといって経験がない昔のようには振る舞えないし、ジェネレーションギャップもあるしどうしたら今のスタッフさん達を昔みたいに思って大事にして和気あいあいな歯科医院を取り戻せるのか?

先生が動けば山も動く

先生が動けばすべて解決します。
先生があたりまえを見直し感謝し、イメージしている理想を抽象的にではなく具体的にことばを尽くしてスタッフに伝え、スタッフのお話も聞くことです。指示ではなくお願いすることです。

日頃スタッフの皆さんは、先生が診療開始10分前に到着してもすぐ診療出来るように、準備しておいてくれます。ゴミも捨てておいてくれます。技工物のチェック、物販品の補充まで全部やってくれていませんか?とてもありがたいですよね。
では、そんなスタッフさんたちに先生は何が物足りないと思ってらっしゃるのでしょうか?
たとえば。。。
患者さんが来たときにもっとニコニコ接遇して欲しい。床だけじゃなくて窓ももっときれいに掃除して欲しい。電話の対応をもっと丁寧にして欲しい。手が空いた時には、おしゃべりしてないで洗い物をして欲しい。
などでしょうか。
しかし、意外な事にこんなに具体的な改善点を持ってらっしゃるのに一度も具体的にスタッフにお願いしたことがない先生が多いのです。
実際、私も現場で先生から「スタッフに伝えたってやらないからいうだけ無駄だよ。」と言われたことがあります。
一方、私がスタッフと面談をすると「先生が何をして欲しいのがわからない。もっと具体的に伝えて欲しい。」という意見をもらうことも多いです。こういうスタッフは、医院を変えようという意識の高いスタッフでとても勿体ないです。
 開院した頃、先生は、自身の理想の歯科医院を作るため、あらゆることばを尽くしイメージをを伝え自身の医療に対するポリシーや情熱を今より熱く伝えていたはずです。今は、ベテランのスタッフさんが全てそれを新人さんに伝えるだけになってませんか?
最近、先生は、治療が終わる度に院長室に戻ってスマホをいじったり寝たり、またスタッフに呼ばれて治療に戻りの繰り返しになっていませんか?
これでは、全くコミュニケーションを取る時間がありませんね。今は、自分の時間が大切で中々、時間外にミーティングの時間を取るのは難しいと思いますので診療の合間は、とても大事なコミュニケーションの時間です。
この時間をうまく活用します。

では、仮に先生が決意して伝えても変わらなかったらどうするか?その時は、まずは、先生がスタッフにやっていただきたいことをご自身が実践してみて下さい。先生が窓を拭いたり、手が空いた時に洗い物をしたり、患者さんにニコニコ話しかけたりしてみてください。一度や二度でやめてしまうとスタッフは気が付かないか嫌味だと思われる可能性もあるので、まるでルーティンのようにやり続ける決意でやってみてください。スタッフは、先生の進みたい方向が徐々に理解できて必ず動き出します。
その中で先生もスタッフの大変さを再認識し感謝と敬意の気持ちもじわじわと湧いてきます。このスパイラルを繰り返すと今のスタッフの良いところもどんどん見えてきます。
そして、変化した医院の現在の姿に愛情を持ち、先生だけでなくスタッフも患者さんにとってもなんだか快適な医院になるはずです。

そんなかんたんな話ではないよと思われるかもしれません。そう思われた先生方がどんどん私の目の前で変わっていかれるのを歯科コンサルの私は、日々、見ています。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?