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名曲ビートたけし『浅草キッド』俺が選ぶベストテイク(1986年TVサイズ)

ビートたけしのアルバム『浅草キッド』は1986年8月15日発売。このアルバムには殿がアルバム用に作詞作曲した3曲(太字で表記)が収録され、そのうちの1曲『ロンリーボーイ・ロンリーガールC/W四谷三丁目』はシングルも同時発売になった。アルバムはチャートで上位に入り過去最高の売上を記録。シングルは31位まで上がった。

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それ以外の曲は1985年2月以降にリリース済みの映画、TV、CMのタイアップシングルのAB面を収めたパッケージだ。

A面.  
1.ロンリーボーイ・ロンリーガール 作詞・作曲:ビートたけし/編曲:森村献
2.哀しい気分でジョーク 作詞:大津あきら/作曲:大沢誉志幸/編曲:奥慶一
3.I FEEL LUCKY 作詞:MICHAEL MAO/作曲:大沢誉志幸/編曲:杉山卓夫
4.I'll be back again…いつかは(TAKESHI&TAKA) 作詞:関口敏行、伊藤輝夫/作曲:BABA/編曲:奥慶一
5.ポツンと一人きり 作詞:島エリナ/作曲:田中真美/編曲:奥慶一
6.捨てきれなくて 作詞:大津あきら/作曲:大沢誉志幸/編曲:奥慶一
B面.  
1.宵闇スターダストON THE BEACH 作詞:大津あきら/作曲:中村裕介/編曲:奥慶一
2.見る前に跳べ 作詞:先生/作曲:茂村泰彦/編曲:奥慶一
3.ポケットから堕ちた夜 作詞:松井五郎/作曲:大沢誉志幸/編曲:奥慶一
4. I'll be back again…いつかは (Original Version) 作詞:関口敏行、伊藤輝夫/作曲:BABA/編曲:奥慶一
5.四谷三丁目 作詞・作曲:ビートたけし/編曲:森村献
6.浅草キッド 作詞・作曲:ビートたけし/編曲:吉川忠英

当時俺はボーヤで、このアルバム制作に関する記憶は今でも鮮明だが、メッセージはやはりタイトル曲の『浅草キッド』だ。後の1988年2月に青春自伝エッセイで同名の『浅草キッド』を刊行しているが、この『浅草キッド』というフレーズの掘り下げは別な機会に譲る。

——このアルバム発売当時はオールナイトニッポンなどでも紹介していたが、殿本人の期待からすると物足りない評価だったと思う。実際シングル・カットもされていない。それが現在では多くのカバーを生み出し、紅白にスペシャルゲストで歌う『ビートたけしの代表曲』と呼ばれる程絶大な評価を得ている。

さて、この『浅草キッド』は殆ど知られていない事として、アルバム発売直後にTV番組でも歌っている。しかし歌謡番組ではなくコント番組の『OH!たけし(日本テレビ:毎週土曜 22:30 - 23:00)』の最終回(9月27日放映)に2番目の歌詞とリフレインで終えるいわゆる『TVサイズ』。

『ビートたけしバラエティ黄金期』と呼ばれた1985年から1988年の期間でこの曲をTVで歌ったのは1度きりと記憶している。

ここではバイオリンとアコースティックギターを従えて繊細に、歌詞を大切にしながら近年の「熱唱」と言って良い歌唱法とはまるで違う、情景を浮かべながらもしみじみと歌うこのテイクは自分にとってベストだと思っている。今回はそれを紹介したかったので是非聴いて欲しい(エンディングでは同アルバム収録の「これぞビートたけしのロック!」と呼びたくなる『四谷三丁目』が使われている)

※画像が一部乱れています。もしクリアに録画されている方がおられたら、是非拝借したく、コメントをお寄せください。

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